第53話:「闇」

<update/2003/01/15>

 

 

食事の直前・直後の閲読は、控えた方がよろしいかと思いますので、あしからず。

 

 

以前にも書いたが俺は、人それぞれの趣味趣向に

文句を言うつもりは無い。

それが、どんな変態行為であろうが、

人様に迷惑を掛けたり、犯罪も犯さずに、欲求を満たすのであればいい。

 

自分の欲求を満たす為の趣味趣向は、そいつの勝手だから。

 

ただ、俺には理解できねぇって事があるだけだ。

 

 

 

先日、実家に戻り幼馴染みの同級生達7人と新年会をしてきた。

お互い同じ県立高校を卒業した、いずれも同じ市内に住む友人で、

卒業してからもずっと付き合いをさせてもらっている仲間である。

 

中には「幼稚園や小学校から中・高校まで一緒」なんて友人もいるのだが、

まぁ、高校時代は一緒に悪さをした仲間だ。

 

高校を卒業してからは皆、それぞれの道に進みあちこちへ散らばったが、

俺を除く6人は、今では地元に住まいを構えており、俺だけ東京にいる。

 

だが、6人が地元にいるといっても、

なかなか全員で飲みに行く機会も無いらしく

ましてや、俺を含めた7人が一同に集まるなんてのは、

新年会くらいなのだそうだ。

 

 

今回は、俺の希望日程とかを皆がOKしてくれて

今回の新年会となった訳である。

(この辺の連絡は、我々7人しか見る事の出来ないHPとBBSを

友人の一人が開設してくれているので、そこでやっているのだ)

 

 

 

まぁ、何十年も付き合ってれば、お互いの趣味趣向や

性格は勿論、青春時代の「やってもうた事」など

腹を割って話せたりなんかしちゃう訳だ。

 

なんつったって、自分のカミさんより、付き合いは長い訳だし。

 

 

 

 

しかぁ〜し、

人間誰でも、暗い闇の部分は持っている。

 

 

 

で、

 

 

やはり同級生が商う居酒屋で1次会を終えた俺たちは、

1人が仕事の都合で帰ったが、残り6人、市内のスナックへと

河岸を変えた。

 

 

ここから、酔っぱらったスケベオヤジモード全開の、

39歳の俺達、6人組。

 

 

 

店(地元の友人は何度か来ている)に入って

焼酎のウーロン割を飲み始めたのだが、

 

 

1次会でセカンド・ギア位に入ってたのが、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いきなり、

「トップ・ギア」

です。

 

 

 

席についたおねぇちゃん(ホステスさん)も、災難だと思いますが、

大体において、おらぁ、自分が飲みに行った歴史の中で、

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなもん頼んだ奴見たのは、初めてだよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昔から、ヤンチャで何でも有りで怖いもの無しで

ガンガン行っちゃうタイプの友人なのだが、

それを「洒落」の範疇でやっちゃう「O氏」が、

おねぇちゃんがウーロン杯を作る時、言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「僕はねぇ、

焼酎を割るウーロン茶を

1回、君の口の中に入れて

クチュクチュしたのを、

口からグラスに出したので

割るのが好きなんだよ。」

 

 

 

 

 

はぁ?

 

 

 

 

当然、???な、おねぇちゃん。

 

でも、俺達オヤジ6人に盛り上げられて、

やっちゃう、乗りのいいおねぇちゃん。

 

 

 

 

 

 

O氏は、それを

「ん〜、美味い!」

とか言って飲んでる。

 

 

 

ただ、これは俺の勝手な解釈だが

場を盛り上げる為に突拍子も無くアホな事をやるのが好きな

O氏の「洒落」だと思ったし、

事実、アホ臭くて大盛り上がりだった。

 

 

 

 

ところが、そのスペシャルなウーロン杯に

反応した友人がいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「K氏」

(断っておくが、K氏と言っても、健地蔵のKではないので。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それ、いいなぁ。

俺にも、頂戴」

 

 

 

 

えっ?

 

さぁ、闇の部分が浮き上がって参りました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな一言で、もう一杯おねぇちゃんが

クチュクチュした唾液入りのウーロン杯を作ったのだが、

 

 

明らかにそのK氏は、満足げにそのウーロン杯を飲んでいる。

俺的にはそに時点で、見ているだけで気持ちが悪くなっているのだが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は、飲めねぇ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、隣に座っていた友人、S氏がK氏

意外な事実をこう暴露した。

 

 

 

 

 

 

 

「こいつさぁ、

昔、こう言ったんだぜ。」

 

 

 

「俺は、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

菊○桃子の

ウンコは

食える!」

って。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はい?

 

 

 

 

K氏、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

極め過ぎです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もう、その一言で大騒ぎで、

「どうやって食うんだ?

スプーンでか?箸でか?」

 

ってな盛り上がりが一通りあった後、

K氏が、こう言いわけした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今は無理だよ、

今は!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それぞれの趣味趣向に文句を言うつもりは無い。」

と、書いたが、

 

友人として、お願いがあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

食ったとしても、教えないで下さい。

 

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