手元にある彗星のスケッチの幾つかをスキャナで読み取ってみました。
スケッチは彗星観測より古く、星雲星団を見だした頃からやっていました。
彗星を見だしてからも、光度の観測をするよりスケッチをとるほうが楽しくて、それはそのまま 今に到っています。
昔のスケッチは光度目測をしていないので、むしろ現在より丁寧に書いているほどです。

使用機材の説明をしておきますと、

• 12.5cm SC・・・・日本特殊光学製の12.5cmF9.8、シュミットカセグレンです。架台は高橋P2赤道儀。1981年から1987年頃まで使っていました。

1980年代

• 1983d IRAS-Araki-Alcock = C/1983 H1・・・地球に460kmまで接近し最大２等級、肉眼で見える彗星となりました。
• 1984e Giacobini-Zinner = 21P・・・この時の回帰はハレー彗星の露払い彗星になりました。
• 1987s Bradfield = C/1987 P1・・・最大５等級で長らく西空に見えていました。ダストの尾が明るかった。
• 1988a Liller = C/1988 A1・・・この彗星も明るいダストの尾を持つ彗星でした。最大６等級。
• 1988j Machholz = C/1988 P1・・・q=0.16AUで明るくなることも期待させましたが、太陽に接近し消滅したようです。
• 1989o Brorsen-Metcalf = 23P/1989 N1・・・周期70年の彗星の3回目の回帰。T=-15.6日もの誤差がありました。
• 1989r Okazaki-Levy-Rudenko = C/1989 Q1・・・明け方の空で５等級まで明るくなりました。
• 1989a1 Aarseth-Brewington = C/1989 W1・・・最大２等級。常に太陽に近く、観測しずらい彗星でした。

• 1992t Swift-Tuttle = 109P/1992 S2・・・おなじみ夏のペルセ群の母彗星、130年ぶりの回帰です。
• 1994w Schwassmann-Wachmann 3 = 73P・・・バースト直後の観測。この年の増光が分裂に繋がっています。
• C/1996 B2 (Hyakutake)・・・20年ぶりの大彗星！！

• C/2004 Q2 (Machholz)
• C/2004 Q2 (Machholz)
• C/2007 N3 (Lulin)