第68回神戸市吹奏楽祭報告    2000.11.04神戸文化ホール 

今回のプログラムはクラリネットやフルートの大アンサンブル、ジャズバンドなどを前半最後に配置して多くの聴衆に変わった編成の可能性を示すことに特徴があった。さらに恒例となったディレクターズバンドでは前記のクラリネット・フルートが加わり、高校生の指揮によるマーチ演奏をこれまでにない大編成で実施した。会場全体の一体感がたいへん感じられた。また小学校のバンドも本当に立派な演奏ぶりであった。

かつての課題曲も多く演奏され、定番の吹奏楽曲、懐かしいオリジナル、踊り振りつきの歌謡曲、自分たちでアレンジしたメドレーなどなど各団体とも創意と工夫が凝らされたステージであった。神戸市吹奏楽祭を楽しいものにする演出や選曲が多くなってきている。それらは技術レベルが低ければ実現困難なことであることからも、「一生懸命演奏する」ことがすべてであった時期から、聴衆を意識し、「音楽とはこんなにも楽しいものだ」ということを表現し伝える時期へと進歩したように思える。

そして、一昨年から秋の神戸市吹奏楽祭企画になっている、神戸市出身のプロ演奏者によるミニコンサート。今年は大阪市音楽団のトロンボーン奏者松下浩之氏にお願いした。

 「吹奏楽祭」ではくくりきれない多彩な楽しい演奏会になっていると思う。