コホーテク彗星
C/1973 E1 (Kohoutek)=1973f

この画像は福永泰俊氏に提供して頂きました。


1973年1月11日
18h45m 〜 2min+4min+3min 3枚コンポジット
Nikomat FTN 135mm F2.8→F2.8 
コニパンSS パンドール 20℃13min
自作赤道儀手動追尾 太華山

彗星の2種類の尾

彗星の尾には2種類あります。イオンテイルとダストテイルです。
イオンテイル(タイプ1=プラズマテイルとも)は彗星本体から電子を帯びた粒子(イオン)が太陽と反対方向に太陽風によって流されて見える尾で、コホーテク彗星でも11日の画像には、はっきりと左上に伸びる尾が写っています。

ダストテイル(タイプ2)は彗星から放出されたダスト(塵)で、コホーテク画像ではイオンテイルの右側、ゆったりと右カーブした太い尾がそれです。
ダストテイルは太陽の反射光で見えていて、写真にも良く写ります。

イオンテイルは彗星が太陽に1.5AUほど近づいたあたりから顕著になりますが、ダストテイルは思いのほか遠方でも形成されています。
コホーテク彗星でも日にちが進むにつれ(太陽から彗星が遠くなるにつれ)イオンテイルが淡くなっていることが分かります。

※イオンテイルとダストテイルとは別に「タイプ3=ナトリウムテイル」という第3の尾がヘール・ボップ彗星で明かになっています。



1974年1月14日
18h58m 〜 2min+4min+3min 3枚コンポジット
Nikomat FTN 135mm F2.8→F2.8 
コニパンSS パンドール 20℃13min
自作赤道儀手動追尾 太華山




1974年1月16日
19h03m 〜 4min+3min+2min 3枚コンポジット
Nikomat FTN 135mm F2.8→F2.8
Tri-X パンドール 20℃12min
自作赤道儀手動追尾 太華山




1974年1月18日
19h07m 〜 3min+5min+2.5min+5min 4枚コンポジット
Nikomat FTN 135mm F2.8→F2.8
Tri-X パンドール 20℃12min
自作赤道儀手動追尾 太華山