題名: テストが終わったら! 長期貸出☆
2018/11/29

12月3日から長期貸出が始まります。
10冊、1/7までオッケー。

長いものに読み浸るチャンス。
ロング・ウォーク。

カラマーゾフを読み続けている人、
北野の100冊完歩をめざしている人、
アトム全巻読み切った人――

テストが終わったら!


マルセル・プルーストの
『失われた時を求めて』
って、知ってますか?

長い作品といえば必ず言及される、
二〇世紀を代表する作品の一つ。

岩波文庫から刊行中の新訳(全14巻)が
完結間近。

「すっと頭に入る読みやすさと、
最先端の実証研究にもとづく厳密さをかねそなえた決定版」
(岩波書店)

北野図書館では、
入って右すぐの文庫棚にあります。

長いもの、
深い作品には導き手も必要です。

「新訳でプルーストを読破する」
という連続セミナーの内容が
ウェブで読めます。
https://tanemaki.iwanami.co.jp/categories/672



訳者の吉川一義さんいわく、
「訳したってどっちみち原文とは違うじゃないかという人がいますが、
文学のいちばん重要な点は、
印刷してあるものではないんです。
それぞれ読者が自分の頭のなかに思い浮かべている内容、
それが文学です。」
https://tanemaki.iwanami.co.jp/posts/1390



「美しい書物においては、
あらゆる誤読が美しい」(プルースト)

ことばは「誤読」の可能性に開かれているから、
コミュニケーションが成り立つのです。
作者との、登場人物との、テキストとの、読者との、自分との。

本とともに、
長く歩くうち、
本と自分が作り出した、
ひとつの世界を生きている感じを味わうことでしょう。

可能性に満ちたあなたがつくる、
もうひとつの可能性――!

(参考)
ツイッター「新訳でプルーストを読破する」
https://twitter.com/proust_rikkyo