- 大仏(国宝)
- 正式には「盧遮那仏坐像」といいます。 東大寺のメインの仏像として、また国家の権威を示すシンボルとして8世紀半ばに最初に作られました。その開眼法要はとても華やかだったようです。 しかし何度か兵火や天災に遭い、現存するものは江戸時代の1692年に再建されたものです。 天平時代の面影はわずかに台座の一部に残るのみです。 とくに首から上は鋳造し直したことがはっきり分かります。高さは15mあります。
- 大仏殿 (国宝)
- 大仏を収める建物は東大寺の金堂で、現在のものは江戸時代(1709年)に再建されたものです。木造建築としては世界一の規模ですが、木材の調達には大変苦労したそうです。高さは48m、幅は57mあります。
- 仁王 (国宝)
- 東大寺の三門には鎌倉時代の仏師、運慶と快慶の作った仁王が威厳を誇って見る人を圧倒しています。 正式には金剛力士立像といいます。写真は運慶作の「吽形(うんがた)」です。1203年に作られました。
- 八角燈籠 (国宝)
- 大仏殿の前に置かれているので小さく見えますが、高さは4.6mもあります。その横面(火袋羽目板)に「音声菩薩」が横笛などを演奏する様が生き生きと刻まれています。大仏創建当時の8世紀の作品で、野外であるのによく保存されているのには驚かされます。
- 山焼き
- 毎年1月15日成人の日に、若草山が焼かれます。新しい芽が健やかに生え、また害虫が駆除されるようにとの目的ですが、その壮大な光景には寒さを忘れて感動してしまいます。