6BX7LW Single Power Amp.Haji's Audio HomePage



2021.10.23 改訂
整流管6x4直後の電解コンデンサーを47u/500vから、10u/450vに修正しました。 47uでは、6x7を壊す恐れがあります。(2021.10.23 改訂ここまで。)

昨年製作した6BX7Sパワーアンプは、トラブルもなく快調にほとんど毎日使用し てきました。
先日、ふと5965の資料を再び眺めていたら、この管の特性の代表値は増 幅率が47、プレート抵抗が7.3k、となっていますが、Ip=8mA以上で使わないとこ の付近の特性は得られないことを再認識しました。
このアンプでは、Ip=1.5mA程度で使っていましたから、増幅率は33、rpは20k程 度です。
良い機会なので、少し回路を見直すことにしました。
電源トランスは変更したくありませんので、東栄P60の容量の範囲内ということ で、5965のIpは5mA程度と設定すると増幅率は42、rpは9.6kぐらいになります。
また、電源トランスには320vのタップがありますから、今まで使っていた250vの タップから320vのタップに繋ぎかえると、直結化できそうです。
検討の結果、できた回路図です。

回路構成は、ほとんど情熱の 真空管のミニワッターそのものです。






視聴してみると、低域が豊かになり、全体にイキの良い元気な音になりまし た。シンバル、ベル等金物の音も改善されたように感じます。
周波数特性グ ラフをみると、LWと表記されている方が今回の改修アンプのものなのですが、低 域のレスポンスが下がっていて、感覚と異ります。
原因はわかりません。
測定値を読み違えたのでしょうか?部品を組み換えているため、以前の状態を測 り直すことができません。改修前に測定し直すべきでした。

さらに次の改修計画もありまして、初段を5965から12AX7に変更したらどうなるか? を試してみたいと思います。12AX7は5965に対して、直線性に優れる、高増幅率で NFB 量にある程度自由度がある、Ipを少なくしても特性が安定している等の利点 があります。対して、初段の出力インピーダンスが大きくなるという側面もあり ますので、出力段との段間高域特性を考慮しつつ、という感じです。

実は回路図はもう出来ています、というか、今回の改修で初段5965,12AT7,12AX7 と3つの初段を検討していましたので、あとは、いつ実機への改修をやるかだけ です。
そして、この6BX7シングルの結果をみて、6BX7差動PPの改修も予定しています。

最終更新日 2012年10月10日