題名: [本の森-北野高校図書館-_00003] さくら、はなにら、たんぽぽ
宛先: "本の森-北野高校図書館" <hon-ml@kitano.osaka-c.ed.jp>
件名: [本の森-北野高校図書館-:00003] さくら、はなにら、たんぽぽ
日時: 2017年4月14日 17:37

一週間が終わり、
図書館裏の「本の森」の桜も散り始めています。

一年生が図書館体験の授業に来ています。
書庫に入れてもらって大興奮の諸君も。

よい本に出会い、
ゆたかな高校生活を送ってもらいたいものです。

京都大学の入学式の式辞が公開されています。
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/about/president/speech/2017/170407_1.html
高校生のあなたにも、ぜひ読んでほしい式辞です。

総長の山極(やまぎわ)さんは、
ボブディランの詩を引用し、
「「答えは風に吹かれている」というのは、
「答えは本にも載っていないし、テレビの知識人の討論でも得られない。
風の中にあって、それが地上に落ちてきても、
誰もつかもうとしないから、また飛んでいってしまう」
という気持ちを表したものなのです。」
といっています。

答えは本に載っていない。
そう。
本が語るのは、むしろ、問い。
それをつかもうとすることが、
「知」の出発点です。

山極さんは、また、
茨木のり子の「どこかに美しい村はないか」で始まる詩を紹介し、
「茨木のり子の探していた美しい村や街を、私は大学に作りたいと思います。」
といっています。
これはそのまま、
私たちの高校にもいえることではないかな。

小さな森を背景に
美しく静かな時を、図書館で過ごしてください。



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○北野図書館にある、
■山極寿一(やまぎわじゅいち)の本
 ○京大式おもろい勉強法〔請求記号 361/Y15/1〕
 ○ヒトはどのようにしてつくられたか〔請求記号 108/S5/1-1〕
 ○いま「食べること」を問う〔請求記号 383/S9/1〕
■ボブ・ディランの本
 ○ボブ・ディラン全詩302篇〔請求記号 767/ D2/2-1〕
■茨木のり子の本
 ○詩のこころを読む〔請求記号 911/I19/1〕
 ○茨木のり子詩集〔請求記号 911/G16/1-20〕