見失われていた大物周期彗星の回帰
ポンス・ガンバール彗星は1827年にイタリアのポンスとフランスのガンバールによって発見された
彗星です。この時の出現では5等級まで明るくなり、当時の観測から周期は約65年と計算されてましたが、
しかしこの彗星は次回の回帰から見失われてしまったままでした。
SWAN画像から発見された C/2012 V4 が D/1827 M1 (Pons-Gambart) と驚きの同定をされたとき、この彗星は
絶対、眼視で見なければ!と思ったのです。この様な長周期の彗星は一生のうちそうそう見れるものではないですから。
今回の観測で273Pは周期188年と決定されました。1827年から初めての回帰だった訳です。次回帰は2200年頃。
今を生きていた事の偶然に喜びを感じました。
C/1921 H1 (Dubiago) ドゥビアゴ彗星、20D/Westphal ウエストファール彗星、見たいなぁ。