第43話:「究極の裏技教えます。」
<update/2002/07/27>
別にセコイ話をしている訳じゃぁない。
ただ、気付いただけ。
JRの乗車運賃というのは、通過した「駅の数」ではなく、
乗車した駅から降車した駅までの「営業距離」で
運賃が定められている。
例えば、
乗車駅〜10Kmまでが130円だったとしよう。
A駅→B駅→C駅
があり、A駅〜C駅までの距離が10Km。
なのでA駅で乗ってC駅で降りるには、130円の切符が必要だ。
でも、営業距離で運賃が決まっている為、
A駅で乗ってB駅で降りるのにも、130円かかる。
でだ、乗り越し精算というのがある。
どう言う事かというと、
A駅→B駅→C駅→D駅→E駅
があったとしよう。
あなたは、A駅で乗ってE駅で降りようとしています。
A駅からE駅までの乗車料金は160円。
しかし、間違ってC駅までしか行けない
130円の切符を買って乗ってしまった。
どうするか。
当然、E駅まで行って精算をするわな。
すると、E駅までの料金は160円で、あなたが買った切符は130円。
差し引き30円足らないわけだから、あと30円払えば、
問題なくE駅で降りる事ができる。
ところが、130円しか買っていなかったので、
C駅でいったん降り、改札を出て、
また新たにE駅までの切符130円分をC駅で買って、
E駅まで行ったとしよう。
A駅からE駅に行くまでに、160円ですむところ、
トータル260円もかかった事になる。
まぁ、こんな事やる人はいないと思うが、
要は、
営業距離で料金設定している以上、
距離が長くなれば割引率も多くなるから、
A駅からE駅まで通しで買った乗車料金が、
A駅からC駅で降りて、C駅でE駅までの切符を買いなおした
都合乗車料金よりも高くなるなんてことは、
有り得ないのである。
つまり、例えば、(急行料金は別)
東京から新大阪までの通しの乗車料金は、8,510円だ。
ところが、東京〜名古屋の切符を買い、
名古屋でいったん降りて改札を出て、
名古屋〜新大阪の切符を買いなおして
新大阪に行った時の合計料金の方が安いなんて事は
有り得ないでしょう。
実際
東京〜新大阪:8,510円
東京〜名古屋:6,090円+名古屋〜新大阪:3,260円=9,350円
となり、勿論高くなる。
しぁ〜かし、
先日、この逆が起っちまった。
俺の、この考え方の勘違いで気付いちまったのだが、
それは、出張で行った「甲府」から自宅に帰る時に起った。
俺は、甲府から中央本線1本で自宅に帰ってくることが出きる。
甲府駅から新宿行き特急に乗り帰ろうと思ったのだが、
俺の「M駅」には特急は止まらない。
なので、「甲府駅」から「八王子駅」まで「特急あずさ」に乗って、
八王子で中央線快速に乗り換えて「M駅」まで行こうと思い、
「甲府駅」で特急あずさの切符を「八王子駅」まで買った。
(特急料金は乗車料金とは関係ありません)
だって、「八王子駅」で乗り換えて「M駅」で精算すりゃいい事だ。
「甲府駅」→「八王子」→「M駅」つう事。
順調に「M駅」に着いた。
そこで、精算しようと思ったのだが俺はちと勘違いして、
「八王子駅」からここまで幾らかな?と思い、
JR路線料金表を見た。
「八王子駅」〜「M駅」まで、380円。
「あと、380円払えば良いんだな。」
しかし、この考え方は間違っている。
別に俺は、「八王子駅」から乗った訳じゃない。
「甲府駅」から「八王子駅」までの切符は持っている訳だし、
「M駅」までの「乗り越し料金」だけを払えばいいだけだ。
つう事は、「八王子駅」〜「M駅」までの料金、380円より
乗り越し料金は、安いはずである。
窓口で、乗り越し精算をした。
あと、
440円です。
なに?
おいおいおい。
どういうこっちゃ!
何で、高くなるんだぁ
ただ、JRの料金設定では、そうなってしまうのである。
説明しよう。
「甲府駅」〜「M駅」までは、1,890円
俺は、
「甲府駅」〜「八王子駅」までの1,450円の
切符を買っていた。
だから、残り「八王子駅」〜「M駅」までの乗り越し精算する時は、
1,890円−1,450円=440円
になる。
あってるわな。
しかし、
初乗り「八王子駅」〜「M駅」までの料金は、
380円
つまり、何が言いたいのかと言うと、
「甲府駅」から「M駅」まで乗車する時、
「甲府駅」〜「M駅」までの切符を買うよりも、
「甲府駅」〜「八王子駅」までの切符を買い、
いったん「八王子駅」で改札を出て、
「八王子駅」〜「M駅」までの切符を
買いなおしたほうが、
60円安いのである。
(因みに新宿に出るときも「八王子駅」で買い直した方が安くなる。)
だから、甲府から俺の家に遊びに来る時は、
「八王子駅」で一度切符を買い直した方が良い。
ただ、そんな友達いません。
こんな裏技、
要らない?
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