題名:
【本の森メルマガ】道の向こうに見える虹
件名: 【本の森メルマガ】道の向こうに見える虹
日時: 2017年10月11日 7:39
校門をとおるとき、金木犀の香りが。
青春の興奮が秋の気にふれたときに
ハッと
あの香りが流れるような気がします。
夜霧とも木犀の香の行方とも 中村汀女
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連日、ノーベル賞の話題ですが、
何も、ノーベル賞をとらなければエラくないというわけでもない。
ひと一人育てるえらさに賞はないけれど、
日々まじめに生き、働くえらさに賞はないけれど、
そういうえらさこそ、
ほんとうのえらさかもしれません。
ノーベル平和賞に
核兵器の廃絶を目指す活動を続けている国際NGO、
ICAN(アイキャン)=「核兵器廃絶キャンペーン」が選ばれました。
天才、とか、カリスマ、とかいうのではない、
たくさんのひとの、
素朴でまっすぐな努力への応援でしょう。
7月7日に
ニューヨークの国連本部で核兵器禁止条約が採択されました。
はじめて、
法的に核兵器の禁止がうたわれたのです。
そこには、
「ヒバクシャの受け入れがたい苦痛を心に留める」
という一節が含まれました。
8月には、
北野高校からも「高校生平和大使」として
佐藤和希さんがジュネーブを訪れました。
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国際社会の現実は厳しいけれど、
「希望とは地上の道のようなものである。
もともと地上には道はない。
歩く人が多くなればそれが道になるのだ。」
ということばを思い出します。
--
石垣りんの「虹」という詩を掲げます。
「にんげんてそういうものなんだ」って思うよ。
虹が出ると
みんなおしえたがるよ
とても大きくて
とても美しくて
すぐに消えてしまうから
ためておけないから
虹をとりこにして
ひとつ金もうけしようなんて
だれも考えないから
知らない人にまで
大急ぎで教えたがるよ
虹だ!
虹が出てるよ
にんげんて
そういうものなんだ
虹が出ないかな
まいにち
虹のようなものが
出ないかな
空に。
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(図書館にある関連本の一部)
『太平洋の非核化構想』
『軍縮の政治学 新版』
『新・核戦略批判』
『日米〈核〉同盟』
『核の冬』
『核先制攻撃症候群』
『核廃絶は可能か』
『核戦争になれば』
『核拡散』
『現代の核兵器』
『人類の歴史を変えた8つのできごと 2 民主主義・報道機関・産業革命・原子爆弾編』
『原子爆弾』
『原子爆弾の誕生』
『アメリカの中のヒロシマ』
『ヒロシマに来た大統領』
『図録 広島平和記念資料館 ヒロシマを世界に』
『希望のヒロシマ』
『ナガサキ 新版』
『核時代の想像力』(大江健三郎)
『核時代を超える』(湯川秀樹)
『平和の探求・手塚治虫の原点』
『永遠平和のために』(カント)
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