第17話 :「美味し過ぎます、上ミノさん」

<update/2001/10/7>

 

「美味し過ぎる上ミノ」と言っても、焼肉の話ではありません。

 

我が社に、“上ミノ”という「HN(ハンドルネーム)」を持つ人が

いるのだが、この人がある間違いから、

とっても美味しい“アイテム”をゲットしてしまったのである。

 

それは、営業マンの必須アイテムである

 

「名刺」

 

えっ?とか思う人がいるかもしれませんが、

サラリーマンで営業職を問わず、名刺を持っていない人は

皆無であろう。まぁ当たり前の事である。

 

しかし、これが名刺印刷業者の間違い(つまり、誤植)で、

とっても美味しい名刺になってしまったのである。

 

 

会社組織の中には、「役職」というものが存在する。

そして、その役職を名刺に明記する事によって、

商談をする際に、「相手がどんな立場の人間なのか」

「責任ある立場にいる者なのか」という事を明確にし、

重要な案件等の商談を進める際には、相手に安心感を

与える事ができる。

 

無論、社内的には役職は組織内での立場を明確にする

呼称でもある。

 

名刺が無くなると、個々に同じ物を管理部に言って

増し刷りを発注するのだが、

「上ミノさん」の場合、出来上がってきた名刺の

 

 

 

「役職」

 

 

 

が違っていたのである。

しかも存在するはずも無い役職が刷られていたのである。

 

 

我が社の役職には、「ヒラ」や「部長」の間に

「主事」「参事」という役職が存在します。

 

上ミノさんは「参事」なのだが、

この「参事」という役職が、名刺印刷業者の間違いで

全く違った役職として印刷されてしまったのである。

 

ある訳ねぇ、見た事ねぇよ、こんな役職。

俺は大笑いしたね、美味し過ぎるよ。

 

 

見る?その役職が印刷された名刺。

 

 

 

 

 

 

 

 

  

役職名「参考」ですよ。「参考」

 

 

つう事は何か?

「参考記録」とか「参考までに・・・」とか色々ありますが、

要は、「とりあえず」って事?

 

 

 

「とりあえず社員」?って事。

悲しすぎます。業者も業者だよな。

 

 

 

でも俺は、それでは悲しすぎるので、「参考」という

言葉を辞書で引きましたよ。

 

 

 

【参考】

@:自分の考えを決めるための足しにする・こと(もの)

「−になる・−人」

 

つまりこの「役職」が存在した場合、

 

 

「参考」という役職の人は、

我々の考えを決める為の指標となる社員なのである。

 

いわゆる、「基本」?、社員の「ルールブック」?

 

 

 

ある意味「社長」より信頼があるのである。

つまりこの役職の人が、会社のシンボルである。

 

だって、この人の動向を見て判断を下す事が

会社にとって間違いを犯さない事なのである。

皆、社員はこの役職の人を見習い、

行動しなければいけないのである。

 

 

この人の名刺を受け取った商談相手は、

こう思うに違いない。

 

 

 

「な、なっ、何も参考さんが出てこなくても・・・」

 

ってね。

 

まぁ、空想だけで書いちゃったけど、

この名刺を実際に受け取った

「上ミノ」さんという人。

 

 

この人こういうアイテムゲットしちゃうと

 

 

素晴らしく使い方知ってる人なんですよ。

(飲み屋で)

 

 

 

 

 

 

 

 

「美味し過ぎます、上ミノさん。」

 

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