ハーゲンローザー周期彗星
168P/Hergenrother


ごく普通の彗星が突然バーストして明るくなる、彗星観測の一番楽しみな現象です。
1998年に発見された 168P/Hergenrother は周期6.9年の短周期彗星で、2012年の回帰では 10月の近日点通過前に突然のバーストで眼視で見えるほど明るくなりました。
9月11日の画像では普通の彗星ですが、9月24日に眼視で見た時には恒星と見間違うような集光を持つ彗星に化けており、その姿に驚きました。
10月20日の画像ではコマ先端が先細りしており、これはバースト後の減光、崩壊に至る彗星のよくある姿です。また1月3日の画像ではバースト時の放出ダストが南側に淡く広がっています。