6BX7LW2 Single Power Amp.Haji's Audio HomePage



2021.10.21 改訂
電源部、整流管6x4直後の電解コンデンサーを47u/500vから、10u/450vに変更しました。
47uでは6x4を壊す恐れがあります。
C容量を下げたことで、リプルが大きくなりますが、後段のFET部フィルターで充分です 。
また、デカップリング部の電解コンデンサーを 100u/250vから1u/250vに変更しました。(2021.10.21 改訂ここまで)

2021.11.29 改訂
デカップリングコンデンサー1u/250Vを電解コンデンサーからフィルムコンデンサーに置き換えました。
試聴したところ、フィルムコンデンサーの方が良好でした。
初段負荷抵抗82kとデカップリングコンデンサー1uFで構成されるカットオフ周波数は1.94Hzです。 (2021.11.29改訂ここまで)

直結の効果を実際に出てくる音で確認、それに対し初段を5965から12AX7に変更した らどうなるか?を早速実行してみました。
狙いとしては、
初段の直線性の向上
初段の増幅率とNFB量の設定がある程度自由になる
消費電力(発熱量)が下がる
といったところです。

気になるのは、初段の出力インピーダンスが大きくなるので、段間での高域のレ スポンスが下がる傾向にあるところです。

その辺を考慮して、回路は次のようにしてみました。


電源部


NFBは5965の時の約3dBから、6dB程度としました。


測定データです。


ダンピングファクターは1W/1kHz、8オームで4.5(5965の時は3.0)
0.1W/1kHzで5.1でした。


視聴してみると、初段5965の時と比べて、しっとり感があって優しさが感じられ る音になったと思います。ダンピングの向上も実感できます。
また私の聴感では、高域のレスポンス低下は問題なく、測定データでもNFBの効 果で前回と遜色無いレベルとなりました。
今まで、内部抵抗が高いということで、使うのをなんとなく避けていた12AX7で すが、とにかく試して実感しないとわからないものだ、ということがわかりまし た。
今回の直結化、初段の変更の実験は、基本的に抵抗とコンデンサーを何点か交換 しただけですが、同じ素材(出力管、トランス)でも出てくる音はかなり違うもの です。料理人によって、同じ素材が別物になってしまう、料理みたいなものでしょ うか。


最終更新日 2012年10月21日