★★フル代表2007年シーズン★★ (タイトル画像クリックでトップページへジャンプします) |
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アジア・アフリカチャレンジカップ 2007.10.17 大阪・長居 | ||||
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日本代表 | 4 |
2(前半)0 2(後半)1 | 1 | エジプト代表 |
得点1:大久保(前半21)ルーズボールに競り合った遠藤を大久保がフォロー。反転してそのままミドルシュート。 得点2:大久保(前半42)遠藤の右CKは弾かれたが、再度遠藤に渡り速いクロス。競り合いながら頭で合わせた。 得点3:前田(後半8)相手DFのカットが山岸にわたる。ダイレクトでパスを受けた前田が落ち着いてシュート。 得点4:加地(後半23)駒野のクロスが逆サイドに流れる。走り込んできた加地はDFをかわし右足を振り抜いた。 |
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GK:1川口能活(5.5) またもやセットプレーから失点を許した。ファウルを犯す守備方法に 問題は有るが、壁作りや、予測にもクウェスチョンマークを付けざるを 得ない。やられるのでは?という気持ちが、悪循環になっているのか? 相手に当り、コースが変わった不運はあるが、守護神としては・・・。 失点シーン以外にも、ボールを零しそうになったり、フィードが不安定 だったり・・。そろそろ川島を試す時期が来ているのでは?と感じた。 CB:22中澤佑二(6.0) さすがに、高さと前へのディフェンスは天下一品。 ただ、足元に入れられたボールの扱いに、かなり苦慮していた様に見えた。 運良く相手のミスに救われ、失点とならなかったシーンもあった。 彼が潰して阿部がカバーするのが、基本だろう。しかしコンビは、 必ずしも合っていなかった。ただ今のところ、彼を超えるDFが日本には 存在しない。コンビを組む相手によって変わってくると思うが、 彼がリーダーシップを取って臨んで欲しい。課題のフィードは若干、改善の兆し。 CB:6阿部勇樹(5.0) 彼の欠点は、ずばり「高さが無い」こと。簡単に挙げられたボールに 競り負ける場面が数多く観られた。またクリアが小さく、相手にボールを 渡してしまうシーンも幾度かあった。足を気にしていたようだが、 万全のコンディションでは無かった?それ故に、躍動感に欠けるプレー という印象を受けたのかもしれない。守備専門の彼は、全く怖さを感じない どころか、「何か決定的なミスをするのでは?」という危なっかしさがある。 SB:21加地亮(6.0) 得点シーンでは、珍しく中に絞ってシュートまで行った。3点奪っていた 事で(ボールを奪われるかも知れないという)リスクを冒す余裕が持てたか? 今日は比較的、仕掛けも出来ていたと思う。しかしクロス精度に改善の兆しは 見られなかった。また繋ぎのパスでミスが目立った。速い相手なら確実に カウンターを喰らっていただろう。また攻撃から守備に戻る上下運動が、 いつもより遅れていたように感じた。ボランチに負担を掛け、中澤がサイドに 引っ張り出された。得点は0.5の加点、よって実質は落第点の出来。 SB:3駒野友一(5.5) 比較的高い位置をキープし、積極的な攻撃参加を見せた。 しかし前半は、ディレイを掛けられ、何も出来ずに終わることが多かった。 カットインしてシュートまでいくシーンも観られたが、結局は、選択肢が なかっただけ(苦笑)。後半、クロスが流れて加地の得点に繋がったが、 さほど良い出来とは感じなかった。終盤は完全に引いて守りに入った。 早急に修正して欲しいのは、逆サイドを攻められた時の絞り方(身体の使い方)。 ただいるだけでは、何の意味もないアリバイディフェンス! DH:13鈴木啓太(5.5) 前半はサイドに引っ張られたかと思えば、中央を突破される。 その逆も有りで、追っかけディフェンスになっていた。持ち前の運動量 を活かした、ねばり強い守備は健在。しかし攻撃に繋げる役割は、 中村憲や下がってくる遠藤に任せきりだった。そして相変わらず、繋ぎのパスで ミスを連発した。彼のコンディションを考えれば、多少目を瞑ってやるべきなのか?。 DH:14中村憲剛(5.5) 序盤は守備に追いやられ、前線のサポートが出来なかった。時折見せた トリッキーなパス、通ればカッコイイのだろう。しかし精度が低く、 (受け手にしてみれば)「丁寧にだしてくれ!」と、言いたくなるものばかりだった。 場所と状況を考えたプレーが出来ていない。良いミドルシュートが1本あったが、 それ以外に特筆すべきものは無かった。 後半、相手のプレッシャーが無くなり、彼らしいボール捌きが戻った。 SH:7遠藤保仁(6.0) 何故CKで低いボールに拘ったのだろう?彼のキック精度に問題が あったのだろうか?大久保の2点目を演出したクロスを思えば、 訳がわからない。流れの中でのプレーは、いつもの通り。結果的に得点に 絡んだ(アシストを記録)のだから及第点を付けるべきだろう。 しかし第2ボランチの様なプレーが多く、中村憲とスタイル(ポジション)が ダブっていた。彼は俊輔と競合する選手ではなく、憲剛と争うべきでは? SH:9山岸智(6.0) ボールのない所での位置取り、DFライン裏への飛び出しなど、 動き自体は悪くなかったと思う。ねばり強い守備でボールを奪い、シュート チャンスを作るなど、泥臭くも気の利いたプレーを見せた。 しかし如何せん、消えている時間が長い。まぁ、これは表裏一体なのだと思う。 チームの武器として必要な選手。ただスタメン起用が妥当か?は微妙だ。 彼と同じポジションが出来る山瀬を観たかったというのもあるが・・(苦笑)。 FW:16大久保嘉人(7.0) 前線での守備のみならず、(担当する相手を)責任を持って 追い続けたのに好感を持った。いつもなら、それだけで終わってしまう 所だが、今日の彼はひと味違った。抜群の運動量で、スペースを付いた事 が、チーム、そして彼自身に良いリズムを与えた。自然にボールが集まり、 多くのシュートチャンスが生まれた。久しぶりに「心技体」の揃った彼を観たが、 国外での経験が随所に活きていると感じた。まず、当り負けしない! FW:17前田遼一(6.5) 得点を決めたから評価するわけではない。身体能力の高さを活かし、 足元でボールをキープ。ダイレクトでリズムを作り、ゴール前でフリー になった。およそFWに求められる全てを標準以上にこなしていた。 シュートを決めた何倍も外しまくったのは、課題。しかし、無得点で終わら なかった事が次に繋がる。中盤で守備をしたかと思えば、いつの間にか ゴール前に入っている。足が速いわけではないが、これがサッカーセンスと いうものなのか? DH:8橋本英郎(採点対象外)−後半28分、山岸智に替わり出場− SH:2今野泰幸(採点対象外)−後半28分、鈴木啓太に替わり出場− SH:15藤本淳吾(採点対象外)−後半28分、遠藤保仁に替わり出場− 【ベンチ入り】 GK:18楢崎正剛、23川島永嗣、DF:5坪井慶介、MF:10山瀬功治、FW:11播戸竜二、12巻誠一郎、20矢野貴章 (ページの先頭へ) |
3大陸トーナメント大会(2) 2007.09.11 オーストリア・クラーゲンフルト | ||||
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日本代表 | 4 |
0(前半)2 4(後半)1 | 3 | スイス代表 |
得点1:中村俊(後半7分)俊輔が左サイド松井へ配給。松井がPAで仕掛け倒され、PKゲット。 得点2:巻(後半22分)左サイドから俊輔のFK。相手との競り合いに勝利した巻がヘディングでゴールを決めた。 得点3:中村俊(後半33分)ショートコーナーから駒野が放り込む、巻が掴まれてPKをゲット。 得点4:矢野(後半47分)山岸がライン際で折り返し、憲剛がシュート。GKが弾いたところを矢野がボレー押込む。 |
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GK:1川口能活(5.0) 先制点を許した壁の作り方。アジアレベルのキッカーを想定したのでは? と感じた。明らかに1枚不足していたと思う。それ以外の失点も全て セットプレー。彼にはどうしようも無いレベルのものだった。 しかし立て続けに失点する悪癖。主将を務めるキーパーとして、 「時間を有効に使う」など、悪い流れを断ち切る、「強かさ」が欲しい。 CB:22中澤佑二(5.5) 崩されての失点はなく、そこそこ安定していたと思う。しかし勇猛果敢な 守備と言えば聞こえは良いが、相手に接近しすぎの傾向がある。 間合いが悪く、かわされたり、ファウルを取られたり、というプレーが 目に付いた。結果的には抑え込んだが、スピード+強さを持つ相手への、 身体の使い方が課題。後半の攻撃参加は迫力あったが・・。 CB:4田中マルクス闘莉王(5.5) 1度目は故意でないと判定されたが、さすがに2度目のハンドは見逃して もらえなかった。PA内での1対1の守備にしては、軽率だった。 さらに前を狙うパスの精度を些か欠いていた。しかし後半、彼が攻め 上がることで、味方に推進力(リスクの掛け方)を伝えた。 ただ彼のアピールポイントは守備。(ミスと)相殺する訳にはいかない・・。 SB:21加地亮(5.0) 仕掛ける意識は持っていたが、クロス精度に向上は観られなかった。 今日は如何に相手サイドバックを抑えるか?が重要だった。 しかし、突破されっぱなしで、守備面の脆さ(判断ミスを含め)を露呈した。 CKからカウンターを受けた場面、身体を張って止めるべきだった。 マニンが交替してくれたのはラッキーだった。 SB:3駒野友一(5.0) フィジカルコンディションが落ちており、ちょっとした接触で、すぐに飛ば されてしまった。それは攻守両面で言えること。彼にボールが渡ると、 自信が無いかのような持ち方をする。「次どうしようか?」と、受けてから 考えているかのようだった。攻撃は松井任せになっていた。 DH:13鈴木啓太(5.0) 中盤で相手を自由にしすぎた。ボール保持者に対するアプローチが軽すぎる。 1度コースを切っただけでは、かわされてしまう。そして後追いをする。 もっと玉際に厳しく行かないと(相手に見下され)、優位に立たれる。 アジアとの違いを一番感じていたのは彼だろう。経験不足なのか?それとも、 世界で闘う資質を持っていないのか? DH:17稲本潤一(6.0) 世界基準で闘っているだけの事はある。相手が強ければ、彼のプレーも、 自動的に、そのレベルに引き上げられるようだ。玉際に厳しくアプローチし、 ボールを奪取した。課題は、そこから攻撃にどう繋げるか?だろう。 相変わらずミスパスは多いが、致命傷となるプレーは無かった。 目の覚めるようなミドルを放ったが、ボランチには、あのプレーが必要だ。 SH:10中村俊輔(6.5) 2得点1アシスト。前半は全く機能しなかったが、後半になって持ち味 を発揮した。いいタクト捌きだったと思う。(通らなかったが)惜しい スルーパスなども観られた。良くも悪くも、チームの中心。 止まっているボールの活かし方を評価すれば、世界屈指の存在と思う。 GKに止められたが、直接FKの間合いなど、楽しませてくれた。 SH:16松井大輔(6.5) 前半はPA内で、相手DFとの1対1に勝利し、惜しいシュートを放った。 あのまま0-2で負けても、彼は評価されたに違いない。後半、彼の仕掛けから PKを奪取。ボールを持っている方が優位なのだ!という事を味方に示して くれた。世界基準で揉まれた数年の結果は、周囲が期待した通りのものだった。 途中交替はスタミナ切れ?所属クラブでも同じような交替ばかりだが・・。 OH:7遠藤保仁(6.0) ボールの受け手としても、動き自体は素晴らしかった。いい顔だしを していたと思う。とは言え、得点の臭いは、全くなかった(苦笑)。 松井への繋ぎなど、冷静に周りを見ているなぁと感心した。 ただPA内での強引さに欠けていた印象もある。俊輔とポジションを 変え、サイドを抑えに掛かった戦術眼は買い。でも抑えきれなかった(溜息)。 FW:12巻誠一郎(6.5) 悪かった様に見える前半も、守備での貢献はあった。しかし縦パスが入る ようなポジション取りが出来ず、中盤の選手は苦労したと思う。 後半、ポストに入れる様になり、流れを掴んだ。リスタートからの ヘディングシュートは見事!フィジカルの強さを見せつけてくれた。 相手19番のミスが続いたと言えば、そうなのだろうが・・。 SH:9山岸智(採点対象外)−後半26分、松井大輔に替わり出場− 軽率なプレーで失点の遠因を作った。このままでは戦犯扱い?しかし、 スペースに入り込み、ライン際まで抉ったプレーは好印象。さらに粘って挙げた マイナスのクロスが、ロスタイムの逆転弾に繋がった。 代表で初めて存在価値を示す事が出来た。 FW:20矢野貴章(採点対象外)−後半35分、巻誠一郎に替わり出場− 投入された直後の相手CKの場面、マークすべき相手を見切れず失点。 しかしミスを帳消しにする、ロスタイムでの劇的逆転ゴールを奪った。 あの泥臭さが彼の持ち味。自作自演気味だが、これを機に殻を破れるか? FW:11佐藤寿人(採点対象外)−後半42分、遠藤保仁に替わり出場− DH:14中村憲剛(採点対象外)−後半46分、中村俊輔に替わり出場− 【ベンチ入り】 GK:18楢崎正剛、23川島永嗣、DF:5坪井慶介、MF:2今野泰幸、8羽生直剛、24橋本英郎、25山瀬功治 (ページの先頭へ) |
3大陸トーナメント大会(1) 2007.09.07 オーストリア・クラーゲンフルト | ||||
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日本代表 | 0 |
0(前半)0 0(後半)0 3(PK)4 | 0 | オーストリア代表 |
得点:なし | ||||
GK:1川口能活(6.0) 90分の中で枠内に浴びたシュートはあっただろうか? ほとんど皆無だったと思う。このような試合展開で(TV画面からの印象 だけで)GKを評価するのは不可能だ。PK戦の練習になったかもしれない。 しかし、W杯予選では不要だし、本戦でもベスト16入りしなければ・・(苦笑)。 加減評価無しの「6.0」。 CB:22中澤佑二(6.0) 安易に飛び込みすぎる傾向はあったが、それでもタイマン勝負に負ける 事は無かった。彼の守備を評価するに相応しい試合とは思えない。 相手攻撃陣は実に淡泊で、工夫が感じられず、圧迫感もなかった。 このような状況下なら、(アウェイであっても)もっと攻撃に参加して 良かったのでは?と思う。PK失敗は、ご愛敬でいいだろう。 CB:4田中マルクス闘莉王(6.0) 単純に放り込まれるロングフィードに対して、常に競り勝ち、危なげない 守備を披露した。やはりフィジカルの弱さを、「予測」で補う選手より、 観ていて安心感がある。俊輔のCK、ニアに良いボールが入ったが、 決めきれなかった。国際試合の勝敗は、こういう場面での決定力で決まる。 また欧州クラブへの移籍も、ちょっとしたアピールの差で決まる(笑)。 SB:21加地亮(4.5) 上下運動の「量」は認めるが、「質」がヨロシクナイ。 ボールを失うのを恐れてか?縦に突破する意識が感じられなかった。 稚拙過ぎるクロスにも、目を覆いたくなった。次のプレーを考えている間に、 クロスを挙げるタイミングを逸した。ますます彼の存在意義を疑いたくなる。 コンディションでも悪かったのか?競争原理が正しく働く代表なら、 次戦、彼に出場チャンスは来ないはず。ヌルイ!駒野や田中隼(横浜)と 右SBを争うべきだ。 SB:3駒野友一(5.0) 左足でクロスを挙げるべき場面で、切り返してしまいタイミングを逸した。 カットインして強烈なシュートを打てるなら、チームに貢献できると思う。 しかし、そのような武器は持ち合わせていない。サイドアタッカーに期待 されるライン際まで抉っての・・というプレーも皆無だった。 相手のレベルを考えれば、後半から山岸をSBで使っても良かったのでは? 両サイド出来ると言っても、左の彼はJ標準。左足のスペシャリストを呼びたい。 DH:13鈴木啓太(6.0) クラッシャー稲本をカバーする動きに問題はなかった。 しかし、(これは以前からの彼の弱点だが)パスミスが多い事が気になった。 上手い守備でボールを奪っても、攻撃に繋げる段階で自滅しては意味がない。 カウンターを受ける起点になったようなもの。相手に工夫が無く、助かった(苦笑)。 そろそろ今野にチャンスを与えるべき時期と思う。(オシム配下で全試合 スタメン出場し)ポジションを奪われる心配がないと、慢心するのを避けたい! DH:17稲本潤一(6.0) ボール際に厳しく行く姿勢は悪くないと思う。実際、いいパスカットも出来ていた。 しかし彼は、位置と、時間、必要性(周囲のバランス)を考えていただろうか? FKを与えたくない場所で、無理矢理、リスキーな守備を行うのは、 「勇猛果敢」とは言えない。相手のレベルが高ければ、痛い思いをしただろう。 また攻撃面で評価出来るのは、俊輔に出したスルーパスくらいか? ミドルシュートを打つ積極性が出てくれば、攻撃にバリエーションが加わる。 変なパスミスを犯す悪癖は修正されておらず、スイス戦に期待したい。 SH:7遠藤保仁(6.0) 俊輔とのコンビネーションは素晴らしく合っているが、フィニッシュまで 繋がらないのが問題と思う。互いに何を考えているのか?解り合える関係 だろうが、あまりに似たもの同士(笑)。やはり彼等の同時起用は、 1+1=2でしかない。3になる化学反応をチームにもたらしたいところだ。 彼がいると構成力はUPするが、局面打開力はDOWNする印象。 後半、ゲームから消える時間が長く続いた。松井を入れるなら、彼と替える べきと感じた。 SH:10中村俊輔(6.5) サイドを変えるロングパスは今日も正確、かつ有効だった。 広い視野を持ち、それを(どんな状況でも)具現化出来る選手は、貴重だ。 問題はサイドチェンジ後に、スピードが上がらない事(しかしこれは、彼の 責任範疇を超えている)。今日の彼は、パスの受け手としても合格点を 付けられる出来だったと思う。課題はシュート力だろうか? 恐らくチーム1のシュート数だったが、ゴールが遠かった。相手GKの ポジショニングも良かったとは思うが・・。次に期待する! FW:15田中達也(5.5) (遠藤のFKを)相手キーパーが弾いた所に詰め、シュートを放った。 惜しくもポストに嫌われ、得点には至らなかった。あの場面で狙っている のは流石だが、決めきれないところにツキの無さを感じる。 スペースを消された中で、FWとして、どういう動きが必要なのか? 矢野とのコンビに、オートマティズムは感じられなかった。 (練習でも組んでいないのだから仕方ないかもしれないが・・) FW:20矢野貴章(5.0) 彼はポストプレーヤータイプではない。それ故に、ロングフィードを マイボールにしてくれ!という要求には無理がある。(高原のように) ゴール前で潰れて、FKを奪う事を期待するのも、酷な話。 彼がFWとして活きるのは、クロスに競り合いながら得点する、、。 そんなシチュエーションのみと思うが、今日の味方SBでは難しかった。 ゴール前でのポジショニング(入り方)にも工夫が欲しかった。 ニアとファーの使いわけ、達也との関係。 OH:16松井大輔(採点対象外)−後半26分、田中達也に替わり出場− DH:14中村憲剛(採点対象外)−後半26分、稲本潤一に替わり出場− FW:12巻誠一郎(採点対象外)−後半30分、矢野貴章に替わり出場− SB:2今野泰幸(採点対象外)−後半45分、駒野友一に替わり出場− 【ベンチ入り】 GK:18楢崎正剛、23川島永嗣、DF:5坪井慶介、MF:8羽生直剛、9山岸智、24橋本英郎、25山瀬功治、FW:11佐藤寿人 (ページの先頭へ) |
キリンチャレンジ杯2007-ALL FOR 2010!- 2007.08.22 大分・九石ドーム | ||||
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日本代表 | 2 |
1(前半)0 1(後半)0 | 0 | カメルーン代表 |
得点1:闘莉王(前半25分)田中達が倒されて得た左45度のFK。遠藤の柔らかいボールにバックヘッドで合わせた。 得点2:山瀬(後半44分)中村憲からの右CK。クリアされるが、強烈なミドルシュートをたたき込んだ。 |
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GK:1川口能活(5.5) 前半一度、かなり危険なシーンを作られたが、相手ミスに救われた。 ハイボール処理や、ミドルシュート対応が多かったが、安定感のある セービングを披露した。後半早々のピンチは、完全にやられた。 スピードに乗ってくる選手を、CBとどう対処するか?今後に課題を 残した。バックパスを受けた時の対応、もう少し足技を磨くべきでは? あわや失点というシーンを作ってしまった。 CB→ST:22中澤佑二(6.0) このレベルの相手でも、ハイボールに対しては絶対の自信を持っている 様だ。また期を見て攻撃参加する姿は、一瞬、闘莉王?と見間違えた。 しかしスピード豊かにPA内に入られると、対応しきれなくなる場面も あった。後半に入ると、攻められっぱなしとなったが、読みと身体の 強さで乗り切った。相手のコンディション不良を差し引いても、 まずまずの出来だったと思う。 CB→SW:4田中マルクス闘莉王(6.5) 彼が最終ラインに入る最大のストロングポイントは、精度の高い フィードにある。この試合でも何本か、DF脇(裏)に素晴らしいロング パスを通していた。反面、短いビルドアップでミスがあったが・・。 そして先制点となるFKからのヘディングシュート。(背の)高い選手が いる事で、リスタートは有利となる。後半はセットプレーの守備で、 彼の高さが活きた。 SB→WB:21加地亮(6.0) 前半のボランチに守備力があるからか?3トップ気味でサイドハーフが いなかった事でスペースがあったからか?素晴らしいランニングから ボールを受け、今まで観られなかった仕掛けを行っていた。 あれだけスピードにのってPA内に侵入できるのなら、代表として 恥ずかしくない。しかしWBに上がってから、守備専門になってしまった。 中に絞ってDFを助けたり、彼は無失点試合の功労者なのかも? SB:3駒野友一(5.0) 序盤に激しい接触プレーで、はじき飛ばされ、結果的に突破を許した事で、 左サイドにおける主導権を失った様に感じた。恐らく何らかの負傷をした ものと思われ、いつものようなランニングが観られなかった。 何度か彼のサイドを付かれ、ピンチに陥ったが、ボランチやCBに助けられた。 (身体的に小さいのだから)攻守における身体の使い方を見直す必要有り。 DH→ST:6阿部勇樹(6.0) スタートは本職のボランチから始まった。比較的、玉際に激しく行って いたが、遅れて手を使ってしまうシーンも観られた。(手の使い方が気になる!) 結局ファウルとなりFKを与えるわけだが、前半のポジションでなら 許されるプレーだった。相手が2トップになった事で、1ライン下がり、 ストッパーのポジションについた。試合中に選手交代無しでフォーメー ションを変えられるのは強みだが、テストマッチなのだから、本来は ストッパーを試すべきだ(召集してないか-苦笑-)。 DH:13鈴木啓太(5.5) 親善試合という遠慮があったのだろうか?玉際に緩く、綺麗なプレーを しようという思いが強すぎた。どういうシチュエーションであっても、 1対1で簡単に抜かれてしまう守備は頂けない。しかしこの点は試合が 進むにつれ、改善された。ただ相手メンバーがどんどん替わっていき、 見切れなくなった。中盤にスペースを作ってしまい危険なミドルを打たれた。 運動量を評価する一方で、余計な動きをして墓穴を掘った印象もある。 OH→SH→DH:7遠藤保仁(6.0) せっかくFWに近いポジションにいたのだから、もう少し攻撃的な アプローチをして欲しかった。いつもより前で守備をしたのは悪くないが、 人を使おうという意識が強すぎて、自分から仕掛けることは無かった。 それでも絶妙なスルーパスを通し、精度の高いリスタートキックを 蹴ってはいた。もう少し中心選手としての存在感が欲しいところか? FKでのアシストを+0.5評価とした。 WG:16大久保嘉人(6.0) 与えられるチャンスは長く無いと解っていたのだろう。初めから エンジン全開!ファーストタッチで相手DF2人を抜きに掛かる積極的な プレーを見せた(あの時間にPKをもらうのは難しいだろうが、、)。 左サイドハーフの様でもあったが、前への推進力は評価していいと感じた。 特にPA付近で仕掛けに入る積極性は今までの代表選手には無かった点だ。 WG→FW:15田中達也(6.0) 右サイドで加地と上手く連携し、相手を崩すシーンが観られた。 必要と思われるスペースに顔を出し、抜群のキープ力、ドリブル力で 相手のファウルを誘った。日本には良いキッカーが揃っている為、PA付近 でFKを得るプレーが出来るのは、強みだ。それにしてもDF裏に抜ける走力、 ポゼッションに頼らないゲーム運びは、今後に可能性を感じさせた。 FW:12前田遼一(6.0) やはり万能型FWという形容は的を射ている。ポストプレーも走り抜ける プレーも無難にやってのけた。大久保や田中達の走力が目立っていたが、 その前には必ずと言っていいほど、彼のワンタッチプレーやキープ力があった。 OHとして使っても面白いかな?と感じさせてくれたが、逆に観れば シュートが全く打てず、FWらしくないという評価も成り立つ。 SB→WB:2今野泰幸(5.5)−後半00分、駒野友一に替わり出場− 駒野の負傷+相手右の突破を防ぐ目的で投入されたか? サイドバックに慣れたかと思ったら、今度はWBに挑戦!何とも、 ご苦労様なことだ。高い位置をキープし、流れを止めずにプレーするだけで、 精一杯だったはず。それでもチャンスとみるや、ライン際まで突破しクロス を挙げるなど、順応力の高さを披露した。しかし所詮は、俄仕込み、、 橋本が入った場面で、何故そのまま?とオシムに聴きたくなった。 OH:10山瀬功治(6.0)−後半05分、大久保嘉人に替わり出場− 前半のカメルーンからギアがチェンジされた状態。つまり得点を奪いに 本気になってきたところで投入された。日本のボランチは疲れが見え、 対応出来なくなっていた。そんな中で彼にボールが集まる事はなく、 得意のチャンスメイクが出来ないまま時間が過ぎ去った。 終了間際の得点で帳尻を合わせたが、あまり良い出来とは言えなかった。 FW:9高松大樹(5.0)−後半14分、前田遼一に替わり出場− 1トップ気味でポストプレーをこなすのか?と思っていたが、 結構、サイドに流れたり、中盤に下がったりと、動き回っていた。 前田と同じようなプレーをしようとしても、タイプが違うのだから 無理が出てくる。彼がしっかりと前線で頑張ってくれないから、 全体のリズムも又、悪くなった。 FW:11佐藤寿人(5.0)−後半14分、田中達也に替わり出場− 彼はオフザボールの動きで勝負するタイプであり、大久保や田中達と タイプが異なる。彼の動きだしを観てくれる中盤、あるいはコンビを組む FWがいないと力を発揮出来ない。組織の中で活きるタイプであり、 後半のメンバーは彼にとって、気の毒な構成となってしまった。 DH:14中村憲剛(採点対象外)−後半18分、遠藤保仁に替わり出場− DH:8橋本英郎(採点対象外)−後半29分、鈴木啓太に替わり出場− 【ベンチ入り】 GK:18楢崎正剛 (ページの先頭へ) |
AFCアジア杯20073/4位決定戦 2007.07.28 インドネシア | ||||
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日本代表 | 0 |
0(前半)0 0(後半)0 0(延長)0 5(PK)6 | 0 | 韓国代表 |
得点:なし | ||||
GK:1川口能活(6.0) 彼らしい反応の良さで、危険なFKなどを抑えた。120分間闘った中で 問題となるようなシーンは無かったと思う。決定力不足に泣く韓国相手 ではあったが、その安定感は抜群だった。ただ得意のPK戦では、 1本も止められず、悔しい思いをしたはず。データと反応だけで勝負 するのではなく、(マリーシアというか)ずる賢いプレー、精神的な駆け引き も必要なのでは? CB:22中澤佑二(6.0) 対峙したチョ・ジェジンに仕事をさせず完封した。 得点力不足に悩む韓国相手という点を差し引いても、良い守備をしていた と思う。彼が競り、阿部がカバーするという形ならOK。 この試合では、CBコンビに破綻は起きなかった。中盤で不用意な形で 奪われても、落ち着いた対応で事なきを得た。 攻撃面でも相手GKの好守に阻まれたが、素晴らしい反応のシュートがあった。 CB:6阿部勇樹(5.5) 彼が最終ラインにいる強みは、ビルドアップの精度だと考えられる。 しかしオシムの目指すサッカーは、人とボールがめまぐるしく動くサッカー。 つまりパスを繋いで穴を付くのが基本となる。となるとSBは高めにポジション を取る必要がある。よって2ストッパーは人に強く、高く、速い選手 (多少フィードに問題があっても)となるのでは?この試合では、オフサイド に救われたが、FKのボールにかぶるシーンがみられた。 SB:21加地亮(4.0) 運動量、スタミナ面においては屈指のSBだと認めよう。 しかし技術力と判断力がともなっていない。しっかりトラップすべき 場所でミス、シュートすべきところで(無理矢理)パスを出す。 逆にもっと引きつけてから展開すべきところでは、シュートをふかした。 理解不能な相手へのパスなどもあり、失点してもおかしくない状況を作った。 これ以上、彼を使い続けることは代表の為にならないのでは?と思う。 SB:3駒野友一(5.0) イ・チョンスの経験にやられた印象。いらぬファウルを与え、CKでの守備や ハイボール処理で拙さを露呈した。裏を取られるのは戦術的に致し方ないの かもしれない。しかし3トップ気味の相手なら、2バックになるような位置取り は避けるべきだろう。また一向に改善されないクロス精度、あれでは意味無く 相手ゴールキックにしているだけだ。両サイド出来るとはいえ、左はあくまで オプションに過ぎないとオシムは判断すべきと思う。 DH:13鈴木啓太(5.5) 読みでボールを奪取するタイプの彼は、「頭が疲れていない」間は機能する。 しかし時間が経つにつれて、曖昧な部分や、中途半端な面が出てくる。 また奪ってからの展開力が雑で、稚拙。縦パスの精度が低いこと、サイドへの 大きな展開がない事は、このポジションにあって致命的欠陥となる。 気の抜けたパスミスが多いことも課題と言える。 能力の範囲内で、よく頑張っていたとは思うが・・・・。 DH:14中村憲剛(5.0) 鈴木がサイドに引っ張られた時のポジショニングに問題がある。 ダブルボランチなのだから、中央でしっかりバランスを取りつつ、しっかり 相手にプレスを掛けなければならない。遠藤や俊輔の守備力に頼ってしまう 部分が大きい。攻撃を作る役割も中途半端、そしてプレーが軽くて雑だ。 年齢からいって(伸びしろが無い)、今後召集されなくなる可能性もあるか? OH→DH:7遠藤保仁(5.5) 試合の入り方としては悪くなかった。積極的な裏への飛び出しで、 シュートまで持っていく場面がみられた。ただセンスはあるのだが、 前線でボールの受け手になるようなプレーは、慣れていない。 試合が進につれ疲労が高まり、存在感が薄れていった。 ボランチに下がってからは、うまい配球をみせ、ゲームをコントロールした。 やはり彼は前向きの姿勢でボールに絡んだ方が機能すると思う。 SH:10中村俊輔(6.0) 厳しいマークに付かれながらも、一瞬のヒラメキで相手をかわし、 決定的なパスを幾度と無く供出していた。受け手側が1本でも決めてくれたら、 彼は役割を果たした・・と、誰もが評価しただろう。 終盤になってもスタミナ切れを起こさず、相手にとって脅威となり続けた。。 「このチームに俊輔は要らない」と言う人もいるだろう。 しかし前線でリズムを変えられるのは、現代表で彼しかいない。 SH:9山岸智(5.0) まずもってフレッシュな選手というのは、彼の事だったのか?と驚いた。 流れながらボールを受けたりするプレーは出来るが、高原との距離が遠く、 サポート出来る位置にいなかった。彼のプレーを観た限りにおいて、 オシムに何を期待されてのスタメン起用なのか?解らない。 巻から彼に代わった事で、前線でポイントになる選手が減り、結果的に (チームは)悪い方向に進んだ。周囲とのコンビもイマヒトツ。 FW:19高原直泰(5.5) 執拗なマークを受けながらも、ボールを収め、キープするという 最低限の仕事は出来ていた。中盤のサポートが無く孤立してしまった印象 が強いのは、1トップ故だったと思う。それでも強引にプレーして いたが、疲労が蓄積していたこともあり身体にキレは感じられなかった。 オシムは彼の替え時を誤った。みている側が可哀想に感じるくらいの 消耗ぶりだった。 OH:8羽生直剛(5.5)−後半27分、中村憲剛に替わり出場− 俊輔から受けたスルーパス、あれはキッチリ決めておきたかった。 オシムサッカーを具現化する選手として重用されたが、打つシュート 全てが「惜しい止まり」では、洒落にならない。今大会の彼は、波に乗れない まま来てしまった印象。それが最後のPK外しに繋がった。 そういう星回りの選手というのは、監督が見極めて使う必要がある。 FW:11佐藤寿人(5.5)−後半33分、山岸智に替わり出場− 後半ロスタイム、枠を捉えていれば勝利!というシュートを決めきれなかった。 彼のストロングポイントである、DFラインとの駆け引きは見事だった。 動き自体は素晴らしく、相手GKの素晴らしさに屈した感じか?。 駒野とのホットラインも健在、キッカケを掴めば・・という内に大会は終わった。 FW:20矢野貴章(採点対象外)−延後10分、高原直泰に替わり出場− 【ベンチ入り】 GK:18楢崎正剛、23川島永嗣、DF:5坪井慶介、MF:2今野泰幸、15水野晃樹、24橋本英郎、28太田吉彰、29伊野波雅彦、FW:12巻誠一郎 (ページの先頭へ) |
AFCアジア杯2007準決勝 2007.07.25 ベトナム・ハノイ | ||||
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日本代表 | 2 |
1(前半)1 1(後半)2 | 3 | サウジアラビア代表 |
得点1:中澤(前半37)遠藤の右CKに飛び込んだ中澤がヘッドで押込む。 得点2:阿部(後半8)遠藤のCK、ファーで高原が折り返し、阿部がバイシクルシュートを決める。 |
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GK:1川口能活(5.5) 常に後手を踏む展開。失点は彼のコーチングで防げるものだったろうか? 基本的には個人技でやられた失点3であり、難しかったと思う。 ただ、同点に追い付いた段階で(主将として)落ち着いて!と、チームに 意思統一を与える必要はあったか?阿部などは得点で浮かれてしまい、 集中を欠いたわけだから。今日は神懸かりセーブは無かった(笑)。 CB:22中澤佑二(5.5) 同点に追い付くボンバーヘッドは流石と感じた。彼の高さはアジアで 群を抜いている。攻撃のオプションとして健在であることを頼もしく感じた。 一方、守備面では連携の悪さを露呈した。阿部とのコンビネーションが悪く、 人を捕まえきれなかった。またプレッシングが甘く、自由に持たれて しまう場面もみられた。 CB:6阿部勇樹(4.5) 素晴らしいオーバーヘッドでの得点を披露するもの、2失点に直接絡んでは、 チームの足を引っ張ったと評価せざるを得ない。まさに「自作自演」、 自らのミスを取り返す得点の数分後に9番のスピードとテクニックにして やられた。1対1に弱い彼のCB起用に反対し続けてきた事(私見)を 証明する結果となり残念だ。 SB:21加地亮(4.5) ライン際まで突破した後のクロスなら効果もあるが、相手DFの視野から外れない 単純な放り込みでは意味がない。彼は上下運動を何回もこなし、スタミナがある 事を証明してくれたが、「そこにいるだけ・・」というアリバイ作りをしていた ようなもの。厳しい言い方だが、毒にも薬にもならない。 SB:3駒野友一(4.5) 縦を切られて仕方なく中に入るも、後ろにボールを下げるばかり。 中盤にボールを預けて、(受けられなくとも)フリーランをする必要があった。 相手DFは対応するわけで、中央の守備が若干手薄になる。 繰り返し行う事で守備がずれてくるのだが、仕掛けも出来ず、シュートを打てば 枠外に。クロス精度も悪く、守備も軽かった。 DH:13鈴木啓太(5.0) 後半途中からは(相手が攻撃に出なくなった為?)運動量が戻り、守備面で貢献。 しかしこの試合の出来は酷かった。動けないのか?自ら走ることはなく、 パスの出しどころを探してばかりいた。しかも横パスだらけ。 たまに強引な縦パスを送るも、全く見当はずれのコースとなった。 それがリズムを崩す(掴めない)原因となっていたのだから洒落にならない。 DH:14中村憲剛(5.0) パス&ゴーを実践しシュートまで持っていくシーンもあったが、決められない。 彼の場合、ほとんどのプレーでボールを持ちすぎている。 ドリブルで駆け上がっても、数人に囲まれ簡単にボールを奪われる。 そして速攻を受けるわけだが、彼は責任感が欠如しているのか?疲れているのか? 相手を追わない。代わりに俊輔や遠藤が急いで守備に入る、これでは無意味だ。 SH:7遠藤保仁(5.0) 最も疲労が目立った選手。いつもならゲームをコントロールし、なおかつ チャンスも作るのだが、全く存在感がなかった。中澤のヘディングシュートを CKでアシストするも、流れの中で何をしただろうか?オシムは、 (このチームの中心である彼を)替えにくかったと思う。しかしドリブル(個人技) で活路を見いだせる水野や太田というカードを切るべきだった。 SH:10中村俊輔(5.0) ミドルシュートが効果的と語っていた戦前のサウジ評はどう活かされたのか? ペナルティエリア前でショートパスを回すだけ、縦へのリズムの変化が観ら れなかった。高くて強い、しかも人数をかけて守るサウジDFに何もさせても らえなかった印象。終盤になって苦し紛れか?ミドルを打つようになったが、 あれは序盤にこそ必要なプレーだった。 FW:12巻誠一郎(5.0) 彼に求められるプレー(守備)は、こなしていたと評価すべきなのだろうか? (ゴール前ではなく)左右に流れて起点となったが、味方のサポートが来るまで 持ち堪えられずボールを失った。もう少し高さで勝負できるか?と思ったが、 サウジのDFの方が1枚上手だった。高原の相棒としては、限界を感じる一戦 となった。倒れてPA付近でファウルを奪う技術くらい会得して欲しい! FW:19高原直泰(5.0) 身勝手と強引さは紙一重。結果が付いてくれば、FWとして評価される。 この試合では、3人に囲まれても抜ききる気持ちがあった。 それは無謀というか、周囲を信用していないというか・・。 アジアのDFなど・・という奢りがあったのかもしれない。ただ、ストライカー は、それでいいのかもしれない。今日は良くなかったが、毎試合キレキレと いう方があり得ない話だろう。 FW:11佐藤寿人(採点対象外)−後半23分、巻誠一郎に替わり出場− SH:8羽生直剛(採点対象外)−後半30分、遠藤保仁に替わり出場− FW:20矢野貴章(採点対象外)−後半42分、中村憲剛に替わり出場− 【ベンチ入り】 GK:18楢崎正剛、23川島永嗣、DF:5坪井慶介、MF:2今野泰幸、9山岸智、15水野晃樹、24橋本英郎、28太田吉彰、29伊野波雅彦 (ページの先頭へ) |
AFCアジア杯2007準々決勝 2007.07.21 ベトナム・ハノイ | ||||
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日本代表 | 1 |
0(前半)0 1(後半)1 0(延長)0 4(PK)3 | 1 | オーストラリア代表 |
得点1:高原(後半27)左サイドから俊輔のクロス、ファーサイドで巻が落とし、相手DFのクリアミスに高原がつけ込む。 |
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GK:1川口能活(7.5) 彼の場合、(身長が低いことで)高さへの不安を口にする者が多い。 わたしも実は、そのひとり。ただ、今日のようなPK戦を考えると、 彼の反応、経験は捨てがたい。今日の勝利は、まぎれもなく彼によって もたらされたもの。しかも当たっている(運)・・というのではなく、 データに裏打ちされた「実力」なのだから素晴らしい。 CB:22中澤佑二(7.5) 相手のエースFWビドゥカを完全に抑えきった。単純な放り込みに競り負ける こと無く、はね返していた。早々にビドゥカをベンチに追いやった事で、 終盤のパワープレーを封じることが出来た。これは、チームにとって 非常に大きな事。サンドイッチにして・・とは言うモノの、DFの基本は タイマン勝負で負けない事だ。日本に彼並みのCBが2.3人いればと、 ついつい無い物ねだりをしてしまう。候補になりうる選手はいるが・・。 CB:6阿部勇樹(6.5) 不安視されていた高さの問題も、露呈せずに安定感ある守備を披露。 アロイージをみる機会が多かったが、当り負けする事は無かった。 本職のディフェンダーで無い事を思えば、本当によく頑張っている。 彼が最終ラインにいることで、ビルドアップも安心してみていられる。 今日は彼の特徴が良い方に出た。 SB:21加地亮(5.5) 守備での負担が大きかった割に(はずなのに)、結構突破を計っていた。 仕掛けるならまだしも、ほとんど中に入りパスコースを探すだけだった。 絞って中の選手を見るなど、彼の出来る範囲内で頑張っていたとは思う。 しかし身体が強いとか、突破にキレがあるとか、クロスが正確だとか、 特筆すべき「武器」を持っていない彼がレギュラーでいられるのは何故だろう? SB:3駒野友一(5.5) この試合におけるSBの役割は、サイドからのクロスを挙げさせない。 挙げられても、精度の低いものとするため、ねばり強く守備をする。 というものだったと思う。また中に絞って2列目の飛び出しをケアする 必要もあった。これだけ守備での負担が大きければ攻撃参加など出来ない。 マイナス評価は、(ゴールを狙われる位置で)セットプレーを与えすぎた点。 それとエマートンに突破を許しすぎた。 DH:13鈴木啓太(7.0) 時にはDFラインに入って、上手く守備の受け渡しをした。 オシム監督から「日本のマケレレ」と、水を運ぶ役割を任されている。 しかし今日のメインテーマは90%以上の割合で、守備だったと思う。 さしずめ(オーストラリアの)「水を塞き止める」感じだったか? 負傷による運動量低下が心配された中、期待通りの活躍を見せてくれた。 欲を言えば、どん詰まりの中でミドルを打って欲しかったが・・・。 DH:14中村憲剛(6.5) 味方ディフェンダーと挟み撃ちにして、大きな相手からボールを奪い取った。 チーム戦術(守備)を実践した点を考慮すれば、よく頑張ったと評価出来る。 ボランチからの攻撃参加は、相手のプレッシャーが無くフリーになれる。 この強みを「結果」に繋げて欲しい。何度か得点のチャンスが巡ってきたが、 モノに出来なかった。これが経験不足なのか?気象条件によるものなのか? もう一歩踏み出せれば、闘莉王が戻っても阿部にポジションを奪われる事は 無いだろう。 SH→DH:7遠藤保仁(6.0) 憲剛のクロスにボレーで合わせたシュートは惜しかった。 いままでの彼なら、あの場面でPA内に侵入する事はなかったと思う。 攻撃的MFとしての素質が開花し始めている。ただチームバランスから 言えば、俊輔と同タイプのパサーが並んでいても・・・と思う。 彼の位置には、松井(ルマン)や家長(G大阪)タイプの選手が欲しい。 ドリブルで状況を打開出来ない姿を見ると余計に、そう感じてしまう。 終盤、ボランチに入ったときのバランス感覚は良かった。 SH→OH:10中村俊輔(6.5) 相手の高さを考慮してか?前線へのパス出しを封印していた印象。 簡単に出して速攻を喰らうのを避けたかったのだろう。 失点直後に勝負のパスを巻に送った戦術眼は素晴らしかった。 ただ彼には、もっとPA近くで(延長後半ボレーシュートを放ったように) プレーしてもらいたい。運動量が増え、守備貢献度が高くなった。 つまり「オシム好み」の司令塔に近づいている感じだ。 その反面、観る者を感嘆させる「華麗なプレー」は消えてしまった。 FW:12巻誠一郎(5.0) 得点シーンこそ俊輔のクロスに、ヘッドで競り勝ったが、他は完敗だった。 ポストプレーも、懐でキープするまでは良かった。しかしサポートに入った 中盤選手へのパス精度を著しく欠いた。きちっとパスを通すまでが、仕事である。 相変わらず守備では貢献していたが、(失点時の)セットプレーで相手マークを 外してしまった。今日の出来なら、ビドゥカ(せめてアロイージ)が下がった 時点で交替だと思うが?? FW:19高原直泰(7.0) ここぞと言うときに得点を奪えるのが「真のエース」。今の彼はまさに、 そんな存在だと思う。何度か決定的な場面でシュートを外していたが、 失点直後の同点弾は数字以上の(流れを戻した)価値があった。 ゴール前での落ち着き。キックフェイントで相手DFを翻弄したあたりは、 ドイツでの経験が活きている。これで今大会4得点目、得点王を狙って欲しい。 SB:2今野泰幸(5.5)−後半43分、加地亮に替わり出場− 彼が、どのような指示を受けてピッチに入ったか?不明なので、 この採点が妥当か解らない。相手の交替選手(3人)をみろ、という事なら 合格点。期を見て攻撃参加しろ、というならイマイチ評価か? 俊輔の惜しいシュートを演出するヘディングでのパスなど、本職のサイドバック では、なかなか無いプレーが観られた。 FW:11佐藤寿人(採点対象外)−延長前半12分、巻誠一郎に替わり出場− FW:20矢野貴章(採点対象外)−延長後半10分、中村憲剛に替わり出場− 【ベンチ入り】 GK:18楢崎正剛、23川島永嗣、DF:5坪井慶介、MF:8羽生直剛、9山岸智、15水野晃樹、24橋本英郎、28太田吉彰、29伊野波雅彦 (ページの先頭へ) |
AFCアジア杯2007グループリーグ(3) 2007.07.16 ベトナム・ハノイ | ||||
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日本代表 | 4 |
2(前半)1 2(後半)0 | 1 | ベトナム代表 |
得点1:巻(前半12)左サイド深い位置で俊輔が巧みなフェイントで相手DFを抜きクロス、巻が胸で押込む。 得点2:遠藤(前半31)高原が倒され得た左45度の直接FK、遠藤が右足で綺麗に決める。 得点3:中村俊(後半7)駒野から遠藤にパス、遠藤が相手DFを引きつけ、走り込んだ俊輔が右足でシュート。 得点3:巻(後半14)左サイド深い位置から遠藤のFK、DFに引っ張られながらも巻がヘディングシュート。 |
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GK:1川口能活(6.0) オウンゴール。反応の素晴らしさで正GKの座を守り続けている 彼にしても、対応出来ない弾道だった。この失点で慌てふためくようだと 厳しいと思っていたが、彼を含めDF陣は落ち着いていた。 その後、結構良いクロスを入れられたが、彼の安定感は抜群だった。 後半になるとベトナムは電池切れ?彼の存在を忘れる事が出来た。 (つまり、危険なシーンは作られなかった)これは良いことなのだろう。 CB:22中澤佑二(6.0) 相手1トップにマンマーク気味に付いた。全く仕事をさせず、自身の役割を 全うした。ボールを奪ってから、そのままドリブルで持ち出すなど、攻めへの 姿勢も感じられた。他会場の様子を気にしながら闘っていたベトナムは、 後半になって玉際へのアプローチが緩くなった。カードをもらいたくなかった のだろう。よって後半は彼の力を発揮するまでもない試合となった。 CB:6阿部勇樹(6.0) 彼は中澤をはじめとする守備陣を最後にカバーする役割を担った。 オウンゴールで先制されるも、実際に攻め込まれたシーンはほとんどなく、 たまにあったカウンターは、中澤や鈴木が上手くブロックしていた。 従って彼にプレー機会は、ほとんどなく、(今日のような試合で)数値評価を するに値しない試合となった。可もなく不可もなくの6.0だ。 SB:21加地亮(5.5) 失点に直接絡んだ訳ではない。しかし序盤に見せた彼の軽いプレー(クリアミス) が相手に、「これはやれる!」「このサイドなら崩せる」と自信を持たせたの ではないか?逆サイドでゲームを作り、彼のサイドで仕掛けられた。 過去2試合と比較すれば、俊輔との連携もハマリはじめている。積極的な縦への 突破で、チャンスを広げるプレーも観られた。しかし決定的なの仕事が出来ず (クロスを入れられない、仕掛ける事も出来ない)、横パスを奪われる事もあった。 SB:3駒野友一(6.5) 左SHに入った遠藤とのコンビネーションが抜群に良かった。彼は良い動きだし で、縦に突破する。それを感じた遠藤は、うまく溜をつくって待つ。 圧巻は3点目に繋がるパスワークだった。ワンツーで飛び出した彼が、 再び中の遠藤に戻す、それが俊輔のミドルシュートに結実した。 人もボールも動く、考え抜かれたサッカー。ベトナムの気象条件では難しいと 思われていた(オシムが理想とする)プレーだが、彼のスタミナとスキルが、 それを可能とした。 DH:13鈴木啓太(5.5) オウンゴールは不運としか言いようが無い、いわば事故だった。従って、このシーン を評価して0.5差し引いた訳ではない。しかし精神的に失点を引きずったか? クリアボールを相手にプレゼントする場面があった。 相手が9人でガチガチに守る(スペースが無い)中では、ボランチのミドル シュートが効果的だったと思う。つまり攻撃面での貢献が欲しいということ。 横に揺さぶる(捌く)だけでなく、縦への変化もつけられると、ワンランク上の 選手になれるだろう。 DH:14中村憲剛(5.5) (得点に直接結びつく)可能性は低くとも、ライン裏をパスで狙い続けたのは、 相手を消耗させる手段だったと解釈したい。俊輔や遠藤とポジションを変え、 攻撃的MFのような動きも見せた。縦にボールを入れて自分も走る、最後は シュートで終える。課題はシュートが枠を捉えきれない・・点か? ゴール前で慌てずに、ボールをしっかり捉えれば難しくないと思うのだが? 第2ボランチが過度に目立つのはどうか?と思うが、この試合に限って言えば、 もっと攻撃面でアピールしたかった。 SH:7遠藤保仁(7.0) 序盤はキック精度がイマイチかな?と感じ取れたが、何度か蹴っている内に フィットしてきた印象。高原が倒されて得た左45度のFKを直接決め、逆転に 成功した。後半は俊輔の得点を流れの中でアシスト、巻のヘッドをFKでお膳立て した。1得点2アシストはMVPに相応しい数字、出来だったと思う。 よく走り、その質もまた高かった。どうやら現在の日本代表は、彼の善し悪しで チーム全体のパフォーマンスが決まってくるようだ。 オシム監督が最も信頼する選手は、(俊輔ではなく)彼なのだろう。 SH:10中村俊輔(6.5) ミス絡みで先制を許し、嫌な雰囲気が漂ったが、彼の個人技によるアシスト (巻の得点)がチームに落ち着きをもたらした。2列目から飛び出し、上手い トラップと巧みなフェイントで相手DFを翻弄した。また後半早い時間帯に、 追加点となるゴールを(右足で)沈め、勝負を決めた。必ずしも全ての時間帯 を全力でプレーしていた訳ではない。しかし得点を奪いに行く場面と、 パスを回し、相手に主導権を与えない場面。メリハリをうまく付けていた。 また守備もきっちりこなし、(追い込んで守備陣と連動しボールを奪う) オシムジャパンのパーツとしても機能しはじめた。 FW:12巻誠一郎(7.0) 呪縛から開放された感じだろうか?オシムチルドレン故の苦悩(優先的に起用) もあったと思うが、この2得点がキッカケとなれば・・。 1点目は高原に気を取られた相手DFが、彼をフリーにしてくれた。 2点目はベトナムのフィジカルが・・(苦笑)。いずれにしても、シュートを 枠内に入れられた事はFWとして大きい。守備をサボらず、チームのために 出来ることを追求した彼に、神様からのプレゼントだったのかもしれない。 FW:19高原直泰(6.0) 3試合目にして小休止といった感じか?連続得点こそ途切れたが、巻の同点 シュートが決まったのは、彼がニアで相手選手を引きつけていたからだ。 遠藤の逆転FKは、彼がうまく相手DFの間に身体を入れファウルを誘った ことで得られた。スペースの無い中で、前後左右に動き回り、2列目との 連携で相手守備陣を切り崩した。数字に表れない貢献度、それが攻撃面で あった事を評価し6.0(合格点)を付けた。 SH:8羽生直剛(採点対象外)−後半18分、中村俊輔に替わり出場− プレー時間からすれば採点対象としていい。しかし相手は攻めてこない、 こちらはどうクロージングするか?という段階での投入。よって無理矢理、 彼のプレーを数値評価しても意味が無いと思う。試合展開的には(彼ではなく) 太田に経験を積ませる交替がベストだったのでは? SH:15水野晃樹(採点対象外)−後半23分、遠藤保仁に替わり出場− FW:11佐藤寿人(採点対象外)−後半23分、巻誠一郎に替わり出場− 【ベンチ入り】 GK:18楢崎正剛、23川島永嗣、DF:5坪井慶介、MF:2今野泰幸、9山岸智、24橋本英郎、28太田吉彰、29伊野波雅彦、FW:20矢野貴章 (ページの先頭へ) |
AFCアジア杯2007グループリーグ(2) 2007.07.13 ベトナム・ハノイ | ||||
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日本代表 | 3 |
3(前半)0 0(後半)1 | 1 | UAE代表 |
得点1:高原(前半22)ショートコーナーから俊輔が左足でクロス、高原がヘディングで合わせた。 得点2:高原(前半27)加地からのアーリークロス、巧みなトラップから身体を反転させ右足でシュート。 得点3:中村俊(前半41)遠藤がPA内で相手GKに倒されPK奪取。俊輔が落ち着いてPKを決めた。 |
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GK:1川口能活(6.0) 前半、相手エースのミドルシュートをファインセーブ。 駒野が付いていたにもかかわらず打たれたシュートは、見事に枠を捉えていた。 ゴールネットを揺らされていたら、その後の試合展開は違っていたと思う。 それだけ重要なセービングだった。失点シーンは、彼にノーチャンス。 振り切られる前にDFが止めなければならなかった。 抜群の安定感に裏打ちされた信頼、前回大会の再現となるか? CB→ST:22中澤佑二(6.5) 彼の能力からすれば、当たり前のプレーを続けているだけなのだろう。 アジアレベルのFW相手なら、ほとんど仕事をさせない強さと巧さがある。 ルーズボールをはね返し、ドリブル突破も潰してしまう。 彼のような「CBの専門家」が日本代表に戻ってきてくれた事は大きい。 逆説的に言えば、彼がいないDFラインはどうなってしまうのか?恐い。 CB→SW:6阿部勇樹(5.5) ちょっとしたミスが失点に繋がるのがCBの恐いところ。 彼も(DHやSBとの違いを)認識してプレーしているとは思う。 しかし失点シーンに象徴される様に、何故か彼のミスは致命傷となってしまう。 前の選手がキッチリと守備をしてくれない(追いかけてくれない)・・など の問題はあったにせよ、相手に付ききれなかったのは失態だ。 23人選べる中で、必要以上の「ポリバレント」はチーム力を減退させると思う。 坪井ではダメか?坪井なら、駆けっこ勝負では負けないと思うが? SB→WB:21加地亮(5.5) 3トップに対しては4バックで守る。サッカーの常道であり、数的有利を 確保する最も単純な戦術だ。それ故に彼の仕事は守備9、攻撃1程度と、 なるのも致し方ないか?相手のウィングを自らの攻撃参加で押し込めれば 最高なのだが、彼はそういうタイプでもない。ジーコの時から重用されて きた彼だが、「持久力」以外の才能を私には見いだせない。 高原の2点目をアシストしたとは言え、あれは99%高原の巧さで決まった。 SB→WB:3駒野友一(5.5) 怪我開けを考慮して甘めに採点すべきなのだろうか? カタール戦で(本職以外のポジションながら)アシストという「結果」 を残した今野を下げてまでのスタメン起用。それ故、彼には期待したくなる のが人情というもの(苦笑)。相手が3トップであったことを差し引いても、 攻撃参加が少なすぎた印象。ドリブルで持ち込んでシュート!という、 一見積極的なプレーも、宇宙開発では可能性を感じられない。 カウンターに備え余っていた場面、相手エースに翻弄されてシュートを 枠内に打たれてしまった。 DH:13鈴木啓太(6.0) バランスを考えずに縦に行ってしまう傾向の強い中村憲剛とのコンビは、 彼に相当の負荷を与えることになる。いくら運動量豊富な彼でも、この気象条件で 90分間、高い次元の守備(ポジショニング、ボールカット、セカンドボール対応、 ブロックなど)を維持するのは難しいだろう。失点時について行けなかった のは、負傷が主な原因と思うが、疲労もまた一因になっていたと推察出来る。 グループリーグレベルでは有効な彼のプレー、果たしてノックアウトラウンド でも通用するだろうか?その前にベトナム戦に出場出来るか?負傷の程度が 心配される。 DH:14中村憲剛(5.5) 前半はサイドへのボール捌きなど、繋ぎ役として機能していた。 またPA内に侵入した遠藤へ送ったラストパスも柔らかく、アイデアに 溢れていた。彼の特徴は十分に発揮出来たと思う。 しかし一方で彼はDHの一人である。攻撃に特化していれば・・という 役割の選手ではない。守備意識を、もっと高く持つべきと感じた。 3−0から1点を返されたシーンは、彼が競り負けたにもかかわらず 追いかけなかった(諦めた)のが遠因となった。 また、終盤になって不要な(掛けに近い)縦パスを入れる場面も観られた。 試合の流れが読めていないのか? SH:7遠藤保仁(7.0) 前半はチャンスメーカーとして、自らボールを受ける役もこなした。 積極的な飛び出しでPA内に侵入、その結果、PKを得られたのだと思う。 (ただGKと1対1になってパスを選択したのはどうか?と思うが・・) バランサーだけではない、彼の新境地をみた気がする。 後半になると一転し、ゲームをコントロールする役割を担った。 俊輔がピッチを去ってからは、必ず彼を経由してゲームが作られた。 1失点後、無難にクロージング出来たのは、彼の確かな戦術眼による所が大きい。 SH:10中村俊輔(6.0) 数字だけみれば1得点1アシストと、申し分ない出来だった。 しかし得点は(プレッシャーの掛かる場面だが)PKであり、アシストは セットプレーを起点としたもの。相手の用意が出来ていないうちに始めた ショートコーナーに試合運びの巧さを感じたが・・・。 彼が流れの中で見せた「相手の脅威となるプレー」は、右サイドでキック フェイントを掛け、シュートに行った場面くらいか? 横パスやバックパスが必ずしも悪いわけではないが、 前への推進力を減退させてしまうのも事実。まだ彼は、持っている力を 出し切っていない。そのため(厳しいかもしれないが)加減評価無しとした。 FW:12巻誠一郎(5.5) 遠藤のFKにヘッドで合わせるも枠を捉えきれず。タイミング的にはピッタリ だったが、得点感覚が鈍っているのだろう。あれだけフリーで打てる機会は、 そう滅多にない。しっかり決めるべき所は決めて欲しい。 彼の献身的な(攻守に渡る)動きで、高原はじめ、チームは助けられたが、 FWなら得点が必要だ。月並みなコメントで恐縮だが、クラブで決められない 選手が代表で・・というのは無理な話だと思う。 FW:19高原直泰(7.5) 1点目は俊輔のクロスに良いポジショニングで飛び込んだ。2点目は上手い トラップから反転し、素晴らしいシュートを決めた。どちらも簡単なプレーで はない。ここぞという時にキッチリと仕事をしてみせる彼は、周囲に 信頼感を与え、エースである事を納得させている。巻に較べると休んでいるシーン も多いのだが、FWの仕事は「得点」を奪ってなんぼだ。 後半、自ら交替を願い出たが、体調が戻る事を祈るばかり。オシムは彼がひとり いなくとも・・と強がるだろうが、現実はそうじゃない! OH:8羽生直剛(採点対象外)−後半22分、高原直泰に替わり出場− SH:15水野晃樹(採点対象外)−後半26分、中村俊輔に替わり出場− ST:2今野泰幸(採点対象外)−後半32分、鈴木啓太に替わり出場− 【ベンチ入り】 GK:18楢崎正剛、23川島永嗣、DF:5坪井慶介、MF:9山岸智、24橋本英郎、28太田吉彰、29伊野波雅彦、FW:11佐藤寿人、20矢野貴章 (ページの先頭へ) |
AFCアジア杯2007グループリーグ(1) 2007.07.09 ベトナム・ハノイ | ||||
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日本代表 | 1 |
0(前半)0 1(後半)1 | 1 | カタール代表 |
得点1:高原(後半16)中村憲のスルーパスに今野が右足アウトサイドでクロス、高原が左足インサイドボレー。 | ||||
GK:1川口能活(6.0) 問題の失点シーンを作った阿部のファウル。GKの彼が処理出来る範囲内で あった事を考えれば、本当に悔やまれる。任せろ!とコーチングが出来ていれば 問題なかったのでは?と思う。壁を破られてFKを直接決められたが、 あの場面でも、壁に注意を与える「声」が必要だった。 それ以外のシーンでは抜群の安定感をみせていただけに残念だ。 CB:22中澤佑二(6.5) 相手FW23番は、アジアの枠を超えている選手(ウルグアイからの帰化)だった。 しかし高さ、強さ、状況判断の良さで、流れの中でやられる事はなく、 完璧に抑えきった。恐らく彼以外が23番に付けば、不幸な結果を日本に もたらしたであろう。安定感は日本のDFではナンバーワン、問題は彼と コンビを組めるレベルの選手が(今回)召集されていないこと。 CB:6阿部勇樹(5.5) 失点に繋がったファウルは確かに微妙な判定だったと思う。 しかし彼が必要以上に身体をぶつけていったのは事実。GK川口の守備範囲 であり、その連携が取れていれば何の問題も無かった。 カバーリングは上手いのだが、1対1の守備は緩慢な印象を受けた。 相手との距離感を間違って、簡単にかわされたシーンがあり、 大丈夫だろうか?と、本気で心配になった。 SB:21加地亮(5.5) 守備専念(10番マーク)の指示でもあったのだろうか?ほとんど攻撃に加わる事 なく90分を終えた。逆サイドが不慣れな今野だった事もあり、もう少し攻撃面で 積極性を出しても良かったのでは?と思う。同サイドには溜を作ってくれる 俊輔がいたにもかかわらず、全くリスクを冒さなかった。毒にも薬にもならない 印象、何故オシムが(ジーコ同様に)彼を重用するのか理解に苦しむ。 SB:2今野泰幸(6.5) 縦への突破が武器の駒野が負傷した事で回ってきたチャンス。守備面での要求が 多かったらしいが、常に高い位置をキープすることで相手に仕事をさせなかった。 不得手なポジション故、攻撃を全く期待しなかったが、積極的な攻撃参加を みせていた。圧巻はアシストを記録した右足アウトサイドでのクロス。 守備での読みの鋭さは、攻撃面でも活かされている。状況判断が素晴らしい。 失点シーンで壁をこじ開けられたが、あれはFKを与えた時点の問題だろう。 DH:13鈴木啓太(6.5) 抜群の運動量をベースにした上手いポジショニングで、攻守ともに貢献した。 前線で攻めに掛かっている時は、プッシュアップし、こぼれ球を拾いまくる。 サイドに起点を作られ、数的同数になりかけた時には、素早くフォローに 入った。目立つプレーこそ無いが、彼の存在がチームに安定感をもたらしていた 事は確かだ。彼に強いミドルシュートという武器が加われば、日本を出てプレー する事も可能だろう。 DH:14中村憲剛(6.0) 得点をアシストした今野へのスルーパスくらいが、彼の見せ場だったか? 俊輔や遠藤、更にサイドに無難にボールを捌くだけだった印象が強い。 特に問題となる欠点も見つからないが、彼だからこそ出来たプレーというのも 無かったと思う。ほとんど攻撃に出てこない相手なら、彼は俊輔をFWの様に 使うゲームコントロールが出来ても良かったはず。決して悪い出来では なかったが、加減無し評価ということで・・。 OH:7遠藤保仁(6.0) 両中村とのコンビネーションは良かったが、高原を上手く使えなかった。 PA内に侵入する動きだしは絶妙。特に俊輔とのワンツーでフリーになった シーンは素晴らしかった。問題はシュートコースが見えているのに、 (シュートを打たず)パスを選択したこと。Jリーグでなら打っていたと 思うが、何故代表では消極的になるのだろうか?やはり彼は第2ボランチが ベストポジションだと思う。 SH:10中村俊輔(6.5) 3トップの一角というイメージではなく、ピッチを縦横無尽に動き回る 攻撃のフリーマンといったプレーぶりだった。ダイレクトパスを多用した事で、 彼の所で攻撃のリズムが変わり(速くなり)、多くのチャンスを演出していた。 遠藤、中村憲とのコンビは悪くなかったが、FW高原を上手く使う事が出来なかった。 これは彼の技術的な問題というより、システム全体の問題か? SH:9山岸智(5.0) 3トップの左というよりは2列目から飛び出していくプレーが多かった。 仕掛けも、動き出しも悪くない。そして彼にはビッグチャンスが何度も 訪れた。そのうちの一本でも決めていれば・・と、悔やまれる。 オシム監督の期待に応えられなかった彼に、次戦以降の出場チャンスは あるのだろうか?巡り合わせの悪い彼を引っ張り過ぎた(替えずに我慢した) 印象が強い。 FW:19高原直泰(6.5) 事実上の1トップで、彼へのチェックは厳しいの一言だった。 そして相手の超守備的布陣に全くスペースを見つけられなかった。 そんな中でも得点シーンでは、センターフォワードらしく、サイドからのクロスに 合わせる上手い位置取りをした。ボレーシュートも技ありだったが、 とにかく、枠内に入れる決定力が素晴らしい。 SH:8羽生直剛(採点対象外)−後半29分、山岸智に替わり出場− SH:24橋本英郎(採点対象外)−後半37分、中村憲剛に替わり出場− 【ベンチ入り】 GK:18楢崎正剛、23川島永嗣、DF:5坪井慶介、、MF:、15水野晃樹、24橋本英郎、28太田吉彰、29伊野波雅彦、FW:11佐藤寿人、12巻誠一郎、20矢野貴章 (ページの先頭へ) |
キリンカップサッカー All for 2010!(3) 2007.06.05 埼玉スタジアム2002 | ||||
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日本代表 | 0 |
0(前半)0 0(後半)0 | 0 | コロンビア代表 |
得点:なし | ||||
GK:1川口能活(6.0) 多くのシュートを打たれたが、枠内はほとんど無く、彼がヒヤッとする シーンは少なかったのでは?と思う。ゴールキックの精度がイマイチで、 (狙い過ぎなのか?)直接タッチラインを割ったり、相手へのプレゼントボール になることが多かった。CBとの連携面は、悪くなかった。 CB:22中澤佑二(7.0) 危険なサイドからのクロスにも抜群の高さ、強さで対応。 彼が味方ゴール前で、どっしり構えていた(変に動かない)為、安心感があった。 やはりCBには高さが必要だ。それとプラスして、彼の経験値が、 代表には不可欠と感じた。若い(五輪世代)選手達の手本として、 高水準のプレーを維持して欲しい。 CB:6阿部勇樹(6.5) 前半は攻め込まれる時間が続いたが、ギリギリの所で良く踏ん張ってくれた。 中盤で不用意にボールを奪われ、準備する間もなかったと思う。 しかしボランチを本職とする為か?危機察知能力が高い。4バックのCBは あまり経験無いと思うが、無難、、いや、それ以上のプレーを見せていた。 フィードの得意な彼と中澤のCBコンビも悪くない。 SB:3駒野友一(5.5) サイドと中央の中途半端な位置でフリーになってしまう相手がおり、 そのケアに追われていた印象。前半は持ち味の「縦への突破」を披露する 機会に恵まれず、守備専門のようだった。 後半になると、マーキングもハッキリし、何度か効果的なオーバーラップを見せた。 相手に研究されていた様で、縦に相手を抜ききる事は出来なかった。 SB:4中田浩二(5.0) 負傷が理由で(大事を取って)前半だけの出場となったらしい。 しかし右サイド駒野の様なランニングは無かったし、タッチラインを上手く使う サイドプレーヤーとしての試合勘も低かった。元々運動量で勝負するタイプ ではないが、高めにポジションを取らないと相手主導の試合となる。 移動疲れなどがあり、コンディションも良くなかったのでは? DH:13鈴木啓太(6.0) あまり目立たないが、豊富な運動量で中盤底を支えていた。バイタルエリアで 相手に仕事をさせすぎた印象もあるが、後半はDFラインや、コンビを組む 中村憲と話し合い、修正してきた。オシム監督にとって、彼はボランチの ファーストチョイスなのだろうか?稲本を本来のポジションから外してまで 彼に任せたのだから、よほど信頼が厚いのだろう。 DH:14中村憲剛(6.0) イタリア代表の守備的MFピルロとプレースタイルが似ている。 視野が広く、ピッチ全体がよく見えている。しかしフィジカルが弱い為、 プレッシャーの掛からない位置でないと良さが発揮されにくいか・・。 稲本と彼はポジションを逆にすべきではなかったかと思うが?、監督の 考えは別だった。ワンタッチパスで繋ぎ、彼に絶好のゴールチャンスが!これを 決められなかったのが、流れを(完全に)引き寄せられなかった原因か? SH:7遠藤保仁(5.0) 3トップ気味の左と、事前情報では伝わっていたが・・。押込まれた関係か? 前半は、かなり低いポジションで、しかも守備専に近かった。 FWの裏に走ろうという意識が薄く、FW高原に相手を集中させてしまった。 1.2度、良質なスルーパスを出して見せたが、ほとんどの時間は (ゲームから)消えていた。ガンバでも攻撃的な位置に入ることが多く なったが、やはり彼のベストポジションはボランチではないだろうか? SH:10中村俊輔(5.5) ベースは(ペルー戦同様)右サイドハーフだったか?中盤でパスを回される 事が多かった前半。彼は守備面で満足している様だが、求められていたのは ゴールに繋がる仕事だったと思う。あえて「らしさ」を封印し、「オシム流」 に合わせている様に見えた。裏を狙うフィードにランニングしたり、 ショートパスでチャンスを作ったりと、良い面もあった。しかし直接失点に 繋がりかねない位置でボールを奪われたミスを、帳消しにする事は出来ない。 OH:28稲本潤一(4.5) 今まで一度もやったことの無い(練習でもあったか?)トップ下でのプレー。 戸惑わないはずはないが、それにしても存在感が薄かった。 ボールにほとんど絡めなかったのは、コンディションの問題というより、 どんな動きをすべきか?解っていない風だった。フランクフルトで起用される 可能性があるポジションとは言え、可哀想な気がした。 精彩を欠いたのは、彼のせいではない(監督采配に問題あり)。 FW:19高原直泰(6.5) 交替直前に惜しいヘディングシュートを放ったが、得点は決められず。 前後半を通じて、(攻撃面で)孤軍奮闘した彼への「ご褒美」は無かった。 しかし倒されても立ち上がり、素晴らしいファイティングスピリッツを 見せてくれた。ボディバランスが良いため、ボールをキープ出来る。 守備に入る事も厭わない万能型FW、やはりドイツで一皮剥けたと評価 すべきだろう。代表は暫くの間、彼の「相棒さがし」となる! SB:15今野泰幸(5.5)−後半00分、中田浩二に替わり出場− 中田の負傷でついたポジションだが、稲本同様に慣れない位置に戸惑った ようだ。FC東京で何試合か経験はあったと思うが、0-0でも優勝という 試合の性格を考えると(攻撃に出るのは)難しかったかも? しっかり守って、中のカバーも行う。中盤のサポートにも入ったが、 攻守にアグレッシブな「彼らしさ」を発揮出来る環境には無かった。 OH:8羽生直剛(6.5)−後半00分、稲本潤一に替わり出場− ワントップで頑張る高原を(マークを外すことを含め)サポートするには、 DFライン裏に飛び出せる選手が必要だった。彼がトップ下に入った事で、 相手DFは戸惑ったようだ。前で潰せばいいだけの相手が背後を狙ってくる となれば、効果は大きかった。豊富な運動量で相手を撹乱する事に成功、 それはチーム全体のリズムにも良い影響を与えた。 FW:9巻誠一郎(採点対象外)−後半35分、遠藤保仁に替わり出場− SH:17藤本淳吾(採点対象外)−後半43分、中村俊輔に替わり出場− FW:12播戸竜二(採点対象外)−後半45分、高原直泰に替わり出場− 【ベンチ入り】 GK:23川島永嗣、DF:27水本裕貴、MF:5橋本英郎、16山岸智、21水野晃樹、24本田圭佑、FW:11佐藤寿人 (ページの先頭へ) |
キリンカップサッカー All for 2010!(1) 2007.06.01 静岡・エコパスタジアム | ||||
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日本代表 | 2 |
2(前半)0 0(後半)0 | 0 | モンテネグロ代表 |
得点1:中澤(前半23分)左CK、ショートコーナーから遠藤がクロス。ファーで中澤がヘッドで合わせた。 得点2:高原(前半38分)中村憲からサイドチェンジのパスを受けた駒野が中央にクロス。高原がヘッドで合わせる。 |
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GK:18楢崎正剛(6.0) この試合だけで、彼が代表に相応しいキーパーとして復活したか? を判断するのは難しい。オシム監督は及第点を付けたようだが、 もう暫くみないことには・・。なにしろ相手が外したPK以外に、 これといった守備機会が無かったのだから、評価のしようが無い。 CB→ST:22中澤佑二(6.5) スピードで振り切られる場面はあったが、高さと強さは屈強なモンテネグロ選手に 劣らなかった。DFとしては史上初の「代表二桁得点」となるゴールが、 日本に先制点をもたらした。ショートコーナーからのクロスに飛び込んだヘッドは 健在。流れの中で崩しきれないときの武器として、今後も必要となるだろう。 CB→ST:2坪井慶介(6.0) 持ち前のスピードを武器に、危険な場所でのボールキープを許さなかった。 ただシンプルに挙げられるフィード、背の高い選手(特に20番)と競り合う 場面では「ヒヤヒヤ」させられる事もあった。スウィーパーがカバーしてくれる システムなら彼の弱点も軽減される。しかし2バック気味になる今回の様な場合、 強豪と渡り合えるか?疑問だ。 SB→WB:3駒野友一(7.0) 気持ちが良いほどに何度も右サイドを駆け上がり、良質のクロスを供出していた。 (上がる)タイミングが良いから、中の選手も彼を見つけやすいのだろう。 中に絞って(枠内に)シュート!という武器が加われば、もっと良くなる。 惜しみない運動量で守備面でも貢献、加地を使うから彼は左に・・という 段階は過ぎていると思う。高原のゴールをアシストしたクロスも素晴らしかった。 SB→SW:6阿部勇樹(5.5) 相手攻撃陣(FW)の枚数によって最終ラインの形を変えていた。 ピッチ内での監督が彼である事は解った。しかし彼に期待したいのは、 その頭脳とともにプレーでチームを引っ張る「真のリーダー像」だ。 浦和に移籍してから(特に左SBで使われてから)、彼のダイナミックな プレーが影を潜めている。この試合でも同じような印象を受けた。 DH:13鈴木啓太(5.5) 縦に入れるクサビのボールに課題。狙われていると解る状況下でパスを 出すのは如何なものか?精度、特に出して良いタイミングと、 そうで無い時の判断が悪かった。豊富な運動量で中盤を支えた 前半と裏腹に、後半は疲労が目立ち、ポジショニングも遅れ気味だった。 DH→OH:14中村憲剛(5.5) 彼に求められるのはゲームメイク力。今、どういうプレーが必要か?を 見極めて実践することだと思う。サイドを意識してボールを散らしたり、 最終パスを通そうと頑張ったが、良いプレーと悪いプレーが半分半分と いった感じ。リズムを作る選手は壊す選手にもなりかねない典型だった。 SH→OH:7遠藤保仁(6.0) 中澤の先制ゴールを演出したクロスは見事だった。しかし普段の試合より パスミスが多く(キープ力も低かった)、彼のところで攻撃が止まる事も 度々あった。2列目から良い飛び出しでフリーになるも、シュートまで行けず。 後半になって持ち直し、FWに決定的なパスを送り続けるも、 追加点には至らなかった。 SH→WB:16山岸智(5.5) カットインしてFWを追い越しシュートを狙うシーンがあった。 オシム監督が望むサイドアタッカーの姿なのだろうが、縦に突破して クロスを挙げるといった、オーソドックスな仕事は少なかった。 今回、降格圏内にいるジェフから5人選出されている。その象徴が彼なのだと思う。 つまりオシムサッカーは熟知しているが、他の選手とは合っていない(苦笑)。 FW:20矢野貴章(5.5) スタメンデビューで緊張していたか?ポストプレーの成功率は50%程度、 高原とのコンビネーションも(2点目のシーン以外)良いとは感じなかった。 時間の経過とともに落ち着いてプレーするようになったが、彼は 巻、我那覇の代役から一歩踏み出せるだろうか? 身体能力が高く、ファーストディフェンダーとしては機能していた。 FW:19高原直泰(6.5) 執拗なマークに苦しみ、中盤まで下がってボールに触る事も多かった。 しかしここぞと言うときの決定力は流石!駒野のクロスに、うまくニアに 入り追加点をゲットした。この得点でチームは楽になったと思う。 90分通じて良かった訳ではないが、周囲を納得させる「得点」という「結果」。 FWにとっては、これが一番必要と思う。守備面でも良く動いていた。 WB→FW:11佐藤寿人(採点対象外)−後半18分、山岸智に替わり出場− はじめは左サイドの中盤で起用された。水野が投入され、駒野が左に移動して から本来のFWポジションに就いた。左WBでの評価は短時間過ぎて、 しようがない。FWに移ってからは、クロスにうまくニアサイドで合わせたりと、 ゴールの臭いを感じさせた。しかし多くの時間、彼が活きるようなゲーム展開 にはなっていなかった。 SH:21水野晃樹(採点対象外)−後半24分、高原直泰に替わり出場− DH:15今野泰幸(採点対象外)−後半34分、遠藤保仁に替わり出場− FW:9巻誠一郎(採点対象外)−後半36分、矢野貴章に替わり出場− DH:5橋本英郎(採点対象外)−後半44分、鈴木啓太に替わり出場− SH:17藤本淳吾(採点対象外)−後半44分、中村憲剛に替わり出場− 【ベンチ入り】 GK:23川島永嗣、DF:4中田浩二、MF:8羽生直剛、25家長昭博、28稲本潤一、FW:12播戸竜二 (ページの先頭へ) |
キリンチャレンジ杯(国際親善マッチ) 2007.03.24 横浜・日産スタジアム | ||||
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日本代表 | 2 |
1(前半)0 1(後半)0 | 0 | ペルー代表 |
得点1:巻(前半19分)左サイドから中村俊のFKにヘッドで合わせる。 得点2:高原(後半9分)左サイドから中村俊のFK。見事な左足トラップ後、振り向きざまシュートを決める。 |
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GK:1川口能活(6.0) 相手のセットプレー時、壁の枚数が少なかったと思う。 この辺りの指示はGKが出すはずだが、状況判断を誤ったのではないか? 結果的には枠を外してくれたが、リスキーな場面ではあった。 それ以外では、彼を脅かすシュートは無かったか? 出場100試合目、、可もなく不可もなく、とりあえずの6.0だ。 CB:22中澤佑二(6.0) 中盤を省略した放り込みは、彼がことごとくはね返していた。 闘莉王がチャレンジし、彼がカバーリングする4バックにおける役割分担も 出来ていた。相手のレベルに問題はあったが、概ね及第点と言ったところか? やはりCBに高さは必要だと思う。彼の代表復帰は、本職のDFの駒が揃う という意味で大きい。DFには身体能力と経験(読み)が必要だ。 CB:4田中マルクス闘莉王(6.0) 後半になって攻撃参加を試みたが、彼にボールは来なかった。 セットプレーでのヘディングシュートは、惜しくもバー直撃。ただ可能性を 感じることは出来た。守備面で特に問題となるようなプレーも無く、 そつなくこなしていた印象。しかし相手が2軍以下だった事もあり、 無失点がそのまま彼の評価に繋がるとは言えない。中澤とのコンビは悪くなかった。 SB:21加地亮(5.0) 中村俊の守備を助ける為に前に出られないのか?と思ったが、そうでは無かった。 彼は単純に攻撃参加する意識が薄いのだ。その結果が90分間、消極的なプレーを 続けた事に表れている。リスクを冒さなければミスはしない(苦笑)。 アグレッシブさを持たない彼を使い続けると、他の選手にも影響が出るのでは? ポジションは違うが、水野の突破力(ドリブルのスキルを含む)を見せられると、 余計に感じてしまった。 SB:3駒野友一(6.0) 積極的なドリブル突破、仕掛けが功を奏した。日本の攻撃は彼がいなければ 機能しないのかも?と思えるほどの存在感を見せた。 フリーランで相手DFライン裏を突く動きもあり、三都主がいなくとも十分に、 行ける事を知らしめた。いやサイドバックというポジション特性(守備力も必要) を考慮すれば、アレ以上と言える。ただシュートに直結するプレーとまではいかない。 この辺りを改善すれば、三都主が戻った時、右で使われる可能性が高まる。 DH:6阿部勇樹(5.0) ディフェンダーからのボールを受け、攻撃陣に配球するコンダクターの役割は 無難にこなした。2列目、FWを追い越してゴール前に絡むプレーも1回だけあった。 しかし何か遠慮している印象で(つまり守備面を気にしすぎて)、躍動感の ようなものは伝わって来なかった。代表でも、所属チームでもストッパー出場が多い。 セントラルMFとしての感覚(ゲームメイク)を失いかけているのかもしれない。 彼のキック力ならミドルシュートが欲しかった、、、。 DH:13鈴木啓太(5.0) ACLで疲労している為か、彼が唯一?誇れる活動量が少なかった印象。 せっかくいいプレスでマイボールにしても、パスミスでボール渡してしまった。 攻撃のリズムを作れなかった原因がここにある。 初めて組む中村俊などとのコンビネーションは手探り状態。そして欧州組の キープ力に頼りすぎの印象も受けた。 同じ浦和所属なのに阿部とのコンビが、あまりヨロシクナイのは何故か? SH:7遠藤保仁(5.5) 彼が前目のポジションに入ると、しっかりフォアチェックしてくれる。 守備的MFより後ろの選手は楽だったと思う。しかし俊輔と似たスタイル。パスは 良く繋がるが、ドリブル突破の無い彼は相手DFの脅威とはならなかった。 俊輔と縦の関係を築いていた頃(ジーコジャパン、アジア杯の頃かな?)の方が、 チーム力としては上だったかも?オシムにエレガントな選手と言われた彼だが、 本当に力を発揮出来るのはボランチに入った時だと思う。今日のフォーメーション だと、彼のポジションには松井(ルマン)の様な選手が良い。家長も有りかな? SH:10中村俊輔(6.5) 局所的に輝くプレー(フィールドを大きく使うサイドチェンジ)を見せたが、 流れの中でシュートに結びつくようなプレーは観られなかった。 しかしFKによるクロス精度は抜群。2アシストしたのだから合格点以上を 付けて良いだろう。ただチームにはフィットしきれなかった。3日程度の合宿で (しかも疲れの見える浦和の選手がボランチ)、評価するのは可哀想な気がする。 特別な武器(正確なパス&FK)を持っている、それだけでも代表に必要な選手。 FW:9巻誠一郎(6.5) 守備面で貢献し続けた事が、報われた形か? 俊輔のクロスに、ドンピシャのタイミングでヘディングシュートを決めた。 流れの中ではなかったが、彼のストロングポイントである高さが活きた。 所属チームや代表で結果(得点)を残せていないプレッシャーがあった かもしれない。この得点を契機に弾けて欲しいものだ。 オシムが監督を続ける限り、彼がFWのファーストチョイス。 今後は、どんな選手(FW&パサー)とも組める柔軟性が必要となるだろう。 FW:19高原直泰(6.5) ブンデスリーガでの好調さを、そのまま持ち込んでくれた。 中盤との連携では課題も残したが、良い意味でエゴイスト、FWらしさを 見せてくれた。多少無理矢理の感があったドリブル突破も、俊輔にFK機会を 与える結果となった。優秀なキッカーがいる日本においては、巧くファウルを受ける 技術というのもFWに課せられる条件となる。そして得点に至までのトラップ& シュートは芸術品だった。世界でも、そうそう見られる代物ではない。 状況打開力、決定力の違いを見せてくれた。 DH:14中村憲剛(6.0)−後半15分、阿部勇樹に替わり出場− ファーストアタックがミドルシュート。彼の試合に対する考え方(積極性)が うかがえた。俊輔がサイドに開いたり、下がったりしたときには、彼が司令塔となり パスを供給した。ペルーに押込まれる時間帯を乗り切り、更に日本ペースに 戻したのは、彼の功績と言えるかも?コンディション的にイマイチだった 浦和勢よりも彼をスタメン起用すべきだったのでは?と思う。 SH:15羽生直剛(評価対象外)−後半23分、遠藤保仁に替わり出場− FW:20矢野貴章(評価対象外)−後半23分、巻誠一郎に替わり出場− SH:16家長昭博(評価対象外)−後半39分、鈴木啓太に替わり出場− OH:17藤本淳吾(評価対象外)−後半40分、中村俊輔に替わり出場− OH:25水野晃樹(評価対象外)−後半40分、高原直泰に替わり出場− 【ベンチ入り】 GK:18川島永嗣、23西川周作、DF:2水本裕貴、MF:5橋本英郎、8二川孝広、24本田圭佑、FW:11佐藤寿人、12松橋章太 (ページの先頭へ) |
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