年末スペシャル 図書館サポーターの選ぶベスト5
2022/12/24


年末が近づいてきましたが、2022年はどんな年でしたか?

私は今年、
自分が今まで読んでこなかったジャンルの本にも挑戦し、
新しい出会いがたくさんありました。

そこで、
私が今年出会った素晴らしい本ベスト5
を紹介しようと思います!

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5位  「乳と卵」   川上未映子

第138回芥川賞受賞作品です。
純文学、と思うと難しそう……と思うかも知れませんが、
この作品、なんと大阪弁で書かれているんです。
友達の話を聞くみたいにするする入ってきて、
でも読み終わると純文学独特のずっしりした読後感があります。
芥川賞では珍しく、
共感しやすい作品です!


4位  「どうしても生きてる」     朝井リョウ

「桐島、部活やめるってよ」で知られる朝井リョウさんの作品です。
自分が確実に感じたことがあって、
でも仕方なくスルーしてしまったもやもやが綺麗に言語化されています。
タイトルから重いですが、
短編集ですし、すっきり終わるので読みやすいですよ!

(朝井リョウさんの作品では「正欲」が一番好きですが、
去年読んだのでランク外です……)


3位「こちらあみ子」    今村夏子

「むらさきスカートの女」
で芥川賞を受賞した今村夏子さんの三作品が入った短編集です。
表題作の「こちらあみ子」は今村ワールド全開で、
気がついたらなんかおかしい、
なんかズレてる世界に吸い込まれます。
切なくも温かい純文学です。
楽しむコツは、
考えるな、感じろ!です!


2位 「流浪の月」     凪良ゆう

2020年に本屋大賞、2022年に映画化された人気作品です。
衝撃の展開が幾重にも重なり、
1度読み始めたら止まりません。
私は塾の自習室で号泣しながら一気読みしました。
普段本を読まない人でも楽しめると思います!


1位 「同志少女よ敵を撃て」   逢坂冬真

2022年の本屋大賞受賞作品です!
読み終わった瞬間から、
これが今年のベストだと確信していました。
史実に忠実に、
かつ複雑に作り込まれていて、
登場人物一人一人の魅力に惹かれること間違いなしです!
少し長いですが、
読み終わったあとの感動は並々ならないものでした!



番外編     「野田の日記」     野田クリスタル

私の好きなお笑い芸人、野田クリスタルの売れていない時代のエッセイ集です。
日常に起こったちょっと面白いことが淡々と描かれ、
クスッと笑えるのに、
どこか哀愁漂う作品です。
個人的にはベスト5入りなのですが、
人に勧めるにはニッチなので番外編で。


以上、私の今年のベスト本でした!
気になる本があったらぜひ読んでみてください。
それでは皆さん、よいお年を~。