文学ということを、思い出させてくれたのは、太宰。 やっぱり太宰だった。 「人非人でもいいじゃないの。私たちは、生きていさえすればいいのよ」(ヴィヨンの妻) 「威張るな!」(親友交歓) 「白いパラソルをくるくるっとまわした。」(満願) まあ、読んでみなはれ。 「親友交歓」 「トカトントン」 「ヴィヨンの妻」 …………………………………………………… 上のようなことを昨日書いて、ここに載せたのであるが、今朝、「天声人語」が太宰の作品についてふれているのを見て、驚いた。聖書を熟読していた太宰、降臨か。 その作品も紹介しておこう。 クリスマス・プレゼント。 問いも一つ出しておこう。 「東京は相変らず。以前と少しも変らない。」という最後の文句。ほんとうに、変わらなかったのか、じつは、変わっていたのか? 私の答え。 太宰は「日本は相変らず。以前と少しも変らない。」というだろう、今夜、東京の街を見て。 メリイ・クリスマス。 |