源平の写真
             屋島の戦い


談古嶺よりの眺望  香川県高松市に、標高293mの熔岩台地 「屋島」
 は聳え立ちます。
 「屋島」 は頂上部が平坦になっており、屋根のよう
 に見えることから、その名が付いたと云われて
 います。
 「屋島の戦い」 が行われた頃は、独立した孤島
 だったそうですが、埋立てが進み、当時の ゙海"
 は ゙川" に変化しており、時の流れを感じます。

 これは頂上の談古嶺(だんこれい:展望台)から
 の眺望です。正面左側の入り江が、平氏が軍船
 を隠したと云われている ゙船隠し" です。

 屋島の頂上部にある 「血の池」 です。

 「一の谷の戦い」 に敗れた平氏ですが、屋島を
 本拠地に瀬戸内海一帯を勢力圏内に収めており
 水軍を持たない源氏軍は攻めあぐねていました。
 しかし、寿永 4年(1185年) 2月 19日、源義経
 の奇襲に平氏軍はまたも敗れ去ります。

 この池は 「屋島の戦い」 で武士たちが血刀を洗っ
 たため、池が真紅に染まり、「血の池」 と呼ばれ
 たそうです。
屋島 血の池

安徳天皇社  屋島の東部にある 「安徳天皇社」 です。
 安徳天皇の行宮でありまた、この付近一帯に
 平氏の陣があったとも云われています。

 屋島でも比較的、麓に近い場所にあり、ここに
 来る途中には 「菊王丸」 の墓もあります。

 分かりづらい場所にありますので、この地図を
 参考に散策してみて下さい。


  地図はこちらから → 地図(Map)

 「屋島の戦い」でもっとも有名な逸話が、那須
 与一(なすのよいち)の ゙扇の的" ではないで
 しょうか。
 これは、扇の的を射るに当たり、与一 が祈りを
 捧げた場所にある 「いの里岩(祈り岩)」 の碑
 です。

 戦いが膠着状態に陥ったそのとき、一艘の屋形
 船が平氏の船陣から漕ぎ出て来ました。
 美しい女官の手招きの先には、金の日輪が描か
 れた扇が竿の先に立っています。
 戦局を打開したい平氏の挑発です。

 風と波に揺られる扇に矢を射るのは至難の技。
 この大役を任じられた那須与一は祈ります。
 
「 南無八幡大菩薩、日光権現、宇都宮大明神
   願わくばあの扇の真中を射させ給え 」 と。
祈り岩

駒立て岩  神明に祈りを捧げた那須与一は、ここまで駒を
 進め、足場を定めて、見事扇を射落としました。
 これには、敵味方の別なく拍手喝采が沸き起
 こったそうです。

 ここはそのため、「駒立岩」 と呼ばれています。
 写真の川は海につながっているため、満ち潮に
 なると岩は海中に没するそうで、当時はこの当
 りまで海だったということになります。

 香川県木田郡牟礼町にある 「源平合戦総門碑」
 です。
 琴平電鉄 志度線 八栗駅 を下車して、歩いて
 行くと一際目を引くのがこの石碑です。

 都落ちし、流浪の辛酸を舐めた平氏は屋島を本
 拠地と定め、早速、内裏の造営に着手します。

 内裏造営の間の行在所を 「六万寺」 とした平氏
 は、 ゙ここ" に門を構えて海辺の防御に備えての
 上陸の地点としたそうです。
 その後、屋島の戦いにおいて、源氏が占領した
 ため、里人は ゙源氏の総門" と呼ぶようになった
 とのことです。
源平合戦 総門碑

佐藤次信の墓  香川県木田郡牟礼町の 「佐藤次信の墓」 です。

 佐藤次(継)信は、源義経 が奥州平泉を発って
 から、ずっと付き従って来た股肱の臣です。

 ゙源氏は海上から攻め寄せて来るもの" と万全の
 迎撃態勢を整えていた平氏の裏を書き、義経は
 屋島の背後の陸地から奇襲攻撃を仕掛けます。

 慌てて海上に逃れた平氏でしたが、義経の軍勢
 が意外に少ないのを見て反撃に出ます。

 強弓で鳴る 平教経(たいらの のりつね)は、船上
 より矢を射放ち、源氏の武者を次々と射殺します。
 その矢が 義経 に向かって放たれたとき、次信
 は胸板に矢を受け、身代わりとなったのでした。

 やがて息を引き取った次信を悼み、義経は近くの
 寺から僧侶を招き供養させたということです。

 屋島東小学校の校門脇に、ひっそりとたたずんで
 いる 「菊王丸の墓」 です。
 菊王丸は、平教経 の小姓とも子供とも伝えられ
 ている人物です。

 平教経 が源義経 を狙い放った矢でしたが、義経
 の身代わりとなった 佐藤次信 を射倒します。
 菊王丸はこれを見逃さず、刀を抜き放って舟から
 飛び降り、次信 の首を斬ろうとします。

 そうはさせじと、次信の弟 佐藤忠信 の放った矢
 が 菊王丸 に深々と突き刺さります。
 平教経 は驚き、菊王丸を抱え舟に戻りましたが
 菊王丸はそのまま息を引き取ってしまいます。
 死を惜しんだ 教経 はこの地に手厚く葬ったとの
 ことです。

  地図はこちらから → 地図(Map)
菊王丸の墓



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