Leier
こちらが私の演奏するライアーで、ゲルトナーソプラノライアーです。
20世紀初頭、ドイツ人の音楽家エドムント・プラハトと、
彫刻家ローター・ゲルトナーによって作られた楽器だそうです。
日本語でいうと竪琴。
天使や女神が抱えているリラが原型になっています。
「人間と音楽と楽器」が本来持つ身近で親しい関係を取り戻せるようにという願いをこめて作られたそうです。
胸に抱えて弾くので、奏者が一番そのバイブレーションを感じます。
ヨーロッパでは主にルドルフ・シュタイナーの思想を実践する教育の現場を中心に、
特別な楽器として発展してきました。
ライア−の響きや音色は優しく繊細で、ヒ−リングや音楽療法に用いられたりもします。

私は、2006年に「名古屋すぴこん」のミニコンサートで初めて生のライアーの音を聴いて、
音の出所がわからない不思議な感覚に包まれました。
響きは丸く、降ってくるような感じもあり、全方向から聴こえてくるようで、
天使が竪琴を持ってるのもなんだか納得だなぁと思ったのを覚えています。
この年、それまで何の興味もなかったハープやライア−に触れる機会がとても多くなり、
自分自身の人生のタイミングとぴったり合うようにして、
自然とライアーを始めることになりました。
私の綴る詩の世界や声を見事に手助けしてくれて、ライア−とのオリジナル曲もたくさん生まれています。
この音色と、ライア−とともに下ろされた言葉と声をみなさんに届け続けていけたらと思っています。
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