ねこ通信

マスコミなどで取り上げられる機会が増えつつありますが、
まだクラミジアについて十分な知識が普及しているとはいえません。
同じ性感染症の中でもHIVは「かかったら死ぬかもしれない」など恐しい
イメージがあり非常に知られた病気ですが、
一方クラミジアの方はというと、かかっても死ぬわけではなく、
ひどい自覚症状があるわけでもないので、
日本で今蔓延しているにもかかわらず、あまり社会的関心が高くありません。
 しかしクラミジアは、ある意味HIVに匹敵する怖さを持った感染症です。
クラミジアは細菌の一種「クラミジア・トラコマティス」が主に性行為を通して
男性の尿道や女性の子宮・卵管・卵巣などに感染していく病気ですが、
時には腹腔内を伝播して肝臓付近までも炎症を起こすことがあります。
何よりこの病気のイヤなところは、
 @症状が軽微で放置されやすい。10才〜20才台の2割近くが感染中とも。
 A長期感染により卵管が障害され、卵管性不妊や子宮外妊娠につながる。
 B風邪等で偶然飲んだ抗生剤は効かないことが多い(ラッキーで治らない)。
といったところでしょうか。
また妊婦さんがこの病気にかかっていると、早産しやすくなったり、
産まれた新生児に肺炎や結膜炎を起こしうることも知られています。
 特に強調したいのは、気づかないうちに蔓延し、卵管機能が低下した女性が
どんどん増えているということで、社会的にも大問題です。

これから妊娠を考えていかれる方は、是非チェックされることをお勧めします。

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TOPIC1 風疹にご注意!









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 妊娠中に風しんに罹患する方が増えて全国的に問題になっています。
妊婦さんが風疹にかかった場合、母体は通常数日から1週間ほどで回復しますが、
問題となるのは子宮内の胎児が風しんウイルスに影響され、
難聴や白内障・先天性心疾患などを持って産まれてくる、
「先天性風疹症候群」となる可能性が高いことです。
 特に妊娠初期に罹患した場合50%以上の発症リスクがあり、
泣く泣く妊娠中絶を検討せざるを得なくなるケースもあります。
 最近妊婦の風しんが増えているのは、
現在のお産世代の方が、風しんの予防接種の接種率の低い世代であるためといわれています。
実際に妊婦さんの採血データをみても、風しんに免疫のない方が目立ちます。
できれば、「まだお産は当分先」と思っておられる方も積極的に風しんの免疫があるかの検査を
お受けになり、免疫がなかったり弱かったりする場合には、予防接種をされることをお勧めします。

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妊娠1ヶ月前から妊娠3ヶ月の間にビタミンB群の一種「葉酸」を適量摂取すると、
胎児の神経管閉鎖障害による先天異常(二分脊椎、脳瘤、無脳症など)の
発生率を大きく下げることができると言われています。
 日本でもこの事実がかなり知られるようになり、
妊娠前から積極的に摂取する方も増えてきましたが、まだ十分とはいえません。
葉酸はその名の通り野菜を食べると摂取できますが、必要量の葉酸を摂取するには
一日350gの野菜を食べることが必要で、なかなか毎日できることではありません。
幸い現在は様々な企業からサプリメントとして販売されるようになり
入手が容易になってきました。
また葉酸は、胎児に対するメリット以外にも、赤血球をつくる過程で重要な
物質であり、貧血の予防・改善効果も期待できます。

「妊娠したら」ではなく、「妊娠を考えた時から」葉酸摂取量増加をお勧めします。

   

 新生児や乳児に通常の聴力検査をおこなうのは難しく、
最も身近に接する親でさえ検査しないでいると
我が子が難聴だと気づく平均年齢は2.5歳くらいと言われています。
 一方2.5歳くらいまで難聴が放置されると、その子の一生の言語発達に
大きなダメージを与えてしまうため早期発見の手段が模索・改善されてきました。
 難聴の発生率は約0.2%といわれていますので、日本で年100万人の赤ちゃんが
誕生すると、難聴の赤ちゃんは年間約2000人産まれている計算になりますが、
この子たちの多くは早期に難聴が診断され適切な訓練を受けられれば
難聴でない子に匹敵する言語能力を獲得できることを考えると、
難聴スクリーニングは社会的にも大変有益な検査だと思います。

ぜひ検査を受けることをお勧めします。

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TOPIC2 クラミジアって知ってます?
TOPIC3 新生児の聴力検査
トピック4 葉酸摂取のすすめ