第４８話：「自衛隊の黙示録」

<update/2002/10/20>

だって、日本の法律でそうなってるんだから、しょうがない。

俺は自衛隊を必用だと思っている。

別に「右」よりだからじゃない。

だって、体験入隊しちゃったからさ。

あなたは、知っているだろうか。

もし、他国の軍人が日本の何処かの市街地に立てこもり、テロを起こそうとしている。

そこで自衛隊の発動となった場合に、自衛隊がやらなければならない申請を。

自衛隊が装甲車でその建物を取り囲む前にやらなければならない事。

「道路使用許可申請」

そう、その建物の所轄警察に、

「いつの何時から」

「いつの何時まで」

「こう言う理由で」

「ここからここまでの、路上を使用します。」

という、申請を上げ許可されないと、

自衛隊の装甲車は、

「駐車違反」で

切符を切られるのである。

しかも、

その建物に自衛隊が突入する際、その建物の所有者に

敷地内に入る許可を貰っていないと、

「住居不法侵入」で

パクられるのである。

国を守ろうとしている自衛隊が、

一分一秒も無駄にしたくなく、

刻々と状況が変化する緊迫した状態で、

申請書を上げて、ハンコを押してもらわないと

何も出来ないのだ。

たとえ、相手が発砲してもだ。

で、

最近、陸上自衛隊に、市街地でテロが勃発した際に

任務にあたる部隊が発足したそうだ。

しかし、それを想定した訓練が日本国内では様々な事情で出来ない為、

ハワイまで行って、アメリカ軍と一緒に訓練を習っているらしい。

まぁ、狭い日本、そんな市街地を模した演習場を作る敷地も無い。

あったとしても、地元住民からの苦情や騒音で出来ないのだと言う。

その為、ハワイまで行って、最新鋭のアメリカ軍に教えてもらいながら

演習を始めたのだそうだ。

だがまだ発足して間もない部隊の為、

最新の装備を日本国が、揃える予算が無いのだという。

市街地でテロが発足した際、任務を受け出動し、

鎮圧するために訓練を受けているその隊員たちは、

国家予算が無くて、装備もままならないため、

自分の装備を、

街のミリタリィ専門ショップで、装備を

自腹で購入

しているのが実情だという。

なんだと？

日本を防衛する自衛隊隊員が、民間の軍事専門店で

隊員が自腹で購入した装備で演習？