題名:
みずうみ
件名: みずうみ
日時: 2017年9月6日 14:43
2年生は修学旅行中。
冷涼な風を楽しんでいることでしょう!
北海道には、
たくさんの湖があります。
色深く水を湛える姿には、
川や海とは違う表情があります。
「みずうみ」という詩を紹介します。
::::
「みずうみ」 茨木のり子
だいたいお母さんてものはさ
しいん
としたとこがなくちゃいけないんだ
名台詞を聴くものかな!
ふりかえると
お下げとお河童と
二つのランドセルがゆれてゆく
落葉の道
お母さんだけとはかぎらない
人間は誰でも心の底に
しいんと静かな湖を持つべきなのだ
田沢湖のように深く青い湖を
かくし持っているひとは
話すとわかる 二言 三言で
それこそ しいんと落ちついて
容易に増えも減りもしない自分の湖
さらさらと他人の降りてはゆけない魔の湖
教養や学歴とはなんの関係もないらしい
人間の魅力とは
たぶんその湖のあたりから
発する霧だ
早くもそのことに
気づいたらしい
小さな
二人の
娘たち
::::
1年生が詩を紹介するという学習をし、
そのために
図書館サポーターたちが
詩集の棚に案内をつけ、
今もついています。
詩は十代の心にしみるでしょう。
いや、逆にいうべきか。
十代とは、
詩の心がしみる年代のこと。
詩はたぶん、
心のみずうみにおりていきます。
詩によって、
あなたはじぶんのみずうみに気づく。
これからもメルマガで詩を紹介しましょう。
あなたも詩を探してみてくださいね。
------------------------------
◆本の森-北野高校図書館メルマガ登録は、
hon-ml@kitano.osaka-c.ed.jp:hon-ml@kitano.osaka-c.ed.jp>
に空メール送信。
◆本の森バックナンバー・web版蔵書検索
http://orange.zero.jp/hmasui.wing/hon/hon_index.htm
◆図書館への連絡
kitanohon@gmail.com:kitanohon@gmail.com>