題名: 0114コモンズ
2021/01/14 14:47


4月から今までの個人別の貸出数を調べてみました。



1位 79冊(2年生)

2位 74冊(1年生)

3位 47冊(2年生)

4位 43冊(2年生)

5位 42冊(2年生)

6位 41冊(1年生)

7位 41冊(1年生)

8位 40冊(2年生)

9位 39冊(1年生)

10位 32冊(2年生)



以下、31 30 28 27 26冊……と続きます。

ちなみに3年生も28冊を筆頭に、

かなり借りている人がいます。



読み物など、

新刊の単行本は1500〜2000円程度のものが多いですが、

仮に(仮定の話をします)、

一冊1500円の本を1位の人並みに80冊借りたとしたら、

12万円分の本を読んだ計算になります。

個人ではとても買えない。



仮に、

全校生徒1000人が全員1500円の本を10冊借りて読んだとしたら、

全校で1500万円分の本が読まれたことになります!



仮に仮に、

全校生徒1000人が全員1位の人並みに80冊読んだとしたら、

なんと、1億2000万円分也!



学校に1億2000万円の予算はありませんが、

その価格価値を消費することは不可能ではありません。

実際読んだ人がいるわけですから。



――しかし、

80冊読んだ人は、

「私は12万円分読んだぞ」

という満足を得ているわけではありませんね。


80冊読んでいるときの時間、

読み終わった後に体や心に残るもの、

ときおりよみがえってくる知識や情感、

そのような価値をお金に換算することは、

無意味ですね。



しかししかし、

個人で12万円の本を買うこともまた、

高校生にはなかなか難しい。



本は商品。

でも、お金で計ることができないのも、本。



図書館は、商品である本を

商品としてではなく、

いつでもだれでも活用できる〈自分のもの〉に変えてしまう

魔法の場所なのです。



自分のものでもあり、

みんなのものでもある。

資源をそのように使える場所を

〈コモンズ〉といいます。



コモンズをコモンズにするのに大切なことがあります。

それは、

自分の場所として、

同時にみんなの場所として

愛することです。

そこにあるものを

自分のものとして、

同時にみんなのものとして

大切にすることです。



そのときコモンズには、

開かれた自由が生まれます。



80冊読むのも自由、

1冊を繰り返し読むのも自由。

これ、おもしろかったよ、と紹介する楽しさ。

深く自分の世界を広げていく快感。



もう一つの場所、図書館を存分に活用してくださいね。







●購入リクエストがあれば1/25までに。

●延滞はすぐ返しましょう。3年生は1/25までに絶対返しましょう。

●図書ニュースなど、本を紹介する企画がこの後、続きます。乞うご期待!