日本三大祭りの一つと言われる祇園祭は、約1000年の歴史を持ちます。12トンにも達する重さを持ち、周りのビルより高い「鉾」多数が都大路を巡行する姿は壮観です。また、山鉾を飾る織物等は主として江戸時代に、町衆の手で世界各国から集められた芸術品で、当時の町民の財力と情報の豊かさが偲ばれます。
祭は7月1日から一月に及びますが、ハイライトは16日の「宵山」と「17日」の山鉾巡行です。山鉾巡行では、鉾が交差点を曲がる「辻廻し」がハイライトです。それは、鉾が操舵機能を持たないため、濡らした竹の上を滑らすという危ない方法を取らざるを得ないためです。10数トンもの鉾がうまく滑って方向転換できると、観客から拍手が起こります。