★★ユース代表2005年シーズン★★ (タイトル画像クリックでトップページへジャンプします)
【U-18日本代表】
-2007年カナダワールドユースを目指す世代-
■北朝鮮代表戦(11/27)
■ブラジル代表戦(9/17)
■クロアチア代表戦(9/15)
■アルゼンチン代表戦(8/21)
■セネガル代表戦(8/18)

【U-20日本代表】
-2005年オランダワールドユース大会-
■モロッコ代表戦(6/21)
■豪州代表戦(6/18)
■ベナン代表戦(6/15)
■オランダ代表戦(6/10)
■チリ代表戦(5/24)
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■U-18代表2005 For Canada■
アジアユース選手権1次予選(2) 2005/11/27 熊本KKウィング
日本代表 0(前半)0
1(後半)0
北朝鮮代表
得点:安田

GK:秋元陽太(5.0)
意外な事に彼を悩ませるレベルのシュートを受けなかった。ゴール前で危ないシーンの連続だったが、 DFとの連携で何とか乗り切る事が出来た。しかし嫌なリズムを切りたい場面で「ただ何となく」 フィードを出し相手に拾われる悪循環を招いた。戦術眼が欲しい!

CB:福元洋平(6.0)
パスミスでピンチを招くシーンもあったが、概ね素晴らしい粘りで無失点に抑える原動力となった。 守から攻への切り替え時に、もっとDFラインをあげていればと思うが、 相手の方が数枚上手だった事を考慮すれば致し方ないか?カバーリング能力は群を抜いている。

CB:槙野智章(6.0)
ドリブルで仕掛けられた際(1対1の守備で)脆さを見せたもののクロスボール対応では 素晴らしい身体の使い方で相手攻撃陣を封じ込めた。攻撃的なSB内田とのコンビは熟する迄に もう少し時間が必要かも?裏スペースのカバーが遅れる事もあった。

SB:内田篤人(5.0)
鹿島が名良橋の後継者として彼を獲得する(内定)のが解る様な、攻撃的SBだ。 元々MFなのだから当然だが、守備力も徐々についてきている印象。 ただ戻って守備するスピードはあっても、相手をゴールから遠ざける様な守備法をマスターしていない。今後の課題か?

SB:堤俊輔(5.0)
3トップ気味の相手に対しSTの様なプレースタイル。逆サイド内田とのバランスを取ったものと考えられるが、 攻守が偏りすぎると単調になってしまう。そしてケアしていたはずの裏スペースを何度も取られる失態、 対人に強いはずの彼がSBをやるメリットが薄れた。

DH:青山隼(6.0)
不用意なパスミスを犯し速攻を喰らうシーンもあったが、彼の正確なチェンジサイドパスや、 前線に通すスルーパスは効果的だった。波状攻撃を喰らい、守備90%のような試合展開だったが、 よく切れずに集中を保ったと思う。球際で厳しく勝負出来るようになった。

DH:柏木陽介(6.0)
守備重視の中では彼のスキルフルなプレーを披露する機会も限られた。 しかし今まで苦手とした中盤のハードワークもこなせるようになり、タイミングの良い飛び出しから シュートを放った。左足が得意である事から、梅崎の位置で使った方が機能するかもしれない。

SH:柳澤隼(5.5)
中盤で溜を作るドリブルやボールキープを見せた唯一の選手。テクニックレベルが高く、 線の細さを克服出来ればJ1でも通用するだろう。フィジカル強化ではなく身体のキレを高める事で (北朝鮮選手の様な)相手を翻弄できるはず。ただこの試合は守備で精一杯。

SH:梅崎司(5.0)
相手との力量差からいってドリブル突破は難しく、ミドルシュートも威力のないもので、 彼の攻撃的な武器を披露出来ずに終わった。ボランチのカバーやSBスペースまで下がっての守備、 運動量でチームに貢献したものの、疲労感いっぱいで交替となった。

FW:河原和寿(6.0)
両サイドに流れて攻撃の起点を作ったが、コンビを組んだ森島との距離が遠く得点の臭いは感じられなかった。 FWとして彼を評価するなら落第点だが、中盤OHやSH的な仕事を期待されてのスタメンだろうから、 まずまずの出来と言えるのではないか?

FW:森島康仁(5.0)
彼をターゲットマンとして使う戦術ではなく、押込まれてのクリアをキープして欲しいというの は難しい注文だった。中盤を省略したのではなく、せざるを得ない状況、彼に質の高いボールは入らなかった。 惜しいヘディングも相手GKのセービングで得点ならず。

FW:ハーフナー・マイク(6.0)−後半16分、森島康仁に替り−
どうせ中盤を作れないなら彼をターゲットにしたパワープレーを、ということでの投入だったか? しかし7割方は押込まれる展開で彼がキープ出来るレベルのボールが来なかった。 だが継続は力?虎の子の一点は彼の高さが起点となっており、最低限役割は果たせた。

SH:安田理大(−)−後半36分、梅崎司に替わり出場−
交替出場から数分でゴールという結果を残した。このチームではSBとして起用されているが、 本来攻撃的な選手である事を考えれば、目標は同じクラブの家長という事になる。 家長を脅かし超えた時にワールドユースでの活躍が見えてくるかも知れない。

DH:森重真人(−)−後半44分、河原和寿に替わり出場−


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仙台カップ国際ユース大会(2) 2005/09/17 仙台スタジアム
日本代表 0(前半)1
2(後半)2
ブラジル代表
得点:山本2

GK:秋元陽太(5.0)
迫ってくるボールへの反応スピードは目を見張るモノがある。しかし前に飛び出すべき所で観てしまったり、 キャッチングに行くタイミングが遅れたりするのが目立った。2点、3点目の失点は、彼の判断ミスによるもの。 そして身長の低さ(180p)が影響したか?

CB:槙野智章(5.0)
攻守の切り替えが早いブラジル相手に、ラインを上げる時間と勇気を与えてもらえなかった。 中盤でボールをキープ出来ない為、常に彼はリアクションサッカーを強いられ、 次々に襲ってくる攻撃にさらされた。3失点はDFだけの問題ではなく、DHとも話し合うべき。

CB:伊藤博幹(5.0)
面当向かっての人の強さはあるが、ウェイブで走り込まれたりする頭脳的プレーについて行けない。 国内ではカバーリング能力に自信を持っていたかも知れないが、想定外のスピードと強さに翻弄された。 DHとの受け渡しも上手くいかず、課題は山積している。

SB:内田篤人(5.0)
ボランチのところであれだけプレスを掛けられたら彼も上がれないだろう。 しかしそれ以上に「ブラジル」という名前にビビッテしまったように感じられた。 思い切ってポジションを上げればパスの選択肢は増えただろうが、、。ずっと不慣れな守備ばかりしていた。

SB:堤俊輔(5.0)
仮想北朝鮮、先制点を与えない守備的布陣ということで彼がSBに入ったのだろう。 前半は相手のプレスが厳しく、中盤を支配された為、彼はほとんど絞って守備に専念していた。 守備だけなら評価しても良いが、彼はストッパーではない。フォローが無くSHが孤立した。

DH→CB:青山隼(5.0)
相手FWの動きに対応すると2列目の選手を見切れない、、怒濤の攻めに味方DFとの受け渡しも ルーズになってしまった。身体的に負けているとは思わないが、 上手く読んでボールを奪いに行っても懐の深いキープに手が出なかった。闘う気持ちは感じられたが、、。

DH:柏木陽介(4.5)
セカンドボールを全く拾えず、相手の2次攻撃を受けることになった。 どうしても彼のプレースタイル(2.5列目の攻撃的ボランチ)ではブラジル相手に力負けをする。 落ち着いてキープすべきところで焦ってしまう、あるいは怖がってポジションを下げてしまった。

SH:山本真希(7.0)
セットプレーのこぼれ球に反応し強烈な同点弾を放った。柳澤からのミドルフィードをニアサイド に合わせたパスがGKミスになり2点目を奪った。しかし最も素晴らしかったのは、 トップにカットインして森本に出したヒールパス、小野伸二を彷彿させる逸材を観た。

SH→DH:柳澤隼(6.5)
ドリブル突破では世界の壁を痛感したが、正確なFKとチェンジサイドのミドルフィードで存在感を示した。 SHに入った前半は森本へのスルーパスを供給しチャンスメーカーとして輝いた。 後半DHに下がってからも山本へのスクエアパスを通し視野の広さを披露した。

FW:森本貴幸(5.5)
柳澤からのスルーパスを決めきれなかったのはFWとして悔いが残るだろう。 局所的な動きの質はいいだけに、チームの為にもっと運動量を増やして欲しい。 柳澤、山本とはイメージを共有できているがFWハーフナーとのコンビ構築が急務だ。距離感とか役割分担とか。

FW:ハーフナー・マイク(4.5)
中盤に下がってのポストプレー、成功率は2割あっただろうか?彼が足元でもう少しキープ出来れば 2列目、3列目の選手達も思い切って上がれるのだが、、。 セットプレーではファーサイドで高さを見せつけたが、今のままでは終盤のパワープレーでしか使えない。

SH:梅崎司(6.0)−後半00分、柏木陽介に替わり出場−
前半には無かった縦への突破がブラジルDFを慌てさせる瞬間があった。 しかし抜けきるだけのキープ力、技術力は無い。そして中に活路を見出し持ちすぎてボールを奪われた。 タイミング良くゴール前に入ったりするプレーは通用した、後はボールを持った時の判断。

DH:横谷繁(−)−後半23分、伊藤博幹に替わり出場−
FW:河原和寿(−)−後半32分、森本貴幸に替わり出場−
SH:安田理大(−)−後半42分、山本真希に替わり出場−
SH:松本怜(−)後半46分、内田篤人に替わり出場−


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仙台カップ国際ユース大会(1) 2005/09/15 仙台スタジアム
日本代表 3(前半)0
0(後半)0
クロアチア代表
得点:梅崎、山本、森本

GK:秋元陽太(6.0)
相手のオフサイドに救われ無失点で乗り切った。彼が本気を出してセーブしなければならぬ シュートは後半のボレーシュートくらいだったか?それでもたまにやってくる強烈な(出会い頭の?) シュートはセーブしにくいもの。良い反応で相手を乗らせなかった。

CB:槙野智章(6.0)
チーム事情で福元が参加出来ない中でDFリーダーの彼は、最後までピッチに立った。 安定感のある守備、無茶な事をしない(セーフティファースト)プレーは好印象。 ただ相手が疲労していた事を差し引かねばなるまい。そしてクリアが短いのも若干気になった。

CB→DH:青山隼(6.0)
堅実な守備で福元の穴を埋めた。低い位置から素晴らしい捌きのパスを見せ、 攻撃の起点としても存在感を示した。しかし1試合に1度はイージーなミスを犯す。 オフサイドに救われたが味方ゴールネットを揺らすシーンがあった。90分間、集中力を切らさぬ事!

SB:内田篤人(5.5)
前半はかなり高い位置をキープし、サイドハーフと見間違う程の攻撃参加を見せた。 1対1の局面で勝負し、相手を抜こうという気持ちの強さが先手を取れた理由。 ただコンディションの良い相手に対し、どこまでやれるか?後半の出来は頂けない、次戦が勝負だ。

SB:安田理大(5.0)
このチームのコンセプトは「SBの攻撃参加により数的優位を作る」事にある。 よって逆サイドの内田同様MFが本職の彼をSBで使っているのだ。そんな監督の意図が彼にどこまで 伝わっているのか?微妙だ。もっと目に見える形で(質量ともに)攻撃貢献が必要と思う。

DH:柏木陽介(5.5)
ボランチを組んだ相手が攻撃的な柳澤とあって、バランスを重視したポジショニングだったか? 繋ぎ役としてはソコソコのプレーを見せたが、雑なプレー(縦パス)も幾たびか観られた。 守備的にはスペースを与えすぎの印象、彼の守備では次のブラジル戦は危険だ。

DH→SH:柳澤隼(6.5)
彼の攻撃参加が森本の得点を生んだ。ドリブル、ボールキープ、パス(チェンジサイド&最終スルー) の全てが一級品。あとは世界の身体能力(日本人ではあり得ない足の出方)に慣れる事だ。 フィジカル的に強くない為、彼をDHで使う場合、コンビは青山がベター。

SH:山本真希(6.5)
対戦相手の問題もあるが、彼がチームに加わった事で(SBS杯と比較し)中盤に落ち着きと イマジネーションが加わった。局所的に上手いだけでなく、ゲーム全体を掌握する能力に長けている。 Jでの経験が活きていると言える。しかし得点は完全に相手GKのミス。

SH:梅崎司(6.0)
ゴールへの積極性はこの試合でも衰えず、PA外から思い切ったシュートを放ち先制点を奪った。 GKのキャッチミス、相手DFの緩慢な守備が重なってのものではあるが、この得点で日本は調子に乗れた。 しかしこの選手、前半型なのか?後半は全く別人になってしまう。

FW:森本貴幸(6.5)
1得点1アシスト、相手DFが上手く試合に入りきれない時間帯に仕事をした。 山本とは何度かプレーしているだけに呼吸があっているのだろうイマジネーションも共有出来ていた。 柳澤のパスに反応してのシュートはFWらしい。ただ90分間、続けられないのが課題だ。

FW:ハーフナー・マイク(5.0)
唯一の仕事は森本のゴールに繋がる場面でのポストプレーだけだった。 ボールを受けてからどうするのか?考えている内に奪われた。もっとねばり強くキープする事、 味方に確実にボールを捌くこと、その上でゴール前にポジションを取れたら良いFWになると思う。

CB:伊藤博幹(6.0)−後半11分、柏木陽介に替わり出場−
上手いポジショニングで単純な放り込みを、ことごとくヘッドではじき返していた。 身体的に恵まれ、対人も強い。福元、槙野のコンビに割ってはいるだけの能力を十分に持っていると言えよう。 どれだけ今大会で使ってもらえるか?面白い選手と感じた。

SB:堤俊輔(5.0)−後半17分、安田理大に替わり出場−
左からの攻撃参加が観られず期待されての投入だったと思う。しかしCBタイプの彼には難しい注文だったか? 確かに守備は安定したが停滞ムードの中で彼が入っても何の起爆剤にもならなかった。 3−0というリードを彼の守備力で守ろうとした訳ではないはずだが?

DH:横谷繁(−)−後半21分、梅崎司に替わり出場−
FW:河原和寿(−)−後半25分、ハーフナー・マイクに替わり出場
SH:松本怜(−)−後半28分、山本真希に替わり出場−
DH:吉田麻也(−)後半34分、青山準に替わり出場−
GK:武田洋平(−)後半36分、秋元陽太に替わり出場−


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SBSカップ国際ユース大会(3) 2005/08/21 静岡スタジアム
日本代表 1(前半)1
0(後半)1
アルゼンチン代表
得点:柏木

GK:秋元陽太(5.0)
CKからの失点シーンは彼が不用意に飛び出してしまった(それなら最低触らないと!)事が原因。 マーカーとのコンビネーションが悪い、反応は素晴らしいものを持っているだけに課題を 克服して欲しい。今後、どうやって経験を積んでいくか次第で伸びる要素有り。

CB→SW:福元洋平(6.0)
非常にフィードが正確である。前線にターゲットマンがいるチームにおいては彼のようなCBが必要だし、 機能しやすいと思う。そこそこ高さも強さも持っており、キャプテンマークを巻いている理由が プレースタイルからも読み取れた。トップチームで使われないか?

CB:槙野智章(5.5)
堅実な守備を得意としているらしい。ただプレーによって球際で軽い印象を受ける事もあった。 1対1の場面ではシッカリと行けるのに数的優位があると頼ってしまう。 これが遠慮なのか?コミュニケーション不良なのか?仙台杯までに修正して欲しい。

SB:内田篤人(5.0)
昨年(U-16代表)右サイドハーフをやっていたかと思うが、守備は意外にも良く対応していた。 DFとしての危機管理能力はまだまだ、しかしむしろ長所の縦への突破力とテクニックを出せなかった事を 問題視すべき。彼をDFラインに下げた狙いは不発に終わった。

SB→ST:堤俊輔(5.5)
セーフティファーストを心がけ、安定感のある守備を披露した。 本来はCBタイプの選手なのか?縦への意識、タッチラインの使い方に不慣れな印象を受けた。 攻撃的な右、あるいはSH梅崎との関係で彼を使っているのかも?ただ攻撃における数的優位は作れない!!

DH→CB→ST:青山隼(5.5)
良いポジショニングで相手攻撃陣に仕事をさせなかった。しかしスタミナが切れた後半、 相手司令塔に付ききれなくなった。時折1ボランチ気味になってしまうチームで過度の運動量を要求され、 潰すことも繋ぐことも中途半端になった。彼に期待しているのだが?

DH:柏木陽介(5.5)
ハーフナーのヘッドを信頼してセカンドボールを狙ったのが先制点に結びついた。 シュートそのものは偶然性の高い代物だが、ゴールが見えたら打とうという意識を買いたい。 ただ彼は攻撃重視にもかかわらずボールに絡めない、青山の頑張りが無駄になっていた。

SH:柳澤隼(5.5)
ボールを持てば何かしてくれそうな期待感を抱かせる。しかしオフザボールの動きに問題があるのか? あまりに守備を意識しすぎてしまったか?ボールに絡むシーンが少なかった。 スキルフルなドリブルでPKを奪った(自身で蹴り失敗)のとワンツーで抜けたくらい?

SH:梅崎司(5.5)
トップチームでの出場経験が落ち着いたプレーぶりにあらわれていた。ドリブル力と1対1での駆け引き、 時間帯と力関係を考えたシュートと、そこそこ合格点を付けられる出来。 ただしゲームを作る能力に欠ける印象、自分が、、というプレーは得意のようだが?

FW:ハーフナー・マイク(5.0)
平山相太以上の長身で完全なるターゲットマンだが、線がまだ細い印象。 フィジカルを鍛えハイボールのキープ率を50%まで上げられたら、このチームは戦術がハッキリ 活きてくるだろう。もうひとつ注文を挙げるなら足でのシュート力、サッカーはやはり蹴球だ!!

FW:河原和寿(4.5)
ハーフナーの相手役として何を望まれているのか?もっと自覚すべきではないかと感じた。 スピードを武器に裏に抜けるタイプでもなさそうだし、抜群のテクニックで相手を翻弄するタイプ でもないようだ。所属クラブで相当がんばらないと森本の牙城は崩せない。

FW:森野徹(−)−後半29分、河原和寿に替わり出場−
FW:長谷川悠(−)−後半29分、ハーフナー・マイクに替わり出場−
DH:長谷川・アーリア・ジャスール(−)−後半33分、槙野智章に替わり出場−
FW:森重真人(−)−後半37分、内田篤人に替わり出場−


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SBSカップ国際ユース大会(1) 2005/08/18 藤枝総合運動公園
日本代表 1(前半)1
1(後半)0
セネガル代表
得点:梅崎、槙野

GK:秋元陽太(6.0)
失点したシュートは防ぎようもない(日本の18歳ではあり得ない様な)強烈なものだった。 しかしあれをしょうがないと考えるか?あの位置からもシュートが枠内にくると準備するかで 結果は違ってくる可能性がある。そのほかは安定感のある守備でチームを支えた。

CB:福元洋平(5.0)
自らクリアしたボール(クリアで一瞬ほっとしたか?)に寄せきれず豪快なミドルシュートを決められた。 また速くて強いFWをPA内に入れてしまった場合、何も打つ手がなくなる事を学習したと思う。 読みの鋭さは認めるが、それが通じない世界が有ることを知った?

CB:槙野智章(5.5)
ラインを整え準備していれば問題無いが、身体能力の高い相手にスピードで振り切られるシーンが 幾度か観られた。最低限プレーを遅らせるべきだし、(フリーで)PA内に入られない守備を考える 必要がある。ロスタイムの勝ち越しヘディングもDFとしての評価は上がらない。

SB:内田篤人(6.0)
攻撃参加時のクロス精度の高さは、すぐにでもフル代表に召集して欲しいレベルだった(笑)。 本来サイドハーフの彼がDFに下がる事で生じるリスクを(前半に限って言えば)攻撃の魅力で 打ち消していた。柳澤と上手く攻守のバランスを取れば武器になるだろう。

SB:堤俊輔(5.0)
右の内田が攻撃的な分、彼のサイドでバランスを取っていたのだろうか? それとも相手3トップ(気味)に対してのリアクションだったのか? いずれにしても攻撃に参加する頻度が少なすぎて、梅崎とのコンビから何かを作り出す事は無かった。

DH:青山隼(6.0)
精度の高いボール捌きで攻撃の起点となった。彼がサイドにボールを散らすため、 DFラインからハーフナー目がけて出すフィードも活きた。タイミングのいい攻撃参加も○、 ただ守備面でセネガル選手の1メートルを外すスピードについて行けないシーンも観られた。

DH:柏木陽介(6.0)
10番を背負っているだけあって素晴らしいスキルを持っている。 チェンジスピードでフェイクを入れたドリブル突破、一瞬で相手DFを抜き去ったプレーに、 思わず「おーっ」と声が出た(笑)。ただ消えている時間帯が多い、常にチームの中心で有り続けて欲しい。

SH:柳澤隼(6.0)
局面で素晴らしいドリブルやスルーパスを披露、ボール扱いの巧さはチームナンバーワンと言える。 プレースキックの精度も高く、どうしても1点が欲しいという場面で威力を発揮した。 ユーティリティな選手だが、守備より攻撃を伸ばしてあげたい逸材だ。

SH:梅崎司(6.0)
ペナルティエリア付近から積極的に放つシュート、何本か打っている内に精度が高まり先制点を奪う事が出来た。 さほどテクニシャンには見えないがシュートの意識が高い分、攻撃的MFに向いているのだろう。 ただフリーで挙げるクロス精度が低い!FWを活かしたい。

FW:ハーフナー・マイク(6.0)
ハイボールに競り勝てる長身は魅力的。彼が落としたボールに2列目の選手が反応出来た時、 日本にチャンスが生まれた。またサイド攻撃におけるポジショニングが良く、 特に内田のクロスに対して可能性を感じるプレーが観られた。素晴らしいシュートが数本あっただけに (相手GKの好守に阻まれた)得点という結果が欲しかった。

FW:森本貴幸(5.5)
ボールを持った時、まわりがどのような動きをするのか?理解していないようだった。 判断が遅れ、相手の長い足で潰されてしまうケースが度々見られた。 個人技では「流石」とうならせるプレーを見せたが、この世代で闘っていない (つまりはクラブ優先で合宿に参加出来ない)弊害を感じた。早熟が仇になっているのかも??

SH:森野徹(−)−後半22分、梅崎司に替わり出場−
FW:河原和寿(−)−後半36分、ハーフナー・マイクに替わり出場−
FW:長谷川悠(−)−後半39分、森本貴幸に替わり出場−
DH:長谷川アーリア・ジャスール(−)−後半43分、柏木陽介に−


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■U-20代表2005 For Holland■
ワールドユース選手権オランダ決勝T1 2005/06/21 エンスヘデ
日本代表 0(前半)0
0(後半)1
モロッコ代表
得点:なし

GK:西川周作(6.0)
味方DFに当たってコースが変わる(それでも枠内に飛んでくる)ボールに良く反応した。 残り10分を切ってから相手が元気を取り戻し波状攻撃を受けたが、身を挺してこれを防いだ。 まさかロスタイムで、、とは彼も考えていなかっただろう。あれは防げない、、、。

CB:増嶋竜也(5.5)
1試合に1度は「あわや失点?」という決定的なパスミスを犯す。集中力の問題なのか単純に 技術不足なのか?DFラインをもっと上げてコンパクトにしないと4バックの守備は厳しい (マンツーマンでは難しいと思うが)。バイタルエリアがポッカリ空いてしまった。

CB:柳楽智和(6.0)
マンマーク気味に相手エースを封じていた。しかしボランチとの距離が空きすぎてDFの彼等 だけで守り切るシーンが数多く観られた。それがジャブの様に効いてきて失点場面の数分前 から相手を止められなくなった。疲労で身体が動かなかったのだろう、、。

SB:中村北斗(5.5)
国内では(U-20世代)屈指の守備人も、身体能力の高い選手相手に通用しない事が解った。 恐らく世界との差を一番感じた選手ではなかろうか?福岡でDHから右サイドにコンバート された彼、縦に速いとの評判を得ていたが、攻撃面でそれを観ることは無かった。

SB:水本裕貴(6.5)
3トップで仕掛けてくる相手に対し、マンマーク気味に付き身体を張った。 彼をSBで起用したのは、この辺りを警戒しての事だろう。そして今日は前に出ての積極的な潰し &攻撃参加も目立った。またCBが出たスペースを中に絞って埋める等、カバーリングも光った。

DH:小林祐三(5.0)
1ボランチ気味でサイドまで視るのは気の毒だったが、それにしてもセンターを空けすぎていた。 バイタルエリアはスカスカで、本来彼が埋めるところを最終ラインの選手にカバーさせてしまった。 中盤にクッションが無いのだから、ロスTの失点も当然の結果だ。

DH:梶山陽平(5.5)
積極的に攻撃を仕掛けなければという強迫観念でもあったのか?ひとつひとつのプレー精度が低く、 繋ぎのパスも勝負のパスも、受け手を意識しない「雑」なものだった。 たまに良い配球があるだけに難しいが、本田を観たい!と思った人も多かったのでは?

SH→FW:カレン・ロバート(6.0)
まさに「ノット・ヒズ・デー」、彼の放ったシュートはクロスバーに2度阻まれた。 この大会に限らず、彼は良い動きをするもゴールに恵まれない。 よって低い採点に成らざるを得ないのだが、今日は中盤という事で(チャンスメーク力など)、合格点を付けられる。

SH:家長昭博(6.0)
研究されていたのか?彼サイドの攻撃はなかなかクロスで終わる事が出来なかった。 素早くスペースを消されてしまったのが原因だろう。しかしそれでもドリブル突破を計り FKのチャンスを得るなど、自分らしさを出し尽くそうという気持ちに溢れていた。

OH→SH:水野晃樹(6.0)
彼がスタメンに入ったことで、後半型のチームを前半から積極的にチャレンジする、 観ていて可能性を感じさせるチームへと変貌させた。ボールを戻して、パスミスなどを犯しリズムを 崩してしまう事もなかった。交替はスタミナ不足?結果的に采配ミスとなった。

FW:平山相太(5.0)
ポストプレーヤーとして周りを使うだけの技量はない。ストライカーとして強引にシュートを 枠内にぶち込む力もない。長身の割には足元のテクニックに優れているが、プレーの幅を広げようと する余り、特長を消し去っている印象。早く厳しい環境に身を置くべき!

SH:前田俊介(5.0)−後半15分、家長昭博に替わり出場−
ドリブルを仕掛けるスペースが無く持ち味を出せなかった。サイドに限らず前線を自由に駆けめぐったが、 欲しいタイミングでボールが供出されることも無かった。チーム全体が延長を考えていた為か勝負に 出ることがなく、彼も守備に忙殺されてしまった。

SH:兵藤慎剛(4.0)−後半27分、水野晃樹に替わり出場−
あの時間帯(後半ロスタイム)、あの位置でバックパスは無いだろう? 消極的な姿勢が相手を勢いづかせ日本の敗北を招いた。ベンチから観て、どういうプレーが望まれているのか 解らないのか?彼がピッチに悪い流れを持ち込んだ印象すらある!!

FW:森本貴幸(−)−後半48分、増嶋竜也に替わり出場−


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ワールドユース選手権オランダ グループA3 2005/06/18 ケルクラーデ
日本代表 0(前半)0
1(後半)1
オーストラリア代表
得点:前田

GK:西川周作(5.0)
再三の好セーブでチームを救ってきた守護神。しかしそれで相殺出来ぬほどのポカをやらかした。 ちょっとした集中力の欠如が単純なキャッチミスに繋がったのだろう。 前田に救われた試合、A代表の川口と似ているスタイルだが、失敗まで真似る必要はない(苦笑)

SW:増嶋竜也(5.0)
相手陣内でボールが回っている時はラインを上げ、中盤のスペースを消す必要がある。 オーストラリアに穴を付かれなかったのは幸いだった。流れを読めず前線に不正確なフィードを出したり、 不用意なパスミスがあったりと疑問符の付くプレーばかり目立った。

ST→CB:柳楽智和(6.0)
9番にマンマークで付いたが、ほぼ完璧に抑えきった。持ち前の身体能力の高さを活かし球際対応も含め、 安定した守備を披露。課題とされる集中力も90分間切れなかった。追加召集から予選リーグ 3戦出場というのは、気持ちを入れてアピール出来た証明だろう。

ST→SB→CB:水本裕貴(5.5)
相手に身体を寄せるのは怖い行為であるが、あまり緩すぎると精度の高いクロスやシュートを 打たれてしまう。今日の相手なら入らないだろうが、決勝Tでは失点の原因と成り得る。 どのポジションでも無難にこなすが、SBでの攻撃力は期待しない方が良いか?

DH:小林祐三(5.0)
DFラインが下がりすぎていたのも原因だが、バイタルエリアに大きなスペースを与えてしまった。 相手6番が攻撃の起点となっていたのだから、もっと厳しくチェックに入る必要があった。 危険な選手と空間に対するリスク管理能力がまだまだ不足している。

DH:梶山陽平(6.5)
彼の持っている能力値の高さ、その片鱗が見えた試合であった。守備面ではコースを消しディレイ を掛ける程度だが、決定的なチャンスを演出する力を持っている。前田の同点弾を生うまでの トリッキーなボールキープ、そしてアシスト、確かにただ者では無い。

WB→SB:中村北斗(5.5)
DFラインに入ったりとと流動的なポジショニングを見せた。逆サイドが攻撃的なので、 彼サイドはバランスを取っているのかもしれない。チーム全体でコンセンサスが得られているならOK? ただゴール前まで遠すぎる為、平山狙いのアーリークロスだけになる(苦笑)

WB:家長昭博(5.5)
4バックのサイドハーフなのかな?というプレースタイル。中に絞ってプレーする機会が多く、 左サイドを突破するシーンは期待するほど観られなかった。しかし後半うまくフリーになり 決定的なクロスを供出、もっと突破力を活かしたかったが、、、。

OH:兵藤慎剛(5.0)
10番で主将という存在感がプレー中に観られないのが残念。色んな所に顔を出してボールタッチ数 も多いのだが、攻守両面において判断の悪さ(しかも遅い!)が目立った。 そしてここぞという場面でのチャレンジが無い、後半スタミナ切れになるのも課題だ。

FW→WB:カレン・ロバート(5.5)
彼に大熊監督が求めているのは守備なのか?FWとしての攻撃力なのか?がイマイチ解らない。 MF並に守備を全うし、トップでボールを収めろ!とは無理な相談だろう。 それでも身を粉にして走り回る彼DFラインに戻ってのクリアはチームを救ったと思う。

FW:平山相太(5.0)
ボールを受けてからのパスだし精度が低い。言葉は悪いがのっそり歩く恐竜みたいな印象、 彼の高さは魅力的だが、それ故に彼を頼った攻撃スタイルから抜け出せない。 どフリーでのシュートを外す等、完全にブレーキになっていた。後半の勝負時に使ってはどうか?

WB:前田俊介(6.5)−後半13分、家長昭博に替わり出場−
サイドからチャンスを作る仕事に慣れていないのか?レフティだから左という単純なものでは 無いと感じた。1点ビハインドでFW登録4人が前線で入り交じってからは、彼の「ここで終われない!」 という強い気持ちが同点弾に繋がった。混戦の中使うべき選手かな?

OH:水野晃樹(6.0)−後半22分、兵藤慎剛に替わり出場−
良いタイミングでゴール前に入ったり、厳しいところでキープしたりとプレーの質が高い。 (途中出場で)フレッシュな状態と言う事もあるだろうが、彼の投入で攻撃が活性化された。 そして可能性を感じる直接FK、名手とされる阿部(千葉)とも違った魅力がある。

FW:森本貴幸(−)−後半36分、増嶋竜也に替わり出場−


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ワールドユース選手権オランダ グループA2 2005/06/15 ケルクラーデ
日本代表 0(前半)1
1(後半)0
ベナン代表
得点:水野

GK:西川周作(6.0)
守備エリアが広く、反応も素晴らしい。しかし微妙なクロスボールに対し出るべきか? 判断が遅れるシーンがあった。広いエリアをカバー出来る自信が裏目に出たのかもしれない。 DFと連携を密にして役割を明確化する必要があるだろう。

SW:増嶋竜也(5.5)
一発で相手裏を取ろうとするフィードや平山をポストとして狙う長いボールが多かった。 しかし精度が低く、平山がほとんど競り勝てない中では相手にボールをプレゼントしている様なものだ。 攻め急がず落ち着いて中盤(特にWB)を経由するゲームプランが必要。

ST:柳楽智和(6.0)
相手をスピードに乗せる前にチェック、泥臭くとも身体を張って球際に強い守備を披露した。 アジアユース時は緩くて気持ちの入っていないプレーぶりに苦言を呈したが、 大会を通じて彼は良く闘っている。1試合に1.2回ポカがあるのは気になるが(苦笑)。

ST:水本裕貴(5.5)
失点の原因となった兵藤への横パス、狙われている選手にわざわざ出す必要も無いだろう。 リスクの少ないプレーを選択すべき位置なのだから、冷静に周囲を見て集中力を切らさずに! 自分のゾーンに入ってくる選手への守備は問題なかったが、、、。

DH:小林祐三(5.0)
率直に言って攻守のバランスが悪かった。せっかくボールを奪っても上手く展開出来ず相手ボール にしてしまう。そしてDF増嶋は中盤でのミスを怖がり直接前線にボールを送ってしまった。 それが原因で中盤が間延びしてしまう悪循環。1ボランチも荷が重すぎた。

DH:梶山陽平(5.0)
守備をサボらなくなったのは良い傾向だが、トップへの縦パス精度が著しく低かった。 これでは簡単にボールを奪われ、カウンターを喰らってしまう。前線の選手がサイドに流れた時には 中央のスペースに上がるべき、自ら試合を読む力がまだ不足している印象。

WB:中村北斗(5.0)
15番が流れてくるのを恐れる余り守備偏重になっていた。マイボール時にどうしたら前線に 繋げられるのか?プランを持っていない印象。後半になって何となく上がっている事はあったが、 思い切ったフリーランがなく常に待ちの姿勢だった。

WB:家長昭博(6.5)
彼の素晴らしいチャレンジで突破に成功しても、中に飛び込む選手がおらず苦し紛れの (とりあえず挙げておくかという感じの)クロスが多くなった。途中から引き分け狙いで相手は 守備を固めてきたが、彼の突破力を恐れていた。何故交替だったのか理解に苦しむ。

OH→DH→OH:兵藤慎剛(5.0)
豊富な運動量に質が伴っていない。ボールキープするもFWを活かすアイデアに欠けていた。 OHには決定的な仕事、つまりゴールへの道しるべを描く作業が求められる。DHでも顔出しが少なく、 リンケージ役となれない、イージーミスも多くリズムを自ら崩していた。

FW:カレン・ロバート(5.0)
ボランチラインまで戻って献身的な守備を行った。恐らくはチームの約束事として要求されている のだろうが、結局はFWの仕事が疎かになった。彼はストライカーよりチャンスメーカーで力 を発揮するタイプ、OHと割り切って使ってあげればもっと機能するのでは?

FW:平山相太(5.5)
彼の高さは相手に研究されていた。オランダ相手に8割方勝利したヘッドでの競り合いも、 この試合ではフィフティか、それ以下だった。サイドに流れてドリブルでキープするシーンを 何度か見かけたが、そのスタイルでは相手に全く脅威を与えない。

OH:水野晃樹(6.5)−後半00分、梶山陽平に替わり出場−
彼が入ったことで溜が出来、攻め急ぎの嫌なリズムから脱却した。ただDFを中央に固めてきた相手 にはサイド攻撃を織り交ぜる必要があったと思う。彼の正確なクロスを活かす右サイド起用がベター だったのではないか?同点に追いついた直接FKは素晴らしかった。

FW:森本貴幸(−)−後半31分、カレン・ロバートに替わり出場−
WB:苔口卓也(−)−後半39分、家長昭博に替わり出場−


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ワールドユース選手権オランダ グループA1 2005/06/10 ケルクラーデ
日本代表 0(前半)2
1(後半)0
オランダ代表
得点:平山

GK:西川周作(6.5)
失点シーンはともに彼にとってノーチャンス。むしろその後に浴びた怒濤のシュートを 驚異的な反応でセービングした力を讃えるべきだ。彼が踏ん張ってくれたおかげで結果的には 得失点差−1で終えられた。また平山を狙って出すロングキックの精度もナカナカだ。

CB:増嶋竜也(5.0)
序盤は経験した事の無いレベルの攻撃陣に対しかなり戸惑いがあったようだ。 コースを切りたくともパスが速く赤子扱い、身体を先に入れられシュートを打たれた。 高さで負けることはなかったが、安易にPA内へ入れてしまう守備法は避けるべきだった。先に潰せ!!

CB:柳楽智和(5.5)
ポジションを捨てて迄も止めに行った相手にいとも簡単にかわされてしまった。 守備の強さをかわれてのスタメン起用、時間の経過とともに落ち着けただけに、 試合の入り方が課題だ。自分がマークすべき11番についてはほぼ抑え、及第点を付けても良い出来だった。

SB:中村北斗(4.0)
強くて速い相手7番とのマッチアップに全く勝てず、失点を重ねる原因を作った。 ファウルで止めていい場面(位置)でも、ズルズル後退するだけで何のコンタクトも取らない。 持って生まれた才能の違いは如何ともし難い、世界との差を最も感じたのは彼かも?

SB:水本裕貴(6.0)
逆サイドと違い相手のプレッシャーはきつくなかった。それ故か?彼の(Jリーグでの)経験値 が高いためか、守備面で綻びを見せる事は無かった。DFラインに張り付いて(時に中に絞って) 守備するだけで精一杯だったが、恐らく攻撃面の要求は無かったのだろう。

DH:小林祐三(5.5)
守備の安定性ではナンバー1の彼だが、このチームでずっとDFをやってきた事の影響は無かったか? バイタルエリアを埋められず、サイドのカバーリングも出来ずに失点を喰らった。 しかし30分以降は持ち直し良い守備からの攻撃参加を見せた。次戦に期待したい!

DH:本田圭佑(5.0)
彼の展開力と身体の強さを活かす為のボランチ起用、間違ってはいないと思うが相手のレベルが 想定以上だった。闘う気持ちを前面に押し出し身体を張るも、それが攻撃へと繋がらない 歯がゆさを感じていただろう。持ち直した時間帯での交替は惜しい気もしたが?

SH:家長昭博(5.5)
縦への突破、サイドでの起点と、まずまず特徴を出せていた数少ない選手のひとり。 せっかく抜けてもクロス精度を欠いたり(誰も詰めていないのに苦し紛れ)と課題はあったが、 ゴール前に詰めてシュートを狙う辺りに積極性と気持ちの強さを感じた。

SH→OH→DH:兵藤慎剛(5.5)
数回面白いクロスボールを前線に供出したが、それ以外は何をしていたか?主将(司令塔) として試合開始からゲームをコントロールしたかったが相手の方が数枚上だった。 後半になってようやく相手ボランチを切りはじめ成功、指示される前に動きたいところだ。

FW:苔口卓也(4.5)
トップ下気味に入ったが、平山との距離が遠すぎてセカンドボールを拾えなかった。 守備に戻るわけでも無し、それでいてライン裏を狙っているわけでもない。 また足元で勝負するタイプだけに、ピッチに何度も足を取られているようでは話にならない。

FW:平山相太(6.5)
得点となったリスタートからのヘディングシュートだけでなく、ポストプレーでも空中戦を完全に勝利した。 動作がゆったりしている様で相手にボールを奪われないのは懐の深さ故だろう。 カレンが投入されてから動きの質が高まった印象。やはり彼は世界で闘える!

FW:カレン・ロバート(5.5)−前半42分、苔口卓也に替わり−
攻守にわたって豊富な運動量で後半チームを立て直すキッカケを作った。 平山との距離感も良くコンビネーション的に何故スタメンから外されたのか理解に苦しむ。 ボールを引き出す力もあり、溜も作れる。しかし決定的な得点機にシュートを決められないのが課題。

SH→OH:水野晃樹(6.0)−後半19分、本田圭佑に替わり−
正確なリスタートキックから平山の得点を演出。飛び道具を持っている強みは、 たとえ相手が数段格上でも問題にならない。守備面に不安がありスタメン起用出来ないのだろうが、 彼を投入する前に試合が決まってしまう様では意味がないのでは?

FW:森本貴幸(−)−後半33分、家長昭博に替わり−


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ワールドユース選手権オランダ 壮行試合 2005/05/24 豊田スタジアム
日本代表 0(前半)1
1(後半)0
チリ代表
得点:水野

GK:西川周作(6.0)
思い切りのいい飛び出し(決して無謀なものではない)と、正確なフィード、 この年代のGKとしては比較的完成されている印象。若き日の川口(磐田:現A代表)を彷彿させるプレーは、 ハマレばアトランタ五輪マイアミの奇跡を再現できる可能性を秘めている。

CB:増嶋竜也(5.5)
前半5分に先制を許したシーン、何故相手1トップのマークを外してしまったのだろうか? パスコースを切っていた訳でもなし、ゴールに詰める選手に身体を寄せていた訳でもない。 一発喰らって目が覚める様では世界で闘えない、しかし試合勘の問題はなさそうだ。

CB:小林祐三(5.5)
相手に身体を寄せるべきなのか?カバーリングに入るべきなのか?迷ってしまう場面があった。 時間の経過とともに落ち着いた対応でDFラインに安定をもたらしたが、2週間後の本番に不安を残した。 1対1のハッキリしたケースでは抜群に強いのだが、、、。

SB:中村北斗(5.5)
ボールを奪う技術力は高いが、その後どうやってフィニッシュまで繋げるか?という部分が欠けている。 誰かがサポートに入ってくれると良いが、単独で突破を計り状況を打開する力は無い。 前方へのフィードは良いものを持っており、DHに適正がある様だ。

SB:水本裕貴(5.5)
このチームで最もフィジカルの強い彼を左SBで使う案は3トップのオランダを見据えてのことか? 不慣れなタッチライン際のプレーも意外に見事なドリブルで適応してみせたが、 突破力という点では見劣りした。連携も良かったとは言えず、やはり餅は餅屋か?

DH:伊野波雅彦(5.5)
1ボランチ気味ではパスコースを消し、ディレイを掛けるので精一杯だったか? ボールを奪取してから攻撃の起点になるプレーは皆無だった。 恐らく指揮官によって評価が分かれるタイプの選手、大熊監督には好印象を与えたかもしれない。

DH:本田圭佑(5.0)
守備的なポジションで特徴を出し切れなかったのか?怪我から完調していなかったのか? 彼らしい余裕を持った(アイデア溢れる)攻撃が観られなかった。ボールタッチ数も少なく、 GKに弾かれた強烈なシュート1本、これだけしか印象に残らず前半のみで退いた。

SH:家長昭博(6.5)
スピードはそれ程でもないが、ボールを縦に運ぶ能力(足元のスキルと突破のタイミング)に長けている。 欲を言えばレフティ(だったと思う)なのだから持ち込んでそのまま左足でクロスを挙げて 欲しい。中に絞ってシュートというチョイスが出来るのは強みだ。

OH→DH:兵藤慎剛(5.5)
運動量豊富にピッチを駆けめぐったが、OHとしてはヒラメキが不足しており、DHとしては視野が狭すぎる。 ボールをキープ出来ても上手く周囲の選手を使えなければ意味がない。 どこでも水準以上にこなす良い選手なのだが、プロでない甘さが所々で顔を出す。

SH→FW:カレン・ロバート(5.5)
前線を自由に動けてこそ彼の良さが発揮される。半身でボールキープしながらスピードの変化で DFを振り切ったプレーなどは、フル代表でも十分に通用するものだった。 しかしせっかくのドリブル突破もシュートを打てずに終わってはFWとして評価されない。

FW:平山相太(5.5)
自陣からのロングフィードを足元できちっと収めることは出来た。しかしキープしても サポートする選手へのパスが粗雑で、カウンターを喰らうシーンがあった。 サイドからのクロスボールを待つポジショニングもイマイチ。後半持ち直したが、プレーにムラがある。

SH:水野晃樹(7.0)−後半00分、本田圭佑に替わり出場−
リスタートを任される程のキックは遠目からのシュートでもゴールマウスを確実に捉えていた。 前田のFKにヘッドであわせた得点は見事だったが、果敢なドリブルで相手DFを振り切ったプレーも 素晴らしかった。そして何と言ってもクロス精度が抜群に良い。

FW:森本貴幸(6.0)−後半23分、カレンロバートに替わり出場−
惜しくもGKの正面を付いたが、前田からのパスに上手いトラップで抜け出しシュートを放ったプレーは秀逸だった。 身体の使い方が上手く、もっと長い時間プレーさせたい気も。常にシュートを狙っており キッカケさえ掴めば、ゴール量産もあり得る!

SH:前田俊介(6.5)−後半29分、家長昭博に替わり出場−
彼がピッチに投入された途端、日本の怒濤の攻撃が始まった。その起点となったのは紛れもなく彼、 歯切れの良いドリブルと溜息が出る程に美しいスルーパス、まさにジョーカーとして申し分無い 働きを見せた。得点をアシストしたFKは、俊輔ばりの軌道だった。

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