題名: 【本の森】あなたはどう生きるか
日時: 2017年12月22日 7:25

話題の本、

『君たちはどう生きるか』の漫画版・岩波文庫版、

どちらもよく借りられています。



数学科のA先生も今回改めて読み直し、

おもしろさを再発見したひとり。



おすすめのことばをいただきました。



「コペル君は普通の中学生の男の子。

 ちょっと特別なところは、

 彼がものごとについてとても深く考える男の子で、

 それに丁寧に答えてくれる「おじさん」がいるというところ。



 ナポレオンという英雄を知ったときの興奮や

 友達を裏切ってしまったときの苦い気持ちを

 コペル君はノートに書き記していきます。



 ひとつひとつの物事について深く考えることが、

 結局「自分はどう生きるか」を考えるということなのだ

 と著者は言いたいのではないでしょうか。



 毎日忙しいですが、

 たまには立ち止まってコペル君といっしょに

 「生き方」について考えてみませんか?」





「コペル君」はおじさんがつけたあだ名。

コペル君はデパートの屋上から人の流れを見ているうちに

「人間って、水の分子みたいなものかも」

と思います。

「自分も分子なのかな?」



みなさんも、

そんなふうに思ったことはありませんか?

毎日忙しく、

何かが流れている。

自分もその渦の中にいる。



次は――

次は――

次は――…



コペル君は

「深く考える」方法を身をもって示してくれます。



●ひとつ。

 書き記すこと。

●ふたつ。

〈おじさん〉にたずねること。



これは、

みなさん、

ほんとうに大切なことで、

もう、それだけ知っていれば、

どこまでも進んでいける、

そういうものといっていい。



『君たちはどう生きるか』は、

1937年、昭和12年に出版されたものです。

そのときコペル君は15歳。

ということは、

1945年、昭和20年、彼は23歳。

戦争で多く命を落とした世代です。



しかし、

コペル君はどうにか生き抜いて、

なぜか、

2017年の人々に読まれ読まれて、

漫画は100万部に近づいているとのこと。



あなたが読めば、

心に何が刻まれるのか。



さっきの二つに

もう一つ、

大切なことを付け加えましょう。



●ひとつ。

 書き記すこと。

●ふたつ。

〈おじさん〉にたずねること。

●みっつ。

 立ち止まること。





さて、

冬休みです。



ごきげんよう!





※図書館は22日まで。

1/9から開館します。

 たくさん借りて、

 いっぺんに返却しにくい人は、

 分けて返してもいいですよ。



------------------------------

◆本の森バックナンバー・web版蔵書検索
http://orange.zero.jp/hmasui.wing/hon/hon_index.htm