この画像は福永泰俊氏に提供して頂きました。
1973年1月11日
18h45m 〜 2min+4min+3min 3枚コンポジット
Nikomat FTN 135mm F2.8→F2.8
コニパンSS パンドール 20℃13min
自作赤道儀手動追尾 太華山
彗星の2種類の尾※
彗星の尾には2種類あります。イオンテイルとダストテイルです。
イオンテイル(タイプ1=プラズマテイルとも)は彗星本体から電子を帯びた粒子(イオン)が太陽と反対方向に太陽風によって流されて見える尾で、コホーテク彗星でも11日の画像には、はっきりと左上に伸びる尾が写っています。
ダストテイル(タイプ2)は彗星から放出されたダスト(塵)で、コホーテク画像ではイオンテイルの右側、ゆったりと右カーブした太い尾がそれです。
ダストテイルは太陽の反射光で見えていて、写真にも良く写ります。
イオンテイルは彗星が太陽に1.5AUほど近づいたあたりから顕著になりますが、ダストテイルは思いのほか遠方でも形成されています。
コホーテク彗星でも日にちが進むにつれ(太陽から彗星が遠くなるにつれ)イオンテイルが淡くなっていることが分かります。
※イオンテイルとダストテイルとは別に「タイプ3=ナトリウムテイル」という第3の尾がヘール・ボップ彗星で明かになっています。