題名: 新書の探し方
2018/07/17 13:04

「新書」を読もうという宿題が出ているひとたちへ。

いや、

宿題になってなくても、

関心のある分野について、

その基礎知識を得るために、

また、

世界を深く広くとらえる教養を得るために、

「新書」に手を伸ばしてほしい。


「新書」はどこに?


1 図書館カウンター横の「新着新書コーナー」

2 入口すぐ右の「岩波新書棚」

3 窓際の「ジュニア新書棚」

4 関心のある分野の棚の前に立つと、

  新書サイズの本に気づく!


科学分野の新書もある。

「ブルーバックス」、

「岩波科学ライブラリー」。


よみやすさでいえば、

「岩波ジュニア新書」、

「ちくまプリマー新書」。

高校生向けに書かれている。


最近出た新書で、

ベストセラーにもなっている、

次の2つは、

感動的と言っていいほど。

いずれも図書館にあり。


見田宗介「現代社会はどこに向かうか――高原の見晴らしを切り開くこと」 (岩波新書)2018/6/21

白井聡「国体論 菊と星条旗」 (集英社新書) 2018/4/17

見田の文明論は、

これからこの世界で長く生きていく、

つまり若い世代の、

ひとりひとりの人生にかかわる〈見晴らし〉を示してくれる。

高校生、読むべし。


白井は、

テレビで聞いた

「天皇のおことば」に衝撃を受けてこの本を書いた。

同じ衝撃を感じたひとは多いだろう。

その意味が、鮮明に示される。

近代日本史の構造のダイナミズムがくっきりとわかる。

何のために日本史を学ぶのか、

についての応答にもなっている。


もっとゆるーいのもある。

あらゆるジャンルのがある。

軽い(グラムが)。

半日で読める。


けど、

それが大きくて深い世界への入り口になる。


「新書」の世界へ赴こう。


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