鉄腕アトムのすすめ
2019/02/12
1年生の、
ペンネーム北野水博士さんから、
「鉄腕アトムのすすめ」という文章を寄せていただきました。
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皆さんはロボットと聞いて何を思い浮かべますか?
ドラえもん?
ガンダム?
はたまたAIBOでしょうか。
しかし、ドラえもんよりも10年以上前に考えられ、
ロボットを語る上で忘れてはならないロボットがいます。
そうです、「鉄腕アトム」です!
私は『鉄腕アトム』全23巻を図書館で読破しました。
アトムは言わずと知れた北野高校の先輩である手塚治虫先生によって
1950年ごろに書かれました。
21世紀を描いたこの作品は、
一見昭和のような風景でありながら、
我々の想像をはるかに超える技術をその作品の中にうかがうことができます。
アトムには七つの力があり
(実際には多少のバリエーションがあります。
どんなものがあるかは読んでみてください)、
悪の組織の陰謀を阻止するのです。
この作品には、
ロボット法というロボットの法律が出てきます。
例えば、
「ロボットは人を傷つけたり人を殺したりしてはいけない」、
「ロボットは人間に尽くすために生まれてきたものである」
などがあるのですが、
実はこの作品が描かれた頃、
西洋でも、
とあるSF小説の中に「ロボット三原則」なるものが登場するのです。
それは、
第一条「ロボットは人間に危害を加えてはならない。
また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。」
第二条「ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。
ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。」
第三条「ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、
自己をまもらなければならない。」
(アシモフ『われはロボット』1950年)
これは今日のロボット工学の基礎になっています。
もちろん手塚先生の考えも、ロボット工学に大きく貢献しました。
そんな手塚治虫先生の作品は
「ブラックジャック」
「火の鳥」
「ブッダ」
「ジャングル大帝」などなど
北野生なら、
一度は読んでおきたい作品ばかりです。
マニアックながら深い話も多いです。
そして、それらのほとんどすべてが北野高校の図書館にはそろっています!
初期の作品やレアものも書庫に置かれています。
ぜひ、図書館で手塚漫画の魅力に浸ってください!
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図書館では、
『鉄腕アトム』
『ブラックジャック』
の新装小型版を用意しています。
ぜひ、どうぞ。
●新着図書が次々並んでいます。
・新章 神様のカルテ
・宝島
・戦慄の記録インパール
・自衛隊防災ブック
・日本を殺すのは誰よ
・歴史修正主義とサブカルチャー
・ヒトラーのモデルはアメリカだった
・アップルのリンゴはなぜかじりかけなのか
などなど
●現在、長期貸出期間です。
10冊、4/8まで。
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