今日に感謝し明日を開く
2001/7/20


仏教に《三世》という言葉があります。前世・現世・来世の三つの世をいいますが、それは単に生れる前と今と死後の世界を意味するだけではありません。過去・現在・未来という片時として止むことのない時の流れ全体を指す言葉です。だから昨日は今日から見れば前世ですし、明日は来世だとも表現できます。
 お釈迦さまは、さらにこの時の流れに因果の法を説かれます。すなわち「現在は過去の結果であり、未来の原因である」という一貫した法則の中で、自分の今をとらえていくのが仏教的人生観の基本です。

 もし、あなたが現在の状態を顧みて、不平や不満があるとすれば、それはあなた自身の過去の行為の結果であると受けとめることが大切です。そしてその原因がわかったら、反省すべきは反省し、諦めるべきことは諦めることです。いつまでもブツブツぼやいてばかりいては、過去が足にまといついて先に進めません。

今は瞬時にして過去となり、未来は眼前にあります。

 スパッと思いを立ち切って、明日を信じる、その決意が未来を開く鍵なのです。