2002/12/24 TIサーキット走行会体験記


 ホームページにサーキットの項目を追加して第一回目を記してから、一年以上も更新無し・・・
 これじゃヤバイと思いせめて年に1回ぐらいは更新しなきゃ!という勢いで金も無いのにまたTIウィークデイパワーズに参加申込みの電話入れた。

 前回は一人で寂しかったので、今回は職場の先輩や、ネットで知り合った人を誘って行ってきました。予定ではER34が5台も参加するハズだったけど、平日それもクリスマスイブという事もあり結局ER34は私の車も含め2台だけ・・・。行く前は盛り上がってただけにあ〜あ〜

 この日はプロドライバーの座学(と言っても普通のトーク)と同乗走行(抽選)があったのだ。
 受付は午前9時〜10時だが、前回事故渋滞で散々な目にあったので、今回もかなり余裕を見て出発することにした。
 先輩とは朝6:10に近畿自動車道堺料金所で待ち合わせ。
 けっこうスムーズに行けて、中国自動車道名塩PAには6:50に到着、ちょっとお茶して美作ICを8:05→TIサーキットへは 8:50に無事到着。
 当日の天気予報は曇りのち時々晴れ、高速道路でトンネルを抜けると1コーナー先も見えないほど霧がたち込めてるじゃないの!ひえ〜、サーキットの手前までず〜とこの霧だった。こっちの曇りってこの霧のことを言うのか?って思ったぐらいだ。
 美作IC降りてすぐにガソリンスタンドに寄ったら、なんとサンタ姿に網タイツの女の子がガソリンを満タンにしてくれた。う〜んなかなか良いサービスなのだ。ヘヘヘ

 到着後今回は2回目なのでテキパキと準備・・・。後で自分の走行を見つめ直すために車積カメラを用意したのだが、まあこれがあの悲劇を生むとはこの時は予想もしなかった・・・。(下の方でその事件が)

カマリン号と先輩Z32 真ん中のアルファは2走目にクラッシュで早々とお帰りになりました。


<前回からの変更点>

 前回の走行で不満の出た、リアのトラクション不足とタイヤ(M7R)のグリップ不足対策を行っているので、タイムがどこまで伸びるか楽しみだ。

下記が主な変更・改善点
・タイヤ M7R → RE01
・ビスカスLSD → クスコ MZタイプRS 1WAY
・車高調GABレボリューションストロークU → HKSハイパーマックスPro
・ブレーキローター:純正 → Projectμ SCR−PRO
・ハンドル交換+ボススペーサー(ポジション改善)
・フロント カナード装着
・シフトランプ装着

ちょっと腰高なわがマシン


<今回のスケジュール>

10:10〜    :ドラミ
11:50〜12:20:1回目
12:30〜    :プロ同乗走行(オレの場合)
13:50〜14:20:2回目
15:50〜16:20:3回目


 プロの同乗走行は各走行枠の間で行われました。同乗走行は当初12人の予定でしたが、希望者が14名だったため「え〜い!詰めて走りゃいけるやろ〜」って乗りで希望者全員同乗してもらえることになりました。ラッキー!

 参加台数は30台ぐらいかな〜?(しっかり数えてない)
 今回はBNR34は1台だけだが、NSXがいる。特に目立って多かったのが、180SXやS13のおもいっきり走行会仕様、後はインテR、ロードスター、アルファ156?、FD,S2000、ECR33、BNR32、ロータスエリーゼなどなど(あんまり覚えてない)
 あいかわらずどれも自分より速そうに思える。

 ドラミが終わり、さあ最後の準備だ!という頃、真っ赤なER34が走ってきた、「MHMさんだ!」思いっきり遅刻である。受付に行ったまま戻ってこない・・・。

今回来ていた他の車達 (一番右側の旧車はオレのER34と同じ加速だった、何者だ?)


<一走目>

減衰力 F:7、R:10 (硬 1〜柔30)
タイヤ空気圧 冷間 F:1.9 kgf/cu、R:1.9 kgf/cu

 気掛かりな点は、街乗りを考えて前回よりも車高を15mm程度上げていること。他のピットを見渡してもオレの車はちょっと車高が高い。でもまあHKS関西さんで、ベストな車高にお願いしますと言って出来てきた車高なので高くても大丈夫なんだろう〜?っとととと。

 車に乗り込み準備が整ったころにやっとMHMさんがピットイン。実はもう車が動き始めていたのだ・・・。
同じピットにいたアルファの人がピットロードに出たので、さあ行くぞとノーズを出してみるとアルファ以外まだダレもいない。面子から見て前の方に並ぶのはヤバイのである程度出てくるまでちょっとガマンなのだ。

 ペースカー先導の慣熟走行後、スタート!!!
 この日はさすがに気温が低いためみんなスローな立ち上がり(ほっと一安心)。2周目ぐらいからほどほどに走り始めるが、サーキットは1年2ヶ月ぶり、また初体験の時のように手足バラバラな立ち上がりになってしまった。おまけにかなり渋滞の中にハマッテしまい。加速すると遅い車の群れに、と言ってちょっと間合いを開けるためにスロー走行をすると速い人達が後ろから襲ってくる。一走目はダレがどれぐらいの実力かわからないために腹の探り合いのような駆け引きが続き疲れたです。
 そんな中、何週目か前を走っていたNSXが1コーナーでハデなコースアウト!それについつい見とれてシフトミス、3速に入れるところ5速に入れて、やり直そうとしたが今度はギヤが入らず、ニュートラルのまま2コーナーへフラフラ〜と、リアにトラクションがかかってないと吸い込まれるようにアウトにふくらみ、あわやコースアウトってところだった。人のことを笑っている場合ではないのだ。
 車の方はというと、なんか前回の時よりシャープさがなくなってダルな印象?RE-01も、エッ!こんなもんなの?って感じ。
 結局なんかスカ〜としたクリアラップが一度も無いまま終了。

結局タイムの方も、前回のベストにはとどかず。

 一走目ベスト:2分00秒194

 終了後、ピットに戻って空気圧を確認すると2.5kgf/cuあがっていた。

1本目走り終わった頃にはタイヤの表面はこんな感じ・・・。


<プロドライバー同乗走行>

 終了10分後、プロの同乗走行だったのでそのまま指定ピットへ。
 車の馬力を聞かれただけで、ふらっと乗り込み3点式シートベルトを締めて出発〜!
1コーナーいきなり軽いドリフトで抜ける〜、アトウッドのブレーキングはオレよりもちょっと手前からものすごくグン!って効かしてスピードを殺し進入、コーナリング中ものすごく車が安定してる。その上、抜けるまでズ〜と軽いドリフト。
 ピットを出てからバックストレートまで左手はシフトレバーの上で、右手1本で運転してる!!!全体的にステアリングの切る量が少ない。カウンターも含めて片手運転でいけるほどしか動かしてないのヨ・・・。
 ヘアピンは2速までシフトダウン、スピードはオレより乗ってるにもかかわらず、車が何事も無いかのように走る。続くダブルヘアピンでは、1コ目をかなりインベタ気味に押さえて走り、2コ目のクリッピングからフル加速、マクナイトコーナーではイン側縁石をかすめ最終コーナーへ、この辺はもうオレではそんな速く突っ込めないヨ〜ってぐらいスピードが乗ってる。でも車はす〜って感じ?
 2周走ってもらったけど、上半身はすごくリラックスしてる。かなり速い速度で走っているにも関わらず、コーナー進入時にメリハリの効いたブレーキングで安全な速度まで車速を落とし曲がっているので、タイヤが無理にこじれていない。ウマイわ〜ホンマに・・・。
 この同乗走行は絶対乗ってみるベシです。まさに百聞は一見にしかず!すごく勉強になりますっす。もう全然レベルが違うわ。
今まで混沌としていた、ブレーキポイントやライン取りがわかり二走目からかなり効果がでました。

<昼めしはエビフライ定食>
 同乗走行を終えてから昼めしへ。昼めしはレストラン?でエビフライランチ\840を食べた。でもその前に受け取ったタイム表を見てガックリと来てたのでなんか美味くなかったのだ・・・。

先輩のZ32と、MHMさんのER34


<二走目>

減衰力 F:6、R:6 (同乗走行でのプロのアドバイスに従って変更)
タイヤ空気圧 温間 F:2.4 kgf/cu、R:2.4 kgf/cu(一走目より0.1落とした)
プロの同乗走行が終わったので、助手席を外してプチ軽量化

 プロの走りを頭の中に叩き込んで出陣だ〜!
 プロの助言通りリアの減衰力を上げたら腰砕けが無くなり走りやすくなった。たった2周で弱点とその対策を見抜くとはヤツはタダ者ではない!

 う〜ん イイ感じと思ったのも束の間、アトウッドを曲がってる最中に「ガンガラガッシャン!」って音がした。なんかコースに落ちてたのかな?と思いルームミラーを見ると、「あれ?ビデオがない・・・」 ヘアピンを曲がると また「ガン!ガン!GAN!」と後ろで何かが暴れてる。やば〜ビデオが・・・この時運悪く後ろから速そうなヤツが迫ってきてたし、後半の狭い所なので仕方なくそれなりの速度で走っていたのでビデオはあっちこっちへ暴れまくり、緊急ピットイン!
 走行時間がもったいないので、コロがっているビデオを降ろしすぐさまコースイン!あ〜1周分はソンしたな〜って思ってたんだが、走行後ビデオを確認すると、電源は入るが録画や再生ができん、オマケにテープも出てこない。スタンドに付けてたのになぜか別々になってるので、ふとビデオの底を見ると底の蓋がもぎ取られ、その勢いで中の基盤が ぐ〜らぐ〜ら・・・死んでる。(か〜ちゃんに怒られる)

 肝心の走りの方はどうしても周りのSタイヤ履いてる連中に引きずられ、ちょっとオーバースピードで突っ込みギミ。とりあえずクリッピング手前でちょこんとブレーキでごまかして進入からケツを流しっぱなしの走行だ。

 前回の走行ではビスカスLSDだったので、リアを滑らすと前に進まず、ハーフスピン気味でビクビクだったが、機械式LSDを入れたおかげで流しならでもコントロールが容易である。その証拠に1コーナーのような高速コーナーでも入り口から2コーナーのブレーキポイントまで ず〜と流しながらでもいける。(こんなことしてるから遅いんだけど) 
 とにかくケツが流れてもコントロール下におけるのでついつい流してしまう。RE−01もブレーキングや加速など縦方向のグリップは強烈だが、横方向のグリップはそれほどでも無いような気がする。まあ滑り出してからのコントロール性はいいのでヨシだが。

 この回もけっこう色んな車がコースアウトしてたような気がする。中でも同じピットにいた、アルファ156さんがアトウッドでまっすぐ刺さっていた。なんであんなところで刺さるまで行ったのか謎だ?(まあ、前回オレも突っ込んだが、あそこまでは・・・) アルファがピットに帰ってきたので見ると左フロントがむちゃくちゃになっていたヒェ〜。

 2走目のベストタイムは、1分55秒984

みんなには、1分57秒が今回の目標と公言してたが、心の中では1分55秒台をねらっていたので大満足。しかしブレーキにジャダーが出始め、ペダルもかなりスコスコだ!3走目大丈夫かな?

 でもそんな事よりビデオ クラッシュが一番痛い・・・被害総額はかなり大きいのだ。

問題のビデオ破損状況:スタンドに裏蓋が付いたままもぎ取れている。ビデオ内部の基盤はグラグラになっているのだ。


<三走目>

セッティングは2走目と同一。

 今度はちょっと早めにピットロードへ並んだ。5〜6台目かな? オレの前にはFDぐらいしか速そうなヤツがいなかったので、最初から仕掛けて前へ出た。2周目にはヘアピン手前で速そうな車がいたがおかまい無しにインを刺して引き離しにかかった。今まではスカイラインはヘアピン後が苦手で他の車にゆずりぎみだったが、がんばれば意外に引き離すことに成功した。
 でもオレが速いからなのか?全てのコーナーをケツ流して走ってるのでみんながひるんだだけなのかよくわからんです。(2走目 MHMさんにもかまりん号がケツ流すのでこわくて抜きにかかれないと言われた)
 その後、ほとんどクリアな状態で自由自在に走れたのでよかったんですが、依然ケツを流しすぎる傾向がおさまらん・・・。
 そうしてる内に前にS13がフラフラと現れた、クーリング走行してるのかと思うと、急に加速する。このS13なかなか直線が速く抜けん!ダブルヘアピン手前でまたペースダウンしたので抜かそうと思いホッブスコーナーでアウトからかぶせようとしたら、まるでWRCカーのようなフェイントでドリフトに・・・ オレはそのフェイントを避けるためにアウトへはじき出され左リアがコースアウト!
 すぐにコースに復帰したが「ガガガGA〜あああ!ゴトン!ぐぁんぐぁん〜」ってまるでタイヤがバーストしたみたな音と共に振動が・・・。「あ〜バーストだ!」って思いすぐにピットロードへ
ピット前で車から降りてタイヤを確認すると???何にもなってない? おそらく限界を超えて溶けたタイヤの表面に砂利が張り付いてガタガタになったと思う。ピットロードを走るうちにすっかりタイヤ表面は綺麗になったみたいだ。くそ〜あのアホS13め!

 ピットロードを再び出ようとすると、そのS13が通り過ぎて行った。「ホンマもん?の慣性ドリフト(←気持ちだけ)で抜き返してやる!」と叫びながらリベンジ出撃!!!
 そろそろ追いつくぞ!と思っていたらなんとそのS13はアトウッドカーブ出口でコースアウトしているではないの・・・。それも何でそんなところに?ってところだ。その後その前で見せ付けるようにドリドリしながら走ってやった。(こんな事してるからタイム伸びないんだ)

 今回は寒かったので油温・水温共に余裕だったので、ず〜と全開。おかげで後半はタイヤがタレてズルズル。もうドリコン大会か?ってぐらい横向いて走ってしまいました。高速コーナーでドリフトするのってスリルあるけど気持ちイイ〜!クセになりそうだ。

 で、3走目で今回のベストタイム:1分55秒735 を記録

ちょっぴり狙ってた1分54秒台には届かなかったけど、本日の目標はクリアしたので今日も気持ち良く終われました。

事なきを終え ホッとする我がマシン


<えッ?>

走行会も終わり、後片付け。MHMさんがタイヤ交換していたので計測機を返却するのが5時をちょっと過ぎたんだが、なんと受付がもう閉まってるじゃないの!なんてお役所みたいな仕事なのだ。ドアをBanBan!どついて開けてもらったけど、閉める前にちょっと放送ぐらいしてくりゃいいのに・・・。危うくベストタイムの載ったタイムチャートをもらえないところだったのだ。

<本日の感想>

良かった点
・なんと言っても目標の1分55秒台が達成でした。全コーナーほとんどドリフトぎみだったけど、タイムが出てるのでヨシとする。
・なんとかコースアウト無しに冷静?に走れました。
反省点
・当日寒かったのでユニクロのエアテックパンツ(ビニール地)を履いていたんだが、いくらフルバケ+4点式でもシリが滑ってコーナーリング中に変な力が入ってしまった。う〜んいっそパンツいっちょで運転した方が良かったのだ。
・3走目にリアウイングを調整してセッティングの違いを確かめればよかったと後悔・・・。
・いくら上手くいったと言っても、ドリドリしすぎたのだ。次回への課題だな・・・。

TIME CHART

Lap Rank LapTime
一走目 1 31 4'15"831 PIT
2 22 2'19"524
3 19 2'07"659
4 20 2'09"714
5 17 2'05"773
6 14 2'04"576
7 13 2'00"794
8 23 2'19"556
9 16 2'05"158
10 15 2'05"118
11 12 2'00"194
二走目 12 33 13'59"209 PIT
13 9 1'57"869
14 34 --- PIT
15 25 3'50"941 PIT
16 18 2'07"494
17 28 3'55"662
18 32 6'11"971
19 21 2'18"877
20 7 1'57"025
21 3rd 1'55"984
22 5th 1'56"602
23 30 4'12"207
三走目 24 35 --- PIT
25 24 2'33"369
26 10 1'58"196
27 4th 1'56"268
28 26 3'51"760
29 BEST 1'55"735
30 27 3'55"473
31 29 4'10"204 PIT
32 11 1'59"611
33 6 1'56"680
34 8 1'57"098
34 2ND 1'55"868