★★フル代表2005年シーズン★★ (タイトル画像クリックでトップページへジャンプします) |
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キリンチャレンジ杯2005 2005/11/16 東京国立競技場 | ||||
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日本代表 | 1 |
0(前半)0 1(後半)0 | 0 | アンゴラ代表 |
得点:松井 | ||||
GK:川口能活(6.0) 彼曰く打たせたミドルシュートが1本強烈に入ったが守備範囲内で余裕のセービングだった。 他には被シュート数の割に枠内が無く、GKとしては見せ場の少ない試合となった。 彼のキックを起点にした攻撃パターンが複数あってもいいのでは?と感じた程度。 SW→CB:宮本恒靖(5.5) 守備面での綻びは無かったが、彼の供出するフィードのほとんどが相手選手に 渡ってしまうのは観ていて情けなかった。彼の身体能力でDFが務まるのは ラインコントロールとカバー、そして起点になるフィード力があってこそだ。 攻撃のリズムを失う結果を招いた。 ST:田中誠(5.0) 浮いたボールをバウンドさせてはならない守備の鉄則を守らない上に、 球際での競り合いに負けて決定的なピンチを作った。カバーリングで巧さをみせたが、 対人処理の危うさは改善されていない。何故にST経験の少ない彼を代表で使うのか理解不能だ。 ST→CB:中澤佑二(5.5) 彼にとって久々の代表試合、安定感を欠くシーンも観られた。三都主の守備をカバー しなければならない重圧が原因か(苦笑)?相手が1トップ故に攻撃参加を試みたが、 アイデア不足で攻撃陣とのコンビネーションが取れていなかった。これは今後の課題。 WB→SB:駒野友一(5.0) クロス精度に自信を持っているという彼の発言も、高い位置にいなければ意味がないだろ! と突っ込みたくなった。守備の安定度は加地より上だが、上下運動が明らかに不足している。 またスタミナ面に不安があるのか?後半はかなりばてていた印象だ。 WB→SB:三都主アレサンドロ(5.5) サイドに弱点があると相手監督に言われるも、アンゴラの拙攻に救われた形。 それでも球際で負けるシーンを数多く見せられたのには、うんざりした。 良いクロスが2本あったが、仕掛けのドリブルは不発、浦和での好調(連続試合得点)を 代表に持ち込めなかった。 DH:稲本潤一(6.0) 彼独特のダイナミックな攻撃参加は観られなかったが、(攻撃的なボランチ) ヒデとのコンビなら守備に徹するのも致し方ない。むしろ「攻撃したい病」が顔を出さなかった事 を評価すべきかも?ただ加点評価するほど相手の攻撃が鋭かったわけでもなく、(苦笑)。 DH:中田英寿(6.5) 俊輔が空けたスペース(トップ下や、左サイド)に巧く入り込み、攻撃の起点を作った。 相手攻撃陣がもっと手強かったら(彼の守備は)どうなんだろ?と不安に思うが、 この試合に限っては彼の攻撃力が活かされたいた。4バックでも彼はDHなのだろうか? OH→SH:中村俊輔(6.0) セルティックで見せるようなポジショニング(右に流れる事が多かった)は、 駒野との関係からか?それともヒデに前向きで仕事をさせたかったからか? 動き自体は平均的、良くも悪くもなかった。セカンドアシスト以外にも決定的なパスを供出、 しかしFWが、、、。 FW:柳沢敦(5.5) 終了間際のヘディング折り返し(結果的には松井のゴールをアシスト)を評価するか? それが問題。私は最大限に評価してプラス1点の扱いをした。FWとしては再三の好機を 得点に結びつけられず、いつも通りの姿をみせた。しかしMFなのだと思えば怒りも半減する? FW:高原直泰(5.5) ノットヒズデー。彼にこの言葉を何度使ったことか?ついていない日は誰にでも有るが、 いくらなんでもクロスバーに嫌われすぎだ。ボールを引き出す動きやポストプレーを無難 にこなしているだけにゴール決められない病は深刻。難しいシュートではあったが、、。 SH:松井大輔(7.0)−後半21分、田中誠に替わり出場− 決勝点となったヘディングシュートも見事だったが、それ以上に称賛したいのが守備意識の高さ。 DFにプレスを掛けてボールを奪い起点となる、泥臭いプレーが出来るようになった。 彼がピッチに入り確実にリズムが日本に来た。23人枠に入れるようクラブで頑張れ! FW:大黒将志(−)−後半34分、高原直泰に替わり出場− DH:阿部勇樹(−)−後半35分、稲本潤一に替わり出場− (ページの先頭へ) |
東欧遠征-W杯強化試合-(2) 2005/10/12 ウクライナ・キエフ | ||||
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日本代表 | 0 |
0(前半)0 0(後半)1 | 1 | ウクライナ代表 |
得点なし | ||||
GK:川口能活(6.0) クロスバーに救われ、相手の未熟なシュートに助けられ、どうにか無失点に切り抜けていたが、 PKを止める「神風」は吹かなかった。クロスボールや単純な放り込みに対しミスは無く、 第1GKとしての面目を保ったと言える。 CB→SW:坪井慶介(5.5) 相手攻撃陣がさほど鋭く無かった事もあり守備が崩壊する事は無かった。 しかしPKによる失点だけだったのは結果論、寄せきれずにフリーでシュートを打たれたり、 全くラインを押し上げられなかったりと不満の残る出来だった。またパスの選択ミスがやたらと多い! CB→ST:茂庭照幸(5.5) 4バックの守備に自信を持ったという本人談、ウソだろ?と耳を疑った。 マークを簡単に外されシュートを打たれたり、危険なパスを選択し逆襲を喰らったり(苦笑)。 中澤に取って代わるというよりも、バックアッパーの道すら遠く険しいと感じた。 SB→WB:駒野友一(4.0) 後半2度ほどヒデからのボールに反応し右サイドを駆け上がったが、大した結果は得られなかった。 それ以外に彼の攻撃的なプレーは観られず、WBに上がってもSBと変わらぬ低いポジション。 相手へプレゼントしたクリアミスも含め、散々な出来と辛口評価したい。 SB→WB:三都主アレサンドロ(3.0) 前半は対面の6番に良いようにあしらわれ、後半も代った選手に同じようにやられた。 裏を取られてばかりで怖くなったのか?縦へ突破するシーンがほとんど無かった。 今後彼を代表召集することに私は強く反対したい。必ずカードを受ける悪癖、一生直らないよ。 DH:中田浩二(5.0) 退場処分を受けた為の低評価ではない、むしろあの退場に私は同情している。 しかし1ボランチに堪えられる守備力が彼には備わっていない。マークに付くタイミングが 少しずつ遅れているのだ。また視野が狭くヒデへの短いパスか、FWにぶつける縦パスしかない。 SH→DH:中田英寿(6.0) ピッチを縦横無尽に走る運動量は流石だ。しかし守備でその能力を使い切ってしまい、 肝心のゲームメーカーとしての仕事が疎かになった。 サイドに展開するパスは悪くないが、シュートに繋がるようなパスの精度が低い。 頑張りと結果が比例しないのは世の常か? SH→DH:稲本潤一(5.5) シュートチャンスで意味不明のパスを選択する時点で、彼に不足しているモノが何か解る。 それでいて後半DHに固定される前までの、攻撃に対する思いの強さ、 アピールの方向性が間違っているのではないか?彼に足りないのは戦術理解とバランス感覚、時間がない! OH:中村俊輔(6.0) 体調不良を感じさせないボールキープと決定的なスルーパス、FWに決定力があればアシストを 記録していただろう。中盤で溜を作り得点機を演出出来る唯一の選手、 ただDFラインが低すぎて後半途中からスタミナ切れを起こしたようだ。気の毒なくらい走っていた。 FW:柳沢敦(4.5) 俊輔から絶妙なパスを受け、どうしたらPA内でパスを選択出来るのか? そのメンタリティを疑ってしまう。クラブでFWとしての出場を訴えているらしいが、 自らのプレーがそれを遠ざけている事を認識すべき。後半初めから大久保にチャンスを与えて欲しかった。 FW:高原直泰(5.5) 下がってポストプレーを行い柳沢に良質のスルーパスを出すなど、決して内容的に悪いとは感じなかった。 むしろ彼を残して大久保とのコンビを観たかった。俊輔のクロスにオーバーヘッド、見た目は 躍動感があって良かったが、可能性は全く感じられなかった(苦笑; FW:鈴木隆行(5.0)−後半00分、高原直泰に替わり出場− ゴール前でFKを得たいとの判断で投入?高原と柳沢のコンビが決して悪くなかった事 から考えて意図はそうとしか、、。身体が強い割にサイドに流れてしまう彼、 そして今日のレフェリーを考えれば無理があったのでは?と思う。印象に残ったプレーが無い(苦笑)。 ST:箕輪義信(5.5)−後半12分、柳沢敦に替わり出場− PKを与えるファウル、代表デビュー戦をほろ苦いものとした。確かに相手の肩に乗っている様 に見えなくもない(紛らわしい所作はすべきではない)、しかし彼には気の毒なレフェリングだった。 高いヘッドでロングボールをクリアし、良い仕事をしただけに残念。 WB:村井慎二(−)−後半23分、三都主に替わり出場− 守備面で軽さを露呈したが、クロス精度の高さは三都主を超える。CKのキッカーを任されるほど 信頼されているのか?3バックの左サイドという限定付だが、武器を持っている彼は残したい。 OH:松井大輔(−)−後半24分、中村俊輔に替わり出場− 主に右サイドでボールをキープし攻撃の起点となった。もっと相手陣内でのプレーが必要と思うが、 数的不利の中ではやれることも限られていたか?3トップの左とか2シャドーの一人だと活きるか? FW:大久保嘉人(−)−後半48分、坪井慶介に替わり出場− (ページの先頭へ) |
東欧遠征-W杯強化試合-(1) 2005/10/08 ラトビア・リガ | ||||
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日本代表 | 2 |
1(前半)0 1(後半)2 | 2 | ラトビア代表 |
得点:高原、中村(PK) | ||||
GK:土肥洋一(5.5) セットプレーからの失点、一度は反応良くセービングしたが押込まれた。 もっと大きくクリア出来なかったか?と思うが、相手が大きすぎた(日本のDFが小さすぎた)か? 再三にわたり足を滑らせ攻撃の起点たるボールを正確に入れられなかった事は反省材料。 CB→SW:田中誠(5.0) カバーリングの巧さはあるのだが、ライン統率に気持ちが行きすぎて肝心の選手に寄せきれない シーンも度々観られた。セットプレー時、あるいは終盤パワープレーで来られたときに高さ不足 が気になってしまう。怖いからラインもズルズルと下げられる、、(苦笑) CB→ST:茂庭照幸(5.5) DFラインからの(ボランチへの)縦パスを狙われているのに気が付かなかった? 気が付いていても、パスコースはそこしか見えなかったのか?ミスを誘発するプレーが目立った。 守備はそつなくこなすが、サイドに深く蹴ってみるなどフィードに工夫が必要だ。 SB→WB:駒野友一(6.0) SBとしては1ボランチのシステムで縦に突破するのは勇気が必要だったと思う。 その割には前半、攻撃に加われたのでは?と評価したい。もうひとつの良さは守備がねばり強い事、 1対1の場面でも相手の間合いにさせず上手く断ち切った。今後使える選手かも? SB→DH:中田浩二(4.5) 左足に自信を持っているはずが、2度ほどあったクロスの場面では酷い質のセンタリングと なってしまった。縦へ突破してチャンスを拡大するタイプでは無いだけに、 後ろを取られなかった守備を評価すべきか?問題は相手へのスルーパス?洒落にならんミスだ。 DH:稲本潤一(5.5) 前半の様に攻め込んでいる時間帯は彼の1ボランチで問題ないが、後半味方の足が止まり ロングボールを入れられた場面、彼一人ではセカンドボール対応を含め、きつかった。 とは言えホンジュラス戦の失敗を繰り返さず黒子に徹した事を評価したい(後半31迄の話) SH→OH:中田英寿(5.5) 縦、あるいは同サイドに拘りすぎているのではないか?ポジションは右左上下と流動的に動いたが、 パスは総じて単調な縦へのパスだけだった。もっとスクエアのパス、サイドを変えるパスを心がけて ゲームを落ち着かせて欲しいところ。そして攻撃偏重が気になる。 SH:松井大輔(6.0) 前半は彼のイマジネーションが周囲に理解された。ワンタッチで簡単にはたいたり、 果敢にドリブル突破したりと、気持ち良くプレー出来ていたのでは?初スタメンとしては 自分の色を出せていたと思う。後半足が止まったが、小野とは違う個性をみせアピールした。 OH:中村俊輔(6.0) 中田、松井とのバランスを重視したのだろうが、もう少しFWと近い位置でプレーした方が 特長を引き出せていたのではないか?DH稲本よりも下がってボールを受けに来る場面が 幾度か有り、これでは決定的な仕事に絡めない。PKを落ち着いて決めた事で平均点の評価。 FW:柳沢敦(6.0) 流石にボール扱いや身体の使い方は巧いなと感じた。PKを奪取したペナ内でのプレーは 彼らしい「サッカーセンス」の固まり。FWとしての強引さは少々空回りでシュートは 足にフィットしなかった。OHの様な仕事ぶり、今回はFWとしてではない貢献度を評価した。 FW:高原直泰(6.0) 相手の隙を見逃さないストライカーらしい得点。しかし決めてやろうと言うよりは最初に 一本打っておこうという感じだったか?前線が詰まって動きようもなかったが、 最低限のポストプレーは出来ていた。1点目で乗れる様な本物のストライカーになって欲しい! FW:大久保嘉人(5.0)−後半20分、柳沢敦に替わり出場− 中盤のプレスがきつく裏を狙えない状況だったが、スペースに固執しすぎて孤立した感がある。 2−0で勝っている時のFWの入り方をもう少し勉強すべきではないか?自分をアピール するだけの選手はいらない、チームとしてという意識が不足しているのではないか? ST:坪井慶介(−)−後半31分、中村俊輔に替わり出場− WB:三都主アレサンドロ(−)−後半31分、松井大輔に変わり出場 OH:本山雅志(−)後半41分、中田英寿に替わり出場− FW:鈴木隆行(−)後半41分、高原直泰に替わり出場− (ページの先頭へ) |
キリンチャレンジ杯2005 2005/09/07 宮城スタジアム | ||||
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日本代表 | 5 |
1(前半)3 4(後半)1 | 4 | ホンジュラス代表 |
得点:高原、柳沢2、中村(PK)、小笠原 | ||||
GK:楢崎正剛(5.0) 彼に失点の直接的責任はないが、コーチングやカバーリング、反応など磨きを掛ければ 4点も奪われる事はなかったのでは?裏を取られての失点が多かったのは(しかも得点を取っては取られる)、 DFとのコンビ、集中力を保てなかったと判断されても仕方ない。 CB→SW:宮本恒靖(5.0) 本人は守備面でのライン設定を気にしていたようだが、むしろ味方が攻め込んだ時に 押し上げない方が問題だと感じた。しかしながら同時に挙がるDH、バイタルエリアを誰がカバー するのか?話し合う必要有り。また三都主が抜かれると彼だけになるシステムは疑問。 CB→ST:中澤佑二(5.0) センターに2人しかいない為、彼も3バックのST程には積極的な潰しを披露できなかった。 加地のカバー(時に)ボランチの尻ぬぐいだけで終わってしまった印象だ。 放り込んでくる(アジアの)相手なら彼は抜群に強いが、繋がれると存在意義も変わってくる様だ。 SB→WB:加地亮(5.0) 中盤(特にDH稲本)との関係が出来ておらず、攻撃参加したくともカバーしてくれる選手 がいなかった。無理に挙がると裏を取られて失点、、1対1で抜かれてはならない場面で あっさりとかわされる守備の軽さを露呈してしまった。SBならせめて守って欲しい!! SB→WB:三都主アレサンドロ(4.0) 終盤に小笠原の勝ち越し点をアシストしたが、そんなものでは相殺しきれない守備での軽さ。 ミスというよりもSBとしての資質が備わっていない事を(ジーコ監督は)認識すべきだ。 中田浩二のフォローも悪かったが、自分の後ろに選手がいないつもりで守ること!! DH:稲本潤一(4.5) 球際に結構厳しく行っている様で、実は奪われそうになって悪あがきをしていた(実際奪われた)。 高原の得点に繋がったシュートなどガムシャラサは伝わって来たが、パスミス、判断ミス、 ポジショニングミス、何より闇雲(バランス無視)に前に出すぎだった。 DH:中田浩二(5.0) ミドルシュートを果敢に狙うも、せめて枠内に飛ばして欲しい。攻撃参加もDHのどちらか 1人にすべきだった。SHがサイドに流れたからと言って同時に挙がってはCBがいきなり 1対1を作られる。あらゆる場面で守備力が不足しており、どこでなら彼を使えるのか?? SH→DH:中田英寿(5.5) 前半ロスタイムのイージーミス(失点に直結)はどんな言い訳も出来ない酷いものだった。 全盛期を思わせる光り輝くパスを前線に供給するシーンも観られたが、全体的な印象 としては身体にキレを感じなかった。ポジション修正など戦術眼の良さは「流石」だった。 SH:中村俊輔(6.5) ボールをキープし押し上げを待っても周囲が意図をくんでくれなかったり、リズムを変えたいのに 感じてくれなかったり(苦笑)。しかしキック精度は抜群で、アシストシーン以外でも2〜3点は 取れただろうと思う。運動量もそこそこで、攻撃の軸として活躍した。 FW:柳沢敦(7.0) 序盤は動きは良いが周囲と合わず「これはまずい!」と感じたが、俊輔のFKをヘディングで 押込んでから良くなった。FWにとって得点が一番の薬であることを実証、同点弾はストライカー らしくしっかり決めた。2得点、結果重視のポジション故、テスト合格だろう。 FW:高原直泰(6.0) こぼれ球を押込む、ごっつぁんゴールではあったが、あの場面で転がってきたボールを 慌てず流し込んだのだから評価して良い。ただ柳沢との距離感とか、中盤からボールを 引き出す動きとか、このチームから離れて長い影響は少なからずあったようだ。 SH→OH:小笠原満男(6.0)後半19分、稲本潤一に替わり出場 出場時間が短い上に、相手の足が止まってからの登場ということで勝ち越し弾も割り引いて 評価すべきだろう。ただ前への推進力と守備貢献は欧州組に引けを取っておらず、 今日のヒデ(のパフォーマンス)なら彼のスタメンも十分に有り!と感じた。 FW:玉田圭司(−)−後半26分、柳沢敦に替わり出場− FW:大黒将志(−)−後半34分、高原直泰に替わり出場− ST:田中誠(−)−後半42分、中村俊輔に替わり出場− (ページの先頭へ) |
ドイツW杯アジア最終予選(6) 2005/08/17 横浜国際総合競技場 | ||||
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日本代表 | 2 |
1(前半)0 1(後半)1 | 1 | イラン代表 |
得点:加地、大黒 | ||||
GK:川口能活(6.0) 危険なシュートはクロスバーが弾いてくれた。PKは取れなくても仕方ない、 よって彼に関する限り加減評価対象のプレーが無いのだ。 安定感はあったが、代表レベルのGKなら当たり前の話。被シュートが少ない試合では、 DFラインのコーチングが主な仕事になるか? SW:宮本恒靖(5.5) 失点シーンにおける彼のポジショニングは些か問題があった。なぜ余っているはずの彼が 中澤を孤立させてしまったのか?ラインの浅い深いではない危機管理不足、 世界を相手にした場合の失点はこういう形が多くなる。ラインを無視しむやみに出過ぎた印象が強い。 ST:田中誠(6.0) 身長差は如何ともし難かったが、ダエイに上手く身体をぶつけて自由を与えなかった。 前に出過ぎる宮本のカバーもやっていたが、こういうプレースタイルだと持ち味を発揮できる? 逆サイドへの長いフィードが正確で効果的だった。彼は真ん中の方が絶対にいい。 ST:中澤佑二(6.0) PA内で思わずダエイを引っ張ってしまいPKを献上。上手く身体を使われたのは事実だが、 彼レベルなら落ち着いて距離を考えられたと思う。このシーン以外ではヘッドも足元も強く、 日本のDFラインに中澤有り!と見せつけた。失点の直接原因は−1.0評価だ。 DH:福西崇史(5.5) 攻撃的な遠藤とのバランスを取っていたのだろうか?かなり下がり目でリアクションサッカー を行っていた。埋めて欲しいスペースをポッカリ空けたり、プレッシャーを掛けなかったり、 どうしたの?というパスミスも複数みられた。後半10過ぎには今野だろ!! DH:遠藤保仁(6.0) この試合は彼がタクトを振っていた様に思えた。三都主を走らせた長く正確なフィードや、 大黒をDF裏に走らせたロビングパスは、イラン守備陣を慌てさせるに十分だった。 自らPA付近まで攻撃参加し可能性を感じさせるプレーもみせが、終盤スタミナが切れた。 WB:加地亮(6.5) 玉田が逆サイドに流れた時、ファーに詰めた基本的プレーが得点に繋がった。 後半も流れを読んで効果的な攻め上がりを見せた。しかし気になったのは田中誠が中に絞って 守備を行う関係上、彼が頻繁にライン迄下がって守備をしなければならない事。改善の余地有? WB:三都主アレサンドロ(6.0) キック精度は結果的に悪くなかった。狙ってあの場所に蹴っていたのかは解らないが、 それでもCKをニアの大黒に合わせたのだから、アシストを評価したい。 流れの中で抜ききらずにシュートを放ったシーンなどは素晴らしかった。しかし相変わらずパスミスが多い。 OH:小笠原満男(5.5) 視野の広さはチームでナンバーワン。TV画面を見ていても逆サイドが空いてるぞ!と 思ったときに、ピッタリとそのスペースにパスを通すことが出来た。 ただリズムが悪いときに、そのままズルズルとプレーしてしまう。持ちすぎて奪われる、パスミスも印象が悪い。 FW:玉田圭司(6.0) 左サイドに流れて良質のグランダークロスを供出。結果的に加地のゴールをアシストしたわけだから +0.5の評価をする。FWとしての役割、つまり得点の臭いというべきか、そんなものは感じられなかった。 運動量があるのは悪くないが、ここぞという時に、、、? FW:大黒将志(7.0) 加地の得点時、玉田からのパスにニアへ飛び込んだのがストライカーらしいところ。 彼が潰れる事でGKもDFも振られたのだから半分は彼の得点だ。三都主のCKにヘッドで合わせたのも 得点感覚の高さを感じさせるに十分だった。一時のゴール欠乏症から脱却の兆しか? DH:今野泰幸(−)後半39分、遠藤保仁に替わり出場− DH:阿部勇樹(−)後半44分、玉田圭司に替わり出場− (ページの先頭へ) |
東アジアサッカー選手権(3) 2005/08/07 韓国・大邱 | ||||
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日本代表 | 1 |
0(前半)0 1(後半)0 | 0 | 韓国代表 |
得点:中澤 | ||||
GK:土肥洋一(7.0) ちょっとしたポジショニングミス(故に7点以上は付けない)をクロスバーに救われ無失点に抑えた。 ミスをとやかく言う前に、彼の闘志溢れるセービングをまず評価すべきだ。苦し紛れのミドルとは いえ、かなり強烈なシュートを何本か防いぎ、勝利に貢献した。 SW:茶野隆行(6.0) ラインにへばりついているだけでなく、積極的に相手を潰しに掛かる姿に好感を持てた。 しかしプレースタイルはストッパーのそれであり、ジーコシステムにおける真ん中はリスキーである。 ラインをあげる瞬間に放り込まれる、、高さで彼は勝てない、ここが課題。 ST:坪井慶介(5.5) 確かに彼のスピードは武器だと思う。しかしそれは後ろ向きで何とかボールにアタックする場合 に有効であって、通常のプレーでは活かされない(むしろそんな守備はすべきでない)。 高さも強さもイマイチ、負傷退場後にリズムが良くなったのは偶然ではない!! ST:茂庭照幸(6.0) イ・チョンスとのマッチアップは見応え十分だった。スピードには十分ついていけたが、 フェイクに引っ掛かってしまった。とはいえあのレベルの選手をソコソコ抑えたのだから 自信を持って良い。問題は簡単なフィードミス、カウンターの原因を作ってしまう!! DH:今野泰幸(6.5) 危険な左サイドのケアをシッカリ行い、通されれば1点ものというスペースをいち早く察知した。 また中央では球際の強さと抜群のスタミナで(後半特に)韓国の中盤に自由を与えなかった。 ボール奪取から攻撃に繋げる一連の動作、ジーコ監督にはどう映ったか? DH:阿部勇樹(5.5) 攻め上がった後のスペースを使われたりと、攻守のバランスで不安定な面を露呈した。 しかし素早いプレスからのボール奪取など「らしさ」も所々で発揮。危機管理能力が今野並 に備われば、どんな選手ともDHでパートナーを組める。これが今後の課題ではないか? WB:駒野友一(5.0) 攻撃的な対面の選手を気にする余り守備重視(というより一辺倒)になった印象が強い。 守備をそつなくこなせる事に評価を与えてもいいが、加地以上の攻撃力をアピールしたかった。 三浦が復帰した時にチームに残れるか?難しいところ。隼磨も控えている。 WB:村井慎二(6.0) 茂庭、今野とのコンビネーションが良くなり、何度か効果的な攻め上がりを披露した。 独特のタイミングで相手DFをかわし、チャンスを演出するあたりに三都主にはない可能性 を感じる事が出来た。守備も決してサボらず、サポートが来るまで必死に堪えていた。 OH:本山雅志(5.5) 日本人ではなかなか枠に飛ばせないエリアで、しかも体勢の難しい状態で素晴らしいシュートを放った。 GKもはじき出すのが精一杯、誰か詰めていれば得点だった。しかし自分が活きるプレーは出来ても、 ためてFWを活かすプレーが無い。これではOHを任せられない。 FW:玉田圭司(5.0) 田中達也の負傷で回ってきたチャンス、しかし彼はジーコ監督の期待に応えられなかった。 昨夏のアジア杯、ジーコが見つけた選手だけに重用されてきたが、これ以上無得点が続くと さすがに厳しいだろう。段々彼が(一時期の)柳沢に見えてきた、、、(苦笑)。 FW:巻誠一郎(5.5) 自身の誕生日を得点という結果で祝うことは出来なかった。FWにとってどんな頑張りよりも、 得点がアピールとなる。どんなに身体を張ってチームに貢献しようとも、得点を奪えなければ 本当の意味で評価はされないだろう。今日の彼はボールに競り勝てなかった。 ST:中澤佑二(6.5)−後半15分、坪井慶介に替わり出場− 彼のセットプレー時の集中力、決定力には脱帽だ。しかも時間的にチームを勇気づけてくれる得点だった。 守備面でも彼の存在感は秀逸、高い位置でボールを奪い韓国の攻撃を寸断した。 性格の明るさと人柄の良さ、主将としての資質を十分に備えている。 OH:小笠原満男(−)−後半24分、本山雅志に替わり出場− FW:大黒将志(−)−後半33分、玉田圭司に替わり出場− (ページの先頭へ) |
東アジアサッカー選手権(2) 2005/08/03 韓国・大田 | ||||
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日本代表 | 2 |
0(前半)2 2(後半)0 | 2 | 中国代表 |
得点:茂庭、田中達 | ||||
GK:楢崎正剛(5.5) 素晴らしい反応でゴールマウスを死守したが、リスタート時のコーチングに問題があった。 このメンバーでは(経験値の最も高い)彼が指示を与えるべき、フリーでヘディングシュート を打たれる事自体に問題を感じた。キャプテンシーをもっと持たないと!! SW:茶野隆行(5.5) センターポジションについた彼がDFを統率していた様だ。急造ラインで2失点という気の毒な 結果に終わったが、比較的ラインも高めに設定、そう悪くはなかったと思う。 ただ年長者の彼がマークを指示すべきであって、声は出ていても適格だったか?は疑問だ。 ST:坪井慶介(5.0) 持ち前のスピードを披露し彼ならではの守備を見せた。反面PA内で早く飛び込みすぎて かわされる失態も犯した。中に絞ってのクロスボール対応、相手に前を取られたら負け! にもかかわらず、あっさり身体を入れられた。03年以降の経験が役に立っていないのか?! ST:茂庭照幸(6.0) 村井とのコンビネーションが攻守両面においてイマイチだった。サポートに入るべき所で サボって突破を許し失点の原因を作ったり、中途半端に攻撃参加した為、今野が急いで 彼のカバーに入ったり。得点を決めた為0.5加点したが、アピール出来たとは言えない。 DH:今野泰幸(5.5) 前半は素晴らしい読みとプレッシングでスペースを消し、ボール奪取から攻撃に繋げていた。 しかし時間の経過とともに存在感を失った。決め事が徹底していない(連動のない)チームでは、 彼の良さが出ない。後半ボールの出し所が無くDFに戻すプレーが目立った。 DH:阿部勇樹(5.5) 前半に強烈なミドルシュートを1本。後半は得点に繋がる見事なFKを放った。 印象度としては合格点を与えてもいいが、2点ビハインドの試合で攻撃的ボランチ (トップ下がいなくなったのだから尚更に)の彼が横パスばかり出しているようでは話にならない。 WB:駒野友一(5.5) 前後半でこれだけ印象の異なる選手も珍しい。前半は果敢なオーバーラップと多彩な クロスボール(しかも精度抜群)で代表右サイドに新風を吹き込んだ。しかし相手に引かれてからは、 スタミナ切れも有ってか?ボールタッチ数が激減した。どちらが本当の姿なの? WB:村井慎二(5.5) タッチライン際で勝負出来る力、とりわけ体勢が悪い中でも良質のクロスボールを供出できる左足は 魅力的だ。センターに高いFWがいてゲームメーカーが彼を活かす術を心がけていれば、もっと機能 したはず。守備は緩いが、彼にそれを期待すべきではないだろう。 OH:本山雅志(5.0) 巻へのスルーパスと、GKに弾かれたミドルシュートしか記憶に残っていない。 髪の毛は軽くなったが身体は重たい感じ。普通ならドリブルで軽くかわせる場面で後ろ向きに キープするのがやっと?ゲームを作りきれず、司令塔としての役割を果たせず交替となった。 FW:田中達也(7.0) 久々にキレキレの日本人FWを観た気がする。仕掛ける間合い(積極性)、相棒FW巻を常に意識 し活かすポジショニングとパス。内容の素晴らしさに得点という結果が付いてきて本当に良かったと思う。 消化不良の日本攻撃陣にあって彼は孤軍奮闘していた! FW:巻誠一郎(6.0) 得点こそ奪えなかったが、村井のクロスに飛び込んだり、田中達也のパスにヘッドで合わせたりと、 可能性を感じさせるプレーぶり。ポジショニングや動きだしは素晴らしい、そして持ち前の高さで ポスト役を無難にこなした。韓国戦でも観たいと思わせる内容だ。 FW:玉田圭司(4.5)−後半21分、本山雅志に替わり出場− 本山との交替、OHの感覚でプレーしていたのだろうか?必要以上に下がってボールを受けたがるのは、 今に始まったことではないが、何を期待し投入されたか?しっかり認識すべきだ。彼の (現時点での)パフォーマンスでは、相手に全く脅威を与えられない。 FW:大黒将志(4.5)−後半21分、巻誠一郎に替わり出場− リードされた状況で引いて守られたら、如何にポジショニングの良い彼でも動きようがなかった? 動き出しがないから中盤よりボールを引き出せない、ボールが来ないからシュートレンジを外れて しまう。これは得点出来ないFWの典型的なパターンだ。 WB:三都主アレサンドロ(−)−後半29分、村井慎二に替わり出場 (ページの先頭へ) |
東アジアサッカー選手権(1) 2005/07/31 韓国・大田 | ||||
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日本代表 | 0 |
0(前半)1 0(後半)0 | 1 | 北朝鮮代表 |
得点:なし | ||||
GK:川口能活(6.0) 失点シーン以外の守備機会はあったかな?、と思いだそうとしても浮かんでこない。 つまりほとんど攻撃を受けていない、たった一度の(ミス絡みの)シュートを決められた。 彼にとってはセービング出来ない「ノーチャンス」だったと思う、加減評価無しの6.0。 SW→CB:宮本恒靖(5.0) 彼のライン設定は深すぎる。DHは前線をサポートしに上がるが、最終ラインが連動して おらずバイタルエリアをフリーに使われてしまった。逆にDHが気にして下がり過ぎると、 中盤が間延びしセカンドボールを拾われた。先制を許し精神的に後手に回ってしまった。 ST:田中誠(5.0) 右サイドから放り込まれるスローイン時、マーキングが緩い印象を受けた。 ボール際はもっと厳しく行くべきだし、相手との距離を考えてプレーしなければならない。 見切りを付けるのが早すぎたり、クリアなのか繋ぎのパスなのか?意図が伝わってこなかったり。 ST→CB:中澤佑二(4.5) クリアボールはキッチリと外側に、の基本を無視した結果が失点に繋がった。 プレッシャーを感じておらず、余裕を持ってしまった事が逆にセーフティファースト を忘れてしまった格好。終盤に中途半 端なバックパスを狙われるなど、集中力を欠くシーンが目立った。 WB→SB:加地亮(5.0) 対面の選手にスペースをケアされ、最近自信を付けていた縦への突破を阻まれた。 可能性を感じないアーリークロスに終始しては、相手の思うつぼだ。厳しい守備に合いながらも 精度の高いクロスを供出するようにならないと、駒野もいるし、未選出の隼磨に気の毒。 WB→SB:三都主アレサンドロ(4.0) クロスにしろFK、CKにしろ、蹴るタイミングとコースを少し考えるべきと思う。 相手との駆け引き、壁がジャンプする瞬間を避けるといったマリーシアを取得して欲しい。 いいシュートもあったが、相変わらず無くならない横パスのミスと、トラップミス、、(呆)。 DH:福西崇史(5.0) 遠藤との関係がしっくりいっていない。これまで攻撃的な選手がDHに入る事が多かった為、 彼は守備を重視してきた。しかし今日は持ち前の攻撃力を出そうとする余り、 バイタルエリアへの侵入を簡単に許してしまった。相手をナメテかかったのでは無いだろうが、。 DH:遠藤保仁(5.5) 中盤の演出家、レジスタとしての役割は十分に果たしていた。しかし彼は守備的MFである。 セカンドボールへの反応を含め、もっと厳しくプレスを掛けなければ(相手に)フリーでプレー させてしまうのだ。視野も広く運動量も多かった、決して悪くはないのだが。 OH→SH:小笠原満男(4.5) 失点の遠因となった「気の抜けたバックパス」、自陣PA付近でのプレゼントボールは洒落 にならない!2トップを活かす決定的なスルーパスも出せず、何故に横パスばかりなの? と聴きたくなる程だった。彼のポジションで挑戦のパスを出せなければ存在価値がない。 FW:玉田圭司(5.0) 彼のスピードを活かしてくれるようなパスが出て来なかったのは事実。 しかし相手DFとのタイマン勝負に拘りすぎてドリブルばかり、結局シュートまで行けないのだから問題だ。 またプレーエリアが広すぎるのも少々考え物、(得点を奪う)本来の仕事を忘れている? FW:大黒将志(5.0) Jでの不振(最近得点が無い)を、代表にまで引きずってきた感じがする。 ポジショニングは悪くなかったが、うまく自分の前にボールが来ない。相手が引いてしまった中では 難しいだろうが、シュートをほとんど打てなかった事もFWとしては問題だ。 SH:本山雅志(4.5)−後半00分、田中誠に替わり出場− 中盤に厚みを持たせるための投入だったと思うが、ボールが足に着かずドリブルを簡単に奪われてしまった。 無理なパスも多く、攻撃のリズムを作りたい彼が、逆にリズムを狂わせ停滞ムードに拍車をかけた。 マンUとの試合で疲れていたとは言わせない! FW:田中達也(5.5)−後半22分、玉田圭司に替わり出場− 投入直後は中盤からどういうタイミングでボールを引き出せば良いのか戸惑っていた印象。 さらに途中から3トップになって、自分の仕事がぼやけてしまった。 しかし左サイドでボールを受けてからドリブル突破し強烈なシュート1本、彼らしさを一瞬みせてくれた。 FW:巻誠一郎(−)−後半32分、遠藤保仁に変わり出場− (ページの先頭へ) |
コンフェデレーションズ杯2005Gリーグ3 2005/06/22 ドイツ・ケルン | ||||
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日本代表 | 2 |
1(前半)2 1(後半)0 | 2 | ブラジル代表 |
得点:中村、大黒 | ||||
GK:川口能活(6.0) 手に当てて微妙にコースを変えた事で大量失点を免れた。顔面セーブは彼の気持ちの表れか? 反応と言うよりは当たってくれたというのが正しい。2失点は彼にとってノーチャンス、 止められる要素がまるで無かった。 CB:宮本恒靖(5.0) ラインを下げすぎてロナウジーニョをバイタルエリアに侵入させてしまったのが2点目を許した原因。 そうかと思えば中途半端に出過ぎて簡単にかわされるシーンもあり、ブラジルのシュートミスに救われなければ 大量失点を喫していた試合だ。 CB:田中誠(5.0) 疾風迅雷のロナウジーニョは怖いが、ズルズルと下がり時間を与えてしまっては失点(1点目)に 直結する。選択肢を多く作られる前に勝負しなければならない。徐々に前で潰す形に修正して いったがDFポジションは1度のミスが命取りになる。 SB:加地亮(6.0) 今大会、試合毎に成長し続ける彼はオフサイド判定に泣かされたが一度はブラジルのゴールネット を揺らした。シンプルだが確実性の高い突破は三都主のそれと比較し好感が持てる。 ただ局面における守備の緩さは課題として残った。Jで克服出来るか?が問題だ。 SB:三都主アレサンドロ(4.5) 彼のポジションは(WBではなく)SBなのだから絞っての守備はストッパー並にこなして貰わないと困る。 しかし相手との力量差を考えれば、彼にDFを任せる采配にこそ問題がありそうだ。 諸刃の剣ならいっそ攻撃で祖国から「何故帰化した?」と言われたいものだ。 DH:福西崇史(5.5) ロナウジーニョがサイドでゲームを作り、ここぞと言う時に中央に入ってくる為、 彼個人の力では防ぎきれなかった。しかし身体の強さは随所に観られ周囲との連携が上手くいけば、 このレベルで闘える事も解った。3列目からの攻撃参加はかなり効果的だった。 DH→SH:中田英寿(6.5) DHとしては守備力不足の感が否めない。両サイドに展開のパスを通したりバランスを取ろうとする 意識は感じられたが、攻守を相殺すると厳しい。1枚上がって自由に動けるようになってから 随所に光るプレーを披露。彼が相手を引きつけてくれたので中村が活きた。 SH:小笠原満男(5.5) 幻のゴールとなった加地へのスルーパスは見事だったが、それ以降守備に忙殺されて持ち味を 出せなかった。ボールを受けても出しどころがなく詰まってしまう。 自分が受けたときもシュート迄持って行けず力不足を感じたか?コンディション不良での出場は気の毒。 SH:中村俊輔(7.5) 彼の左足から2得点が生まれた。ミドルシュートは相手GKもまさかあの位置から打って 来ないだろうと思ったか?ヒラメキと実行、まさにファンタジスタの面目躍如。 FK精度も高かったし、守備の貢献も光った。2試合連続のMVP、大試合に力を発揮するタイプか? FW:玉田圭司(5.0) 中盤に下がってパスを受けドリブル突破というアジアでは通用した部分がブラジル相手には難しい。 オフサイドに掛かっても裏を狙い続ける信念が無いと中盤からボールは供出されないだろう。 自分のセールスポイントが何か?を自覚し表現する術を身につけるべき。 FW:柳沢敦(5.5) ボールを受けてから次のプレーを考えている様では遅い(奪われてしまう)。 ゴールに結びつけるイマジネーションを広げ、中盤とシンクロする必要がある。 チャンスを決められない彼に戻ってしまった印象、惜しい!では評価されないのがFWというポジションだ。 DH:中田浩二(5.5)−後半00分、小笠原満男に替わり出場− 後半から入ってスタミナも残っているだろうに、福西と比較してもボールに触る回数が少なかった。 彼は潰すタイプではなく、コースを切ったりインターセプトが得意なDH。稲本や遠藤ではなく彼を 選択したジーコの意図は何か?簡単に縦を抜かれてしまった。 FW:大黒将志(7.0)−後半00分、玉田圭司に替わり出場− 彼の積極性が後半開始直後の柳沢のシュート、55分の中村のシュートに繋がった。 チャンスメーカーとしても十分に機能するセンスとブラジル相手に全く臆するところがない強心臓 を評価したい。ポストを直撃した中村のFKに反応する辺り、天性のストライカーだ!! FW:鈴木隆行(−)−後半28分、柳沢敦に替わり出場− (ページの先頭へ) |
コンフェデレーションズ杯2005Gリーグ2 2005/06/19 ドイツ・フランクフルト | ||||
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日本代表 | 1 |
0(前半)0 1(後半)0 | 0 | ギリシャ代表 |
得点:大黒 | ||||
GK:川口能活(5.5) 精度の低いクロスやシュートばかり、的確なセービングで守備のリズムを崩すことはなかった。 ただそれで集中力を欠いたのか?相手が近くにいたにも関わらず(気づいていない)田中に ボールを出した。フリーの選手がいるのに何故か出しどころを間違う傾向有り。 CB:宮本恒靖(6.5) メキシコ戦を反省したのか?バイタルエリアに入る選手を積極的に潰しにかかった。 中盤でプレスが効いていた事もあり、精度の高いフィードなどは来なかった。 彼がDFを務める以上、高さ不足は解消されない、それを補う武器はコーチングとカバー能力か? CB:田中誠(6.0) 川口へのバックパスが中途半端になり失点の危機を作った。声の連携が無かった事が 最大の問題だが、長く蹴るだろうと勝手に思いこんでいた彼にも油断があった。 前のスペースには集中していたが、今後気を付けて欲しい。ハイボールは上手い身体の入れ方をした。 SB:加地亮(6.5) 最終ラインの隅をSBに下がった彼が良く埋めていた。簡単にクロスを上げさせないねばり強いマーグと、 マイボールとなった時の(躊躇しない)攻め上がり、攻守の切り替えが速く素晴らしかった。 運動量を要求された上に良質のクロスと積極的なシュートを放った。 SB:三都主アレサンドロ(5.0) 自陣深い位置における1対1での守備、あと1メートル身体を寄せないと良質のクロスを入れられてしまう。 オフサイドラインの認識がされておらずSBとして不適格極まりない。 柳沢に向けての低く速いクロスは面白いと感じたが、もっとフリーランが欲しい。 DH:福西崇史(6.5) ボールを左右に散らす仕事は不得手だが、起点となる選手を潰して自由にさせないプレーは 現代表選手の中ではナンバーワンだ。身体の大きさではギリシャ選手に勝てないが、 強さでは圧倒していた。タイミング良くゴール前に詰めるプレーも復活、良い出来だった。 DH:中田英寿(6.5) 本職のDHでは無いだけに守備の緩さは致し方ない。コート全体を使う展開力とタイミング を考えた縦パスで良い仕事を見せた。自分が動くことで与えてしまう空間を極力作らず、 堅実なプレーを心がけていたようだ。バランスを崩さない上がりは歓迎されるべき。 SH:小笠原満男(6.5) 前半は常にFWの位置を頭に入れて最良のパスを供給した。トラップ(シュートも含め)し 損ない奪われるシーンもあったが概ね攻撃的MFとしての役割を果たす事が出来た。 柳沢との関係は流石に熟成されている、しかし後半パスが流れるなど精度を欠くようになった。 SH:中村俊輔(7.0) ボール奪取のために走る積極的守備が光った。ボールタッチ数も多く、チャンスメークと ゲームコントロールの二役を担った。玉田に出したダイレクトパスや大黒の得点をアシスト したスルーパスは、マンオブザマッチに恥じないビッグプレー。スカウトにも好印象? FW:玉田圭司(5.5) 彼のスピードに相手DFは全く対応出来ていなかった。圧巻は中村のダイレクトパスを ラインギリギリで受け、そのまま中央にドリブル突破したシーン。 何故あれを決められないのか?が疑問であり課題でもある。2点ぐらいは取れていたはずだが??? FW:柳沢敦(5.5) 中盤に顔を出してからDFライン際でリターンを受ける、身体のキレは申し分なかった。 惚れ惚れするような良い動きだしは日本選手で彼がトップだと思う。 しかし何度も巡ってきたゴールチャンスに、シュートを躊躇したり枠外にふかしたり。自信回復していないか? FW:大黒将志(7.0)−後半20分、玉田圭司に替わり出場− ゴール前でのボールに対する反応の早さが際立っている。打てると判断したら、 どうあってもシュートに持ち込む姿勢を買いたい。得点も中村からパスが来ると信じて すり抜けた結果生まれた。ゴールハンターと呼べるFWは今の日本代表で彼しかいない!! SH:遠藤保仁(−)−後半29分、小笠原満男に替わり出場− SH:中田浩二(−)−後半40分、中村俊輔に替わり出場− (ページの先頭へ) |
コンフェデレーションズ杯2005Gリーグ3 2005/06/16 ドイツ・ハノーバー | ||||
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日本代表 | 1 |
1(前半)1 0(後半)1 | 2 | メキシコ代表 |
得点:柳沢 | ||||
GK:川口能活(5.5) フリーで打たれたヘディングシュートに素晴らしい反応を見せた。 しかしゴール前に入れられたボールへの対応に問題があった。彼が出るべきか?DFに任せるべきか? 約束事が欠如しているような印象を受けた。コーチングする余裕の無い状況での連携面が課題だ。 SW:宮本恒靖(5.5) セットプレー時のマーキングが徹底されていたのか?GKとDFの約束事を再度確認する必要がある。 カバーリング能力はさすがに高く、危険な場面ですーっと身体を入れることが出来た。 しかしボランチ2枚が同時に引き出されたとき、誰が埋めるのか?が曖昧だった。 ST:田中誠(5.0) 2列目から入ってくる選手への対応が遅れる。同点とされたミドルシュートに寄せられなかったのは、 ストッパーとしてアジアレベルの相手としか闘ってこなかった弊害か? ポストに救われたが、全く競り合う事なくフリーでヘディングシュートを打たれたのも問題。 ST:茶野隆行(5.0) 三都主の裏を上手くカバーリングするなど、連携不良はさほど感じなかった。 しかし世界の強豪と闘う上で絶対的な「個」の力不足があった。ゴール前での競り合いに勝てず ヘディングシュートを決められてしまう辺り、高さと言うより身体の入れ方に問題がある。 DH:福西崇史(6.0) ボール支配率で圧倒されながらも素晴らしい読みと身体の強さで何とか踏ん張りきった。 後半になると巧みなボール回しに翻弄され、徐々に疲れが彼の動きを鈍くしていった。 しかしそれでも良く耐えたと私は評価したい。ヒデとのコンビは彼に掛かる負担が大きい? DH→OH:中田英寿(5.0) ゲームコントロール役を担ったが、彼があまりにフリーロールで動く為、守備でも攻撃でも 味方と噛合わない(全体のバランスを崩してしまう)時間帯があった(多い)。 必要以上に動き回ったり、必要以上に強いパスを出すことが世界標準では無いと思う。 WB:加地亮(6.5) 彼の積極的な仕掛けと縦に抜けるタイミングの良さは、この試合における唯一の発見と言える。 柳沢の得点をアシストしたプレーこそ彼に求められるWBとしての資質だ。 守備面でまだ修正すべき点は残っているが、中に絞ってシュートを打つなど殻を破りつつあるか? WB:三都主アレサンドロ(4.0) 世界レベルのDFは彼に仕掛けるタイミングすら与えてくれず、簡単にボールを奪い取られた。 落ち着きたい場面での判断ミスも多く、守備面でチームに多大な迷惑を掛けた。 代わりがいない選手と誤解させぬよう、次戦使わない厳しさも必要ではないか? OH:小笠原満男(5.5) 力量差を考えると低い位置まで戻ってスペース埋めに奔走しなければならなかった。 FWとして良い動き出しを見せてもボールが来ないそしてまた下げられてしまうの悪循環! 加地のアシストを演出したパスは見事だったが、どこから出したか?が試合を象徴している。 OH:中村俊輔(5.5) サイドに流れて人を使うプレーは流石だったが、FWを追い越してという戦略は実現出来なかった。 余計な事をしてボールを奪われるシーンも目立ち、気持ちに身体が付いていかない印象を受けた。 やはり過度の守備貢献を求められては、攻撃に体力を使えない。 FW:柳沢敦(6.0) 中盤でゲームを支配出来なれば彼に良質のパスが届くはずもない。そんな中でも得点を決めた ボール際でのしぶとさ、三都主からのパスにダイレクトシュートを放つなど積極性を買いたい。 以前はFWとしての強引さが不足していたが、ここに来て覚醒した感がある! DH:稲本潤一(5.0)−後半14分、中村俊輔に替わり出場− チョットした気のゆるみ、ゆっくり自陣に戻っている間に右サイドを突かれ逆転の原因となる クロスを入れられた。ビハインドを意識した戦い方が出来ていたか?が問題。 ミドルシュート1本以外に攻撃の印象が残っていない(苦笑)。 FW:大黒将志(−)−後半23分、小笠原満男に替わり出場− FW:玉田圭司(−)−後半37分、茶野隆行に替わり出場− (ページの先頭へ) |
ドイツW杯アジア最終予選(5) 2005/06/08 タイ・バンコク | ||||
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日本代表 | 2 |
0(前半)0 2(後半)0 | 0 | 北朝鮮代表 |
得点:柳沢、大黒 | ||||
GK:川口能活(6.0) 彼の守備機会がほとんど無かったのはチームにとって悪い事ではない。 時折あった遠目からのシュートも彼の守備範囲、特に問題なく処理していた。 前後左右(反応)に関しては、楢崎より1歩先んじたか?ハイボール処理が無かった為、綻びを見せなかった。 SW:宮本恒靖(6.0) クロスボールでもロングフィードでも、高さで相手に勝てない場面が目立った。 コーチングやカバーリングでは秀でているだけに難しいが、私はどうしても彼をDFリーダーと評価出来ない。 北朝鮮レベルでは何とかなっても、コンフェデ杯でやられそうな予感がする。 ST:田中誠(6.5) ボール奪取から素早い判断でライン裏にスルーパスを出し大黒の追加点を演出した。 ファーストアタックを躊躇しなくなった所にストッパーとしての可能性を(若干ではあるが) 感じる事が出来る。守備面では彼サイドの崩しがほとんどなく評価しにくい試合だった。 ST:中澤佑二(6.0) 彼で無ければ(つまり坪井では駄目だったか?)というシーンは、あまり観られなかった。 しかしコンディションが悪い中でも役割をキッチリと果たしてくれた。 DFラインに彼がいる事でチームメイトに安心感を与えているのかもしれない。これぞ存在感か? DH:福西崇史(5.5) 稲本との関係は必ずしも良くなく、1ボランチになって寄せきれずシュートを打たれる場面があった。 時に素晴らしいインターセプトを見せたが、(前線動き出しが悪く)出しどころに困って横 あるいはバックパスを選択。このメンバーなら彼がゲームメークすべき! DH:稲本潤一(5.5) 守備より攻撃重視?積極的な飛び出しで何度か攻撃に絡んだ。しかし実際に有効であったか考えると、 単なる個人プレーで終わっていた印象が強い。自らのポジションを捨てリスクを冒す局面と そうでない時の判断が悪い。1点奪ってからはバランスが良くなった。 WB:加地亮(5.0) 勝負所では自信を持って仕掛けるべきだ。消極的な気持ちがプレーに影響し、 せっかくのチャンスを一気にピンチへと変えた。逆サイドが三都主で無かったのだから、 守備的にバランスを取るという言い訳は通らない。後半幾分修正されたが満足行くものでは無い。 WB:中田浩二(5.5) 左サイドで守備的MFの動きを見せた。あまり縦に勝負しなかったのはカウンター対策として 中に絞った守備を心がけた為だろう。DFが引き出された後のカバーリングで存在をアピールした。 つまらないパスミスや緩い守備が、失点に繋がらなかったのは幸運だった。 OH:小笠原満男(5.5) 鹿島勢3人(元所属の柳沢を含め)で構成された前線、もっとコンビネーション豊かなプレーが 観られると思っていたが?パサー役に拘ってしまった彼は、シャドーストライカーの役割を 忘れてしまったかの様だ。まだ欧州組の代役から抜け出せていない。 FW:柳沢敦(6.5) 中盤に顔を出してからゴール前に走りスルーパスを待ったが、彼の要求に叶うボールは供給されなかった。 中田、中村がいなかった不幸を彼が一番感じていたのではないか? それでも大黒が競ったこぼれ球に反応し先制点を奪ったFWとしての得点嗅覚を評価したい。 FW:鈴木隆行(4.5) サイドに流れてボールを受ける、そして相手のチャージでボールを失う。 身体にキレが無かったのも事実だが、それ以前に彼のプレースタイルそのもの(ゴールに向かう 意識の問題もあるか?)に疑問を感じた。後半出場機会を失ったのは必然だった。 FW:大黒将志(6.5)−後半00分、鈴木隆行に替わり出場− 常に相手DFの裏を狙い(中盤で味方ボールとなった瞬間)、いい動き直しでボールを引き出した。 後半、チャレンジのパスが出される様になったのは彼が前線を活性化した為だろう。 彼の粘りから先制点が生まれ、野心から追加点が生まれた。次こそスタメンで!! DH:遠藤保仁(評価対象外)−後半40分、柳沢敦に替わり出場− (ページの先頭へ) |
ドイツW杯アジア最終予選(3) 2005/06/03 バーレーン・マナマ | ||||
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日本代表 | 1 |
1(前半)0 0(後半)0 | 0 | バーレーン代表 |
得点:小笠原 | ||||
GK:川口能活(5.5) 野球のフォークボールの様な弾道に対応出来なかったが、少し手に当てたのか? 幸いにもポストに救われた。しかしリスタートのボールを取りに行ってかぶってしまう辺り、 安定感を欠いたと評価せざるを得ない。正面に行ってもハラハラドキドキ感いっぱい?! SW:宮本恒靖(6.0) 1対1のシーンでファウル気味に抜かれてしまったが、アウェーではレフェリーに流されてしまう。 軽い守備は絶対に許されず、相手の判断ミス(無理にシュートで外した)に助けられた。 ラインコントロールは中盤のチェックが良かった事もあり、まずまずだった。 ST:田中誠(6.0) バイタルエリアに入ってくる選手を素早くチェックしたが、時に不用意なファウルで 直接FKを与える場面も観られた。テストマッチでの課題は少しずつ解消されている印象、 しかし相手の動きが悪すぎたのも確か。攻撃では前線への面白いフィードでチャンスを演出。 ST:中澤佑二(6.5) 彼がDFラインに入ることでこれほどまでに安定するのか、と改めて存在の大きさに気づかされた。 相手のロングフィードを持ち前の高さで、ことごとくはね返し起点を作らせなかった。 足元にも強くフィフティのボールは全て自分のものとした。 DH:福西崇史(6.0) 相手の攻撃を遅らせるプレー、球際に激しくマイボールとするプレーなど守備面で「らしさ」を 見せてくれた。攻撃的な中田とのコンビが上手くハマッタ様に見えるのは彼のバランス感覚 によるものだろう。しかし本来持っている攻撃力は封印されたままだった。 DH:中田英寿(6.5) コート全体を見渡せるボランチが彼に合っているのかもしれない。前線に向けての縦パスが効果的に入り、 2シャドーの開けたスペースに上手く飛び込んだ。後半になっても運動量は落ちず、 巧い守備でボールを奪ったりと言葉だけでなくプレーでチームを牽引した。 WB:加地亮(5.5) 前半(先制点を奪う迄)何度か縦への突破を試みたが、堅い守備にあい満足いく結果を得られなかった。 全体的にノーリスクの戦術となってからは無理せずボールをキープ。 しかし彼がボールを持つと何故かイライラする(シュートを打てよ!)し怖い。 WB:三都主アレサンドロ(5.0) 足元でボールを受けると持ちすぎて奪われる。彼のスピードならスペースに走り込まれた方が (相手は)嫌だろうに、フリーランの欲しい場面で走らない事も。また低い位置で不用意に ボールを奪われたり、感情的なファウルを犯したりとマイナス面が目立った。 OH:中村俊輔(6.5) 周りの選手を活かす彼のプレースタイルがチームに上手くフィットしていた。 ゴール前で得点に絡む仕事は勿論、ボランチと連動してボールを奪い取る守備でも貢献。 しかし球離れが遅く潰される場面も観られ、サイドとの連携ではかなりストレスを感じていた様だ。 OH:小笠原満男(6.5) 先制ゴールは中村、柳沢との良い連携から生まれた。安易にパスを選択せずシュートを狙った事 が好結果に結びついたか?前半は活かし活かされ流動的なポジショニングで相手DFをかく乱出来た。 ただ後半ミスパスの多さが気になった、最後まで気持ちを切らすな! FW:柳沢敦(6.0) 決定的な得点機を無駄にするなどストライカーとしては疑問符を付けざるを得ない出来だった。 しかしそれを相殺しても余りある、前線での貢献度を評価したい。特にウェイブの動きでボール を引き出すプレー(彼らしさが出ていて)が素晴らしかった。 DH:中田浩二(−)−後半31分、中村俊輔に替わり出場− OH:稲本潤一(−)−後半43分、小笠原満男に替わり出場− FW:玉田圭司(−)−後半46分、柳沢敦に替わり出場− (ページの先頭へ) |
キリンカップサッカー2005 第3戦 2005/05/27 東京・国立競技場 | ||||
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日本代表 | 0 |
0(前半)0 0(後半)1 | 1 | UAE代表 |
得点:なし | ||||
GK:川口能活(6.0) 守備機会がほとんどなく、失点シーンといくつかの場面でしか彼を観ていない。 シュートの雨あられなら慣れっこでセーブ出来たかも知れないが、それを期待するのは酷だ。 支配したが1本で負けてしまった試合におけるGKの評価は難しい(すべきでないかも?)。 SW→CB:宮本恒靖(5.0) 2列目から飛び出してくる選手への対応が出来ていなかった。失点シーンは坪井一人にマーク させてしまった(カバー出来るポジショニングを取っていない)彼にも責任の一端がある。 連携不良をいつまでも続けるようならDFリーダーを代える必要もあるのでは? ST→CB:田中誠(5.0) ペルー戦同様に宮本との連携が悪く、自分がみるべき選手をフリーにしてしまう場面が何度かあった。 そして失点シーン、寄せるならもっとハッキリと、シッカリと相手を観るべき。 簡単にポストプレーを許す様な緩い守備ではストッパーは務まらない。 ST:坪井慶介(4.5) 足元もヘッドもクリアが短く不完全だった。(身体的なものではなく)DFが第一に持つべき 危険回避の判断スピードに問題がある。また観るべき選手がいるのに別のマークに行きかけた 一瞬の迷いが失点に繋がった。2試合続けて負けの直接原因を作ってしまった。 DH:福西崇史(5.5) コンビを組んだ小野とのバランスを考え、守備重視のプレースタイルを心がけていたようだ。 ただ問題は両サイドが同時に攻撃に加わるなど全体が前がかりになった時のカウンター対応。 DFラインに正確なボールを出されぬよう、もっとプレスを掛ける必要があった。 DH:小野伸二(6.5) 長短のパスを自在に操り、中盤に良い攻撃のリズムを作った。特に前線で動き出す大黒に向けた ピンポイントのパスは、前試合では無かったもの。PA内で慌てずトラップしてシュートを放ったり、 三都主のクロスに飛び込んだりと、使われる仕事も積極的にこなした。 WB→SB:加地亮(5.5) 逆サイドでボールが動いている時は中に絞って良いカバーリングを見せた。 縦への突破が必要と思われる場面では労を惜しまず走り切った。しかし後半になると守備一辺倒、 4バックになったという点を考慮しても、もう少し攻撃に絡みたかった。 WB→SB:三都主アレサンドロ(5.0) 他の選手と連携して突破する分には彼のスピードは有効。しかし単独で(無理に)仕掛けた場合、 ボールを奪われる可能性が非常に高くバランスを崩す元凶となった。何度かあったリスタートキック の精度も低く、これではDHを彼の位置で使った方が良いと感じた。 OH:小笠原満男(5.5) サイドを走る三都主へのダイレクトパスや、DF裏に飛び出した大黒へのミドルフィードなど パス精度は高かった。小野とポジションを度々代えて相手マークを受けないよう工夫したものの、 結果が付いてこない。失点後は焦りからか得点ゲットへのアイデアが不足。 FW:大黒将志(5.5) 中盤がボールを持った瞬間、相手DFライン裏にタイミング良く走った。 動きながらも常にゴールマウスを狙っており、相手よりも先にボールに触るのだという強い意識 が感じ取れた。惜しくもポストにはね返されたシュートなど臭いを発し続けたがゴールは遠かった。 FW:鈴木隆行(4.0) ゴール前でボールに絡む姿を観た記憶がない(苦笑)。中盤に下がってボールを収めるならマシだが、 サイドに流れて挙げ句の果てに不注意なパスミスを犯し相手にプレゼントしてしまったのだから、 即刻交替させるべきだった。いつまで彼を我慢して使うのか? FW:玉田圭司(5.0)−後半19分、鈴木隆行に替わり出場− 積極的にドリブルを仕掛け停滞気味のリズムを変えた。しかしトップの位置で大黒と良さを引き 出しあう様なプレーは観られず、失点してからは中盤選手のシュートに隠れ存在感を失った。 (怪我が重傷ではなく)動けたことが唯一の収穫だったか? SH:本山雅志(−)後半27分、坪井慶介に替わり出場− CB:茶野隆行(−)後半32分、田中誠に替わり出場− DH:稲本潤一(−)後半37分、福西崇史に替わり出場− (ページの先頭へ) |
キリンカップサッカー2005 第1戦 2005/05/22 新潟スタジアム | ||||
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日本代表 | 0 |
0(前半)0 0(後半)1 | 1 | ペルー代表 |
得点:なし | ||||
GK:川口能活(5.5) カウンター1本での失点は、彼とDFラインの連携ミスでもあった。 そして正確なロングボールを前線に供給するといった起点としての役割もこなせたとは言いにくい。 セットプレー対応以外に守備機会が少なく、リズムに乗れなかったのかもしれない。 SW:宮本恒靖(5.0) 自ら積極的に相手を潰す形を取っていた様だ。しかし失点は彼が守るべきスペースに入られた為とも言え、 DFリーダーとして安全第一の姿勢が必要だったと思う。戻りきれなかった田中のエリアを カバーした結果の失点だが、最悪の時間に許されぬ連携ミスを犯した。 ST:田中誠(5.0) 自陣内での不用意な横パスを狙われピンチを招いた。幸いそれが失点に結びつくことはなかったが、 ベテランらしからぬ軽いプレー、レギュラーが確約されている訳ではない事を自覚すべきだ。 宮本との間を突かれるシーンが多く、連携を再確認すべきと感じた。 ST:坪井慶介(5.0) 最初と最後の5分間に問題があった。立ち上がりは集中力を欠き、ふわっと試合に入ってしまったが為に、 ヘディングでの競り合いに一歩遅れた。ロスタイムの失点時は久しぶりの代表スタメンからか 疲労でマークに付ききれなかった。他の時間は概ね良かったが。 DH:遠藤保仁(6.0) 代表では攻守のバランサーとして持ち味を出す彼だが、この試合では所属クラブでの役割に近い (ゴール前に詰める)プレーが多かった。低い位置から前線に向けてボールを出し、 相手DFを突いても良かったのではと思うが、FWの出来が悪く難しかったか? DH:福西崇史(5.5) これと言った失態は無かったが、チャレンジする気持ちに欠けていた印象。 アグレッシブな攻撃が観られなかったのは、コンディションの問題か?保身を計った為か? 稲本との交代は妥当な判断だったと観る。守備面や大黒を走らせる中距離のパスは良かったが、、。 WB:三浦淳宏(6.5) 意表を突くミドルシュートなど特徴を強くアピール出来た。逆サイドまで正確に蹴るキック精度の高さ、 簡単にボールを奪われないフィジカルの強さは加地にない魅力。縦に仕掛けてクロスを出すか? 中に絞って詰める選手を待つか?その選択は絶妙だった。 WB:三都主アレサンドロ(5.0) スペースに走り込んでからはシンプルなプレーを心がけるべきだ。 足元でボールをこねくり回しても、抜きに掛かるタイミングを読まれてしまう。バリエーションを作ること、 プレーに幅を持たせる事で突破力がより活きるはずだ。スキルを過信している印象が強い。 OH:小笠原満男(5.5) 絶妙なスルーパスで得点機を演出するも報われず。厳しいマークにあいボールタッチ数が著しく低かった。 ラストパスを狙うだけでなく、溜を作ってDHの上がりを待ったり、FWを追い越してシュート迄 持ち込むといった局面を打開するプレーが必要。メリハリが無い! FW:玉田圭司(4.5) リーグ戦での不調をそのまま代表に持ち込んでしまったか?鈴木との距離が開きすぎ孤立してしまった。 欲しい所に中盤からボールが出てこない、故に下がってボールに触れたがる。 しかしそれがゴール前での仕事を減らす(得点に繋がらない)悪循環となっている。 FW:鈴木隆行(4.5) 右サイドに流れて起点を作る。チャンスメイクを中盤がしてくれないから仕方なくなのか? 相手DFのプレッシャーに耐えきれず逃げてしまったのか?トップでボールを収めてくれないとなれば、 自陣からロングフィードを出しにくくなる。今後に不安を残す出来だ。 FW:大黒将志(6.0)−後半08分、玉田圭司に替わり出場− 後半チームの流れが幾分良くなたのは彼がピッチに投入されてからだ。ラインを突破するタイミングの良さ、 常にゴールを目指す身体の向き、それまでになかった得点の臭いを感じる事が出来た。 数字は残せなかったが、相対的に期待度は上昇した。 DH:稲本潤一(−)−後半24分、福西崇史に替わり出場− OH:本山雅志(−)−後半34分、鈴木隆行に替わり出場− (ページの先頭へ) |
ドイツW杯アジア最終予選(3) 2005/03/30 埼玉スタジアム2002 | ||||
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日本代表 | 1 |
0(前半)0 1(後半)0 | 0 | バーレーン代表 |
得点:オウンゴール | ||||
GK:楢崎正剛(6.0) 脅威となるシュートは1本あったか?という展開だったが、CKのキャッチングをはじめ 落ち着いたプレーを見せた。GKにとって守備機会が極端に少ないゲームは集中力を持続 しにくいが、良く切らさず終盤のミドルシュートにも対応した。 SW:宮本恒靖(6.0) セーフティファーストを心がけた点は評価したい。後半(特に1点リードしてから)は、 相手が前がかりで放り込んでくる事を考慮し上手くラインをコントロールした。 自らが1対1で守らなければならないシーンを作らなかった事が最大の功績と言えよう。 ST:田中誠(6.0) ルーズボール対応が上手く、繋がれたら中に放り込まれるシーンを未然に防いだ。 ラインに張り付くだけでなく、加地の裏スペースやヒデ、福西のスペースも消し、 目立たないながらも安定したプレーを見せた。ドリブルで仕掛けられなかったのも幸いしたか? ST:中澤佑二(6.5) フィフティのボールに高さで圧倒、ポジショニングも絶妙で相手FWに対するフィードを ことごとくカットした。カウンターに対する備えも万全で安定感のある守備を披露した。 唯一の得点(OG)シーンでは相手10番に背後から強烈なプレッシャーを掛けた。 DH:福西崇史(6.5) 攻撃的なヒデをサポートするバランスの取れた動き、相手にアイデアを実行させない 素早いチェック、ボランチとして守備面で素晴らしい仕事を見せてくれた。 コンビを組む選手がどんなタイプでもあわせることが出来る、日本の中盤底に必要不可欠な存在となった。 DH:中田英寿(6.5) ピッチを縦横無尽に走りキングとして君臨したが、ラストパスに拘りすぎて (味方FWとの連携が悪く)相手にプレゼントボールするシーンが目立った。 後半は良くなったが前半、もう少しサイドへの展開を意識して欲しかった。 それでも厳しいスライディングで相手を止めたり、カウンターを喰らわぬようディレイで攻撃を 遅らせたりと、守備面での貢献が光った。 WB:加地亮(5.5) 前半アーリークロスで(FWに)裏を取らせようとするアイデアは悪くなかった。 縦に仕掛けて1.2度抜ききった事も成長の証と言える。しかし残念ながら中に詰める選手との 息があっていない。動きそのものは悪くないだけに、フィニッシュに向けての精度が課題。 WB:三都主アレサンドロ(6.5) 前半は仕掛けても簡単にボールを奪われてしまったが、後半何度も試みる事によって相手との 間合いを掴み突破出来るようになった。俊輔が攻守両面でサポートしてくれた為、 水を得た魚のように機能した。守備面でリスクを伴うが、彼の攻撃力は日本の武器だ。 OH:中村俊輔(6.5) 前半から幾度と無くあったセットプレーのチャンス、バーレーンの高い壁にはね返されたが継続は力? 高精度のボールを供給し続けた事がオウンゴールでの先制点に結びついた。 サイドに流れてプレーし始めた後半、浮き球のスルーパスなど三都主との関係で多くの チャンスを演出した。高い位置での厳しい守備と、簡単に奪われないボールキープ(相手陣内での溜)も 評価に値する。 FW:鈴木隆行(5.0) シュート数1というデータが全てを象徴している。潰れ役としての仕事は無難にこなしたが、 PA内への侵入、そしてシュートというFWが本来担うべき役割をほとんど果たせずに交替となった。 守備貢献を考えれば必要なのかもしれないが、私は彼を評価出来ない。 FW:高原直泰(5.0) ノット・ヒズ・デーでは片付けられない決定力不足を痛感。難しいシュートを決めろとは言わないが、 せめて枠内に飛ばしGKに脅威を与えるくらいの仕事はして欲しかった。 強引にキープして良い場面と周囲のフリーな選手を使った方が良い場面の判断も悪かった。 FW:玉田圭司(−)−後半24分、FW鈴木隆行に替わり出場− DH:稲本潤一(−)−後半50分、OH中村俊輔に替わり出場− (ページの先頭へ) |
ドイツW杯アジア最終予選(2) 2005/03/25 イラン・テヘラン | ||||
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日本代表 | 1 |
0(前半)1 1(後半)1 | 2 | イラン代表 |
得点:福西 | ||||
GK:楢崎正剛(6.0) 多くの危険な場面をパンチングで逃げ、キャッチすべき所との判断も正しかった。 代表の試合から離れていたが、試合勘が失われる事もなく冷静に対処していたと思う。 失点シーンは彼にしてみれば全くノーチャンス、GKの責任範疇を超えていた。 CB:宮本恒靖(5.5) イランが2トップで来た事は想定範囲内だったが、対応出来たか?と言えば答えはNO。 いつもなら一人残ってカバーすれば良い彼も、ゴール前を空けて守備に行くシーンが度々あった。 主将の彼が一番4バックに戸惑っていた様にも見えた。修正期間は短いが、 彼の意見(恐らく3−5−2)を監督に進言する事は難しいか? CB:中澤佑二(5.5) ダエイとの空中戦はフィフティだったが、不可解な判定に苦しめられた。 4バックシステムだけに(2失点目の場面で)彼が中を捨て対応しに行くのは致し方ない事。 しかし優れた個で攻める相手に対し、連携不足のシステムで臨んだ大博打は失敗に終わった。 SB:加地亮(5.0) ヒデを上手くサポートし豊富な運動量でボールに絡む事が出来た。しかしクロス精度が著しく悪い、 挙げるタイミングを含めもっとスキルを高める必要がある。ただ問題はむしろ2失点に絡んだ 中に絞っての守備力だ。不運もあったが、ボールウォッチャーになってしまう状況判断の悪さ、 彼に4バックのサイドは無理かもしれない。 SB:三浦淳宏(4.5) 守備に専念していた事は画面からも伝わってきた。しかしマハダビキアの突破を許し、 右に流れるカリミへの対応も遅れてしまった。押し込まれっぱなしで全てをはね返すだけの 守備力&フィジカルは持っていない。また良い時間帯に同点となってから、しっかり守るべきか? 勝ち越す為にリスクを負うのか?はっきりしなかった。 DH:福西崇史(6.5) アウェーの地でフィジカル的に(あるいは気持ちの部分でも)遜色なく闘えた唯一の日本人選手だった。 柳沢が競り合ったルーズボールにボレーシュートで反応しゴールを決めた得点感覚はFW以上だ。 課題はバイタルエリアに侵入された際の対応、4バックではストッパーがいない為、 誰が観るのか?はっきりしない場面があった。 DH:小野伸二(5.5) プレスを掛けボールを奪取するまでは良かったが、FWがボールの預けどころとして機能せず 苦労していた。セカンドボールへの反応、ミドルレンジからのシュートとボランチに要求される仕事 の半分は無難にこなしていた。 しかしDFラインからのロングボール多用で、繋ぎ役としての存在感を見せつける迄には至らなかった。 SH→DH:中田英寿(5.5) 運動量豊かにピッチを駆けめぐり、一見試合勘の問題など無い様に見えたが、、。 その実、スルーパスの長さ強さなど(致命的ではないが)ミスが目立った。 今の彼ならこの程度出来れば上々かもしれないが、心配された守備面での連携よりも攻撃の作りの 部分が出来ていない(俊輔をはじめ彼の為に個を捨てていた選手がいる中で) のが気になった。バーレーン戦ではボランチ起用が望ましい。 SH:中村俊輔(5.0) 強い相手右サイドをケアする為に守備重視のプレースタイルを貫いた。 自分の良さを出すよりも相手の良さを消そうと必死だったが、それがチーム全体に伝わったか?は疑問。 彼が潰れてヒデを攻撃的に活かそうとしても、右の攻撃はフィニッシュまで遠かった。 また彼自身の球離れも悪く、囲まれてボールを簡単に奪われた。 FW:玉田圭司(4.5) 幾たびかピッチに足を取られ、特徴であるスピードを披露する事は出来なかった。 見せ場はヒデからのスルーパスに利き足とは逆の右で放ったシュート?のみ。 スペースが無く中盤から良質のパスも出てこない中では、彼が孤立するのも致し方ない? FW:高原直泰(4.5) ハイボールは相手DFに競り勝てない、足元でキープして欲しい場面でも収めることが出来ない。 せめて潰れ役となってファウルを受けFKのチャンスくらいは得て欲しかった。 自分がどういうプレーを望まれているのか?どういう風にボールを受けるべきか? あるいは要求すべきなのか?全く理解していない様に思えた。 FW:柳沢敦(5.5)−後半17分、FW玉田圭司に替わり出場− DFラインと駆け引きし、走りながら半身でボールを受けるといった彼らしいプレーが観られた。 スペースが全く無い中では、ドリブラーよりも彼のようなボールを持たないムービング系FWが 機能するのかも?実際は競り合って福西のゴールを演出しただけだが、、。 SH:小笠原満男(−)−後半34分、DH小野伸二に替わり出場− FW:大黒将志(−)−後半37分、FW高原直泰に替わり出場− (ページの先頭へ) |
ドイツW杯アジア最終予選(1) 2005/02/09 埼玉スタジアム2002 | ||||
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日本代表 | 2 |
1(前半)0 1(後半)1 | 1 | 北朝鮮代表 |
得点:小笠原、大黒 | ||||
GK:川口能活(6.0) 宮本の統率するDFラインが低すぎた為に強烈なミドルシュートを打たれ続けた。 飛び出すタイミング、セービングともまずまずだったが、失点シーンでは左右に大きく振られ対応出来なかった。 彼でなくてはというスーパーセーブもあったが、コーチングは?? SW:宮本恒靖(4.5) いつもの事ながらDFラインが深すぎた。DHがバイタルエリアを気にするあまり攻撃参加出来ずにいた 責任を彼は自覚すべきだ。ドリブル突破でDHが抜かれると一気にシュートレンジに 入ってしまうというのは、どう考えても危険すぎる。また1対1の守備も軽すぎる! ST:田中誠(4.5) 加地、福西との連携が上手く取れずピンチを幾度も招いた。自分のゾーンを離れて中に絞ってしまう癖があり (しかも簡単に抜かれてしまう)、失点シーンもそんな中で生まれた。 ふっと気が抜ける瞬間があるのか?速いリスタートについて行けないシーンがあった。 ST:中澤佑二(6.0) ロングボールを放り込まれても彼のヘッドはパーフェクトにはね返した (出来ればサイドライン側に全てクリアすべきだが)。セットプレーでの守備も安定感があり頭だけでなく 足元でもハードなマーキングを見せた。ただ遠藤、三都主との関係が消極的だった印象。 DH:遠藤保仁(4.5) バランス重視で試合に臨んだことが裏目に出た印象。福西との関係は天秤ではなくフラットのまま、 しかも押し上げが無くDFラインに吸収されたシーンもあった。寄せも甘くセカンドボールをことごとく拾えない、 そして波状攻撃を喰らう最悪のパターン。 DH:福西崇史(5.0) ノーリスクを心がけていたのだろうか?前半は全く彼らしいアグレッシブなプレーを見せられずに終わった。 プレスを逆に掛けられてボールを奪われミドルシュート!と言った場面すらあった。 後半、俊輔が加入した事で攻撃面で機能し始めアシストを記録出来た。 WB:加地亮(5.5) 攻守ともに彼の能力範囲内で良くやった方かも知れない。センターラインで奪ったボールに素早く反応し、 フリーランでボールを要求する辺りに成長の跡が観られた。課題のクロス精度も改善の兆し有り、 しかし失点シーンでの守備の軽さは何とかならないモノか? WB:三都主アレサンドロ(5.0) 素早い寄せからドリブルを仕掛けファウルを誘った。 これが小笠原の先制点のキッカケとなったのだから評価はする。しかしながら、理解不能な横パスの連続、 そしてミスして相手ボールにしてしまった。カウンター(クロス)が失点に繋がらなかったのが不幸中 の幸いか?俊輔が入ってから本来の動きが出来るようになったが、、。 OH:小笠原満男(6.0) 相手GKの判断ミスと思うが、最初のFKを枠内に飛ばした事が先制点に繋がった。 しかしこれでホッとしたか?逆に重荷になったか?プレーに硬さが感じられミスばかりが目立った。 シュートを選択すべきシーンでの無駄なパスや、玉田を活かしきれないプレーが多かった。 俊輔が入って自分が活かされているようでは話にならない。 FW:玉田圭司(5.5) ボランチが奪ったボールの預けどころとしては機能していたが、これはOHの仕事である。 彼が落第点をとる試合は、決まって仕掛ける位置が低いのだ。つまりゴールまで遠すぎて、 相手DFに囲まれシュート迄持って行けないわけだ。大黒との交代が遅すぎた感もある。 FW:鈴木隆行(4.5) 後ろ向きで(相手DFを背に抱え)ボールを必死にキープする。彼のFWとしての役割はそれだけなのか? と疑ってしまう。シュートまであと一歩というシーンを何度も観たが、 打てないところに彼の限界を感じる。今のままでは高原や久保と争えるレベルに無いと思う。 FW:高原直泰(6.0)−後半18分、鈴木隆行に替わり出場− ストライカーらしくボールを持ったら仕掛けてシュートを放った。広範囲に動きながらもシュート の打てる確率の最も高いポジションを獲り、何度か惜しいヘディングを披露した。 こぼれ球を枠外に飛ばした事は反省材料、それ以外では良く起点になっていた。 OH:中村俊輔(6.5)−後半20分、田中誠に替わり出場− 独特のリズム感でボールをキープし前線に「溜」を作った。 これがDHやサイドの選手がゴール前に詰められるようになった直接の原因であり、 彼がピッチに入った事で日本の攻撃は(停滞ムードから)一変した。 サイドに流れて起点を作り上がりを待つプレーは彼らしい、(チーム本来の)ボールの動き、 選手の流動性を引き出した。 FW:大黒将志(7.0)−後半33分、玉田圭司に替わり出場− 相手GKの処理(パンチング)ミスを見逃さずに得点を奪うあたりは天性のストライカーなのかな?と感じた。 こぼれ球を繋いだ福西のパスに反応した左足は鋭く振り切られ、 密集地帯をものともしない弾道でネットを揺らした。 与えられたチャンスをしっかりモノにしただけでなく彼は、日本を救った男として今後認知されるだろう。 (ページの先頭へ) |
キリンチャレンジ杯2005 2005/02/02 埼玉スタジアム2002 | ||||
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日本代表 | 3 |
1(前半)0 2(後半)0 | 0 | シリア代表 |
得点:鈴木、宮本、小笠原 | ||||
GK:川口能活(6.0) 鋭い危険なシュートは全てミドルレンジから、しかも正面をついたこともあって反応と キャッチングの安定性をアピールするには至らなかった。この試合が即、楢崎へのアドバンテージ にはならないが2試合連続出場(無失点)は試合勘の上で重要だったろう。 SW:宮本恒靖(6.0) 寄せのタイミングが遅れDFライン裏にパスを通された。プレス&カバーの連携が取れていない印象、 自分で行く場面と人を使う場面の判断力が鈍っていたのかもしれない。 良い時間帯で(ヘッドで)得点を奪えたが、守備面での不安定さを相殺すると6.0が妥当か? ST:田中誠(5.5) 右サイドを疾走し(加地を追い抜き)クロスを挙げる。相手が一人少ない中での積極的な姿勢は買いだ。 しかしボールを奪われてからの約束事が出来ていない印象、簡単にカウンターを喰らい ピンチを招いてしまった。相手に退場者が出た為、守備は無難にこなした。 ST:中澤佑二(6.0) 自分のゾーンに入ってきた選手にはほとんど仕事をさせなかった。宮本が外されたシーンを カバーし、常に三都主を攻守にわたってフォローし続けた。 彼が後ろにいることで左サイドに安心感が生まれ時折見せる攻撃参加が有効に働いた。 DH:遠藤保仁(6.5) ボールをサイドに捌きゴール前に突進する積極性、スペースに自ら走り込み良質のクロスボールを 供給する戦術眼の高さ。ジーコの好む攻撃的なDHとしての役割は十分に果たせた。 しかし福西と同時に攻撃参加してしまいカウンター対応が出来ない事もあった。 DH:福西崇史(6.0) 奪ったボールを最もいいポジションにいる選手に展開出来る視野の広さを持っている。 が、その一方で不用意なパスミスやトラップミスからミドルシュートを打たれた。 いつの間にかゴール前に詰めている攻撃面での良さと裏腹に、疲労からかマーキングが緩かった。 WB:加地亮(6.5) 1対1の場面で必ず勝負を仕掛けクロスボールを入れる姿勢を評価したい。 問題はその精度と言うことになるが、何本か入れているうちの1本でも決まれば (得点と言う形でチームに)貢献出来るのだから、今のスタイルを継続して欲しい。 先制の起点は彼のクロス! WB:三都主アレサンドロ(7.0) 逆サイドからのこぼれ球を含め、クロスキック精度が高かった。ボランチの押し上げとFWの ポストプレーで上がる時間を貰った事が、今まで無かったフリーランでボールを受けるプレーに繋がったか? 2アシストを記録した事以上に、この流れを評価したい。 OH:小笠原満男(6.5) 中盤で凄まじい運動量を見せボールを奪取したかと思えば、球出しに時間がかかり(球離れが遅い) 膠着状態を作った。特にFW玉田を活かす役割については落第点。 しかしこのチームにおける自身の活かし方が解ってきた様で、シュートへの積極性を感じた。 司令塔としてアピール出来たとは思えないが、彼らしさは発揮出来た。 FW:鈴木隆行(6.5) ゴールを背にしてのポストは上手いが、走りながら半身でボールをキープするプレーが雑だ。 両サイドで時間を作ってもらった為、得点時にセンターを取れたが、もっと真ん中に居続けて 欲しい気もする。身体能力の高い彼は(Jより)国際大会向きなのだね(苦笑) FW:玉田圭司(5.5) 中盤(OHの位置)迄下がってのチャンスメーク、サイドに流れての起点作り。 いつもの彼のプレースタイルと言ってしまえばそれまでだが、 もう少しシュートを打てる高いポジションを意識しても良かったのではないか? 仕掛ける位置が深すぎてゴール前で力尽きた。 MF:中田浩二(−)−後半26分、遠藤保仁に替わり出場− MF:本山雅志(−)−後半35分、田中誠に替わり出場− (ページの先頭へ) |
キリンチャレンジ杯2005 2005/01/29 横浜国際総合競技場 | ||||
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日本代表 | 4 |
3(前半)0 1(後半)0 | 0 | カザフスタン代表 |
得点:玉田2、松田、三都主 | ||||
GK:川口能活(6.0) 彼を脅かしたのはセットプレーの1回と、、、(笑)。 タイミング良い飛び出しでピンチを防いだシーンもあったが、やはり加点材料となる程のプレーではなかった。 まずは今季初めての試合で90分間出場し、無失点に終えたことを良しとすべきなのだろう。 SW:松田直樹(7.0) 攻撃参加を封印しDFラインの最後尾に位置取った事が守備の安定に繋がった。 それでも精度の高いロングフィードで彼は攻撃の起点となった。そして代表初得点のおまけ付き (頭ではなかった)、攻守ともに身体能力の高さが活きた形。宮本には無い魅力のひとつだ。 ST:田中誠(6.0) 積極的に前に飛び出す姿勢(攻守両面で)は、新しい彼の魅力として映った。 SWがベストポジションであるが、STとしても十分やっていけるだろう(少なくとも北朝鮮戦は)と思う。 ただ加地とのコンビネーションがまだ構築出来ていないようだ。 ST:中澤佑二(6.0) ボランチと上手く挟み込んでボールを奪った。迫力の無い相手だった事もあり彼の守備力が目立つ事は 無かったが、セーフティファーストを心がける確実性の高いプレーに好感を持てた。 また攻撃ではリスタート時の位置取りと動き出しが抜群に良かった。 DH:遠藤保仁(6.5) 影の司令塔として中盤を支配したのは彼だった。DFラインと上手く連携を取り、 素早くタイトなプレスでボールを奪った。前線への繋ぎ役としても機能、(パスミスも危険な場所では無く) 彼の攻守におけるリズムの良さが全体に波及し締ったゲームとなった。 DH:福西崇史(6.0) 加地の突破を助ける為に右サイドをカバー、田中が飛び出した時には最終ラインに入った。 守備での連携が確実に高まっている印象。北朝鮮戦までは彼中心の(ボランチ)構成にすべきと思う。 打点の高いヘディング、3列目からの攻撃参加も貴重な得点源となる。 WB:加地亮(7.0) 常に高い位置をキープしボールを要求、積極的な縦への突破で何度もチャンスを演出した。 課題だったクロス精度も改善の兆しが見え中に絞ってからの展開力も付いてきた。 前後左右の運動量は逆サイド三都主のそれを大きく上回り、今後に期待出来るプレーだった。 WB:三都主アレサンドロ(6.0) 流れの中でのパスはお世辞にも正確とは言えなかったが、止まったボールを蹴れば光り輝いた(苦笑)。 ボールを持ちすぎずシンプルにという姿勢を感じたが、一人ではなく壁パスを使ったりする 工夫が必要だ。事実上にライバルのいない彼に上は目指せないか? OH:小笠原満男(7.0) 卓越したテクニックとボディバランスで中盤における「タメ」を作った。 序盤こそ新球に違和感があったか?パスミスを繰り返したが徐々に司令塔らしいラストパスを成功 させるようになった。シュートの積極性は課題だが、FWやWBの動き出しを良くみている。 FW:玉田圭司(7.5) 混戦から上手く飛び出しての先制点、小笠原のスルーパスに反応してのチーム3点目。 今やエースの風格すら感じる素晴らしい得点感覚だ。体を上手く使ったポストプレーや、 献身的なフォアチェックと、およそFWに期待される全ての要素を披露していた。 FW:鈴木隆行(5.5) プレスが緩かったのだから、もっと確実にキープし時間を作って欲しかった。 PA内に向かってドリブル突破を計りFKのチャンスを得た事、クロスボールに対して必ずニアに 走り込んでいた事など動きそのもは悪くなかった。しかし何故か得点の臭いがしないのだ(苦笑 MF:阿部勇樹(5.5)−後半00分、福西崇史に替わり出場− いきなり強烈なFKを見せて観衆を喜ばせたが、それ以外であまり印象に残ったプレーがない。 加地へのスクエアのパスは唯一「彼らしい」ものだった。周囲との連携が上手く取れていない様、 シリア戦で余程活躍しない限り北朝鮮戦の18人に残るのは難しいだろう。 FW:大黒将志(−)−後半32分、鈴木隆行に替わり出場− MF:本山雅志(−)−後半43分、玉田圭司に替わり出場− MF:藤田俊哉(−)−後半43分、遠藤保仁に替わり出場− DF:坪井慶介(−)−後半43分、田中誠に替わり出場− (ページの先頭へ) |
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