第11話 :「一枚の写真」
<update/2001/8/23>
「ゆびとま」という同窓生を探すサイトがある。
ご存知の方も多い結構メージャーなサイトですが、
私もこのサイトに2〜3年前から登録をしておりました。
ずっと誰からも、メールは来なかったんですが先日、
来たんですよメールが。
小学校の同級生から。
卒業して実に25年ぶりに。
最初は「?誰?だれ?ダレ?」という感じで
わからなかったのですが、徐々に思い出してきました。
「○○○子ちゃんじゃねぇかぁ!」
ビックリしました。
なんせ、25年ぶりなんですから。
私は薄れかけていた小学校の頃の思い出を
必死に手繰り寄せ、思い出してしまったのです・・・。
「俺、良く泣かされたじゃん・・・。」
って事を・・・。
とまぁ、思い出に浸っていたのも束の間、
ドキドキしながらメールを返信しました。
来ました。またまた返信が。
ホッとしましたよ。本人で。
で、そこから「なつかしぃねぇ」「誰々覚えてる?」
「同窓会やりたいねぇ」
とメールのやり取りが始まったわけですが、
そんな彼女から先日、1枚の写真がメールに添付されて
送られてきました。
またまた懐かしい写真。
覚えてるよぉこの写真。
確か、小学2〜3年の頃じゃないのかな、
(つまり28〜29年前)
遠足から帰ってきた学校の校庭で
校舎をバックに撮ったって事。
向かって右端が、私。
左端が、写真を送ってきてくれたnonkoさん。
真ん中は、同じく同級生。
「良く持ってたなぁこんな写真
俺も実家に同じ写真あるよ。」
とか思いながら、懐かしさ200%です。
が、
である。
その写真を見て、今まで思っても見なかった
感想を思ってしまったのである。
確かに30年近く前の写真である。
30年前といえば、
今でこそ、何でもありますが、
「カラーテレビ」や「カラー写真」なんて
そんなに普及もしていない。
「携帯電話?」なにそれ?
「パソコン?」「メール?」「テレフォンカード?」「ビデオ?」
「CD?」「デジカメ?」「BS?」等々・・・・。
一切無い世界だったわけですよ。
今、当たり前のように使っていたりする訳ですが、
私たちは、そんな便利なもの一切無い世界で
育ってきたわけである。
でもそれは、日々刻々と開発されて行く素晴らしい
技術のおかげであるなんて事は百も承知である。
だから、あの頃の素晴らしい日々は
何ににも変えがたい大切な思い出である。
確かに30年近く前の写真である。
この写真を見てあなたはどう思いますか?
私は、こう思ってしまいました。
さぁ見ていただきましょう、その写真を・・・。
この写真を見て
こんな錯覚をしてしまったのである。
ではどうぞ。
終戦直後?
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