朝の図書館
2019/01/18
朝七時過ぎの図書館は、
かすかな音と静かなまなざしに満ちています。
三年生がひとり、ふたり、
森が明るくなってゆき、
三人、四人、
やがて十数人が、
お気に入りの席を占め、
じぶんの学びを学び始めます。
毎朝それが繰り返され、
あすはセンター試験の本番。
森が薄暗くなる下校時刻に、
図書館の一階へ下りてごらんなさい。
長い集中が途切れないまま、
午後を過ごした三年生たちが、
ようやく帰り支度を始めます。
毎日それが繰り返され、
あすは本番。
下級生は、
あの空気に少し触れてみるがいい。
じぶんたちが〈勉強〉だと思っていたものが、
なんとやわなものだったか!
林の中で、
縛られていない鹿が
食物を求めて欲するところに赴くように、
聡明な人は
独立自由をめざし、
犀の角のようにただ独り歩め。
肩がしっかりと発育し
蓮華のようにみごとな巨大な象は、
その群を離れ、
欲するがままに森の中を遊歩する。
そのように、
犀の角のようにただ独り歩め。
あなたの歩みを。
健闘を祈ります。
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