お釈迦様による鬼子母神教化

鬼子母夜叉に五百人目の子供が産まれた。
その名は「愛児(あいじ)」。

この五百人目の子供が産まれる前凄まじい、形相で鬼子母夜叉は云った。
「うううう、私の生まれ故郷王舎城へ帰って城下の子供を殺して食べたいぃ・・・・」
廻りの身内は始め諫めていたが、鬼子母夜叉は聞き入れずついに宿願を実行する。

王舎城下へたどり着いた鬼子母夜叉は、人通りの多い街角に隠れ忍んでは、
人間の子供が遊んでいるのを見つけると、手当たり次第に殺しむさぼり付くように食べていた。

王舎城下では毎日毎夜、町の子供達がいなくなり、子を失った親たちは狂気して子供達を探していた。
その凄まじさはただ事ではなく、子供のいる家は、家の戸を固く締め、子供を外に出さないようにしたので
王舎城下は昼も夜も火が消えたように寂しくなった。

子を失った親たちは、いたたまれず、お釈迦様に相談されます。
「偉大なるお釈迦様、鬼子母夜叉は私どもの子を殺し、私達を苦しめています。
どうか偉大なるお釈迦様のお力にて、鬼子母を説き伏せて下さい。そして私達をお救い下さい。」
お釈迦様は彼らの哀願を受諾せられた。

お釈迦様は神通力によって鉄の鉢で鬼子母夜叉の五百人目の子供「愛児」を隠した。

いつも通り子供を食べて帰ってきた鬼子母夜叉は五百人目の我が子「愛児」が居なくなっているのに気づく。
「うううううおおおおおおおお・・・・・・ああああああああ!!!!」
「愛児はどこへいったのかぁぁぁぁ〜!!!!」
まさに七転八倒。狂気の末、町中を放浪し「愛児」を探しさまよう日々が続く。

ついに鬼子母夜叉は探し疲れ、歩き疲れ、お釈迦様の元へ辿り着く。
「あっあっああああ・・・・・おしゃかさま・・・・・・わたしのわたしの・・・・愛児が居なくなってしまいました・・・・」
「どうか大慈大悲のお力で愛児が戻ってきますように・・・・・お願い致します・・・・・」

お釈迦様:「そうかお前の末児が居なくなったのか・・それは気の毒なことだ」
       「ところでお前には何人の子供がいるんだね?」
鬼子母:「五百人ございます」
お釈迦様:「僅か一人の児が居なくなったとて、そう苦悩して探し求めるに及ぶまい」
鬼子母:「いえいえ。子供はいくついても、平等にかわいいものです。」

お釈迦様はその言葉を聞いて態度を改められ、激しい口調でこう云われました。
「大勢の中の一人さえ見失ってすらそんなにお前は泣き苦しむのに、一人二人しか持たない他人の子供を何故盗み取って食べたのか!その子を無くした親たちの嘆きはお前の嘆きの比ではあるまい!!何ということをするのだ!!」

お釈迦様に叱咤され鬼子母夜叉はハラハラと涙を流す。
「何ということを私はしてしまったのだ・・・」
「取り返しの付かないことを・・・」

体をがたがた震わしながら鬼子母夜叉は続けた。
「二度とこのようなことは致しません。」

お釈迦様は
「そうか。愛するものとの離別がいかに苦痛であるかを悟り、悔い改めるなら、
そしてこの世の人々に徳を施すと誓いを立てるならば、お前が探す愛児を返してやろう」
鬼子母は
「はい!そういたします。今後私の魂の限り人々を守護いたします」

お釈迦様は鬼子母夜叉の心を読みその心が善に変わったと確信し、
鉄の鉢の中の愛児を出して鬼子母夜叉に見せる。
鬼子母は涙を流して喜び、お釈迦様の教えの如く不殺生・不偸盗・不邪淫・不妄語・不飲酒の戒を守り、
お釈迦様の教えを守り、お釈迦様の精舎を守る任(神)を与えられた。

お釈迦様の御本心『法華経』では陀羅尼品第二十六において
鬼子母神は十羅刹女とともに法華経修行者を守護することを誓っています。

興覚寺鬼子母神様守護
御縁日御祈祷会
午後7時30分より(8:30まで)
2月8日
3月8日
6月8日
7月8日
8月8日
9月8日
11月8日
12月8日
どなたでもお参りできます
遠慮無くお越し下さい。