→ 1 真夜中のラジオGS談義 ラジオ日本
2 お昼のラジオ「失神」談義 NHK FM
***GSのヒット曲をかけながらのトークが続く中、女性アナウンサーとの話題はだんだんとオックスと失神のことへ・・・・・
-----私なんかも子供の頃、髪の毛長いし不良だから、(GSは)聴くな、って言われてたんですよ。
三原:「そりゃ、オックスが悪いんだよ」
-----あ〜失神してましたものね(笑)その、失神ブーム作っちゃった、っていうのは、どういういきさつですか?
真木:「いや、あれはね、オックスの前のコミック・バンドで(※注:漫画トリオとバックボーンのこと)、コミックやってない普通のバンド・スタイルの時に、僕が当時からマイクスタンドを倒して歌ったりとか、ステージから落ちたりしてたんですよ。 それをたまたま、後年オックスのリーダーになる、福井利男が見に来てて、こういうスタイルで歌ってるバンドが、今GSの中にない、と。 で、こういうバンドを作りたい、って言って。 それでずっと引き抜きにかけられてたんですよ。 それで、(オックスに)入ってから、僕が倒れたりしてて---赤松愛が、ひとりでやるんじゃ何だからって、「じゃあオレもやる」って言って。 で、オルガンの上に飛び乗ってやり始めたら、女の子が倒れ出したんですよ・・・!」
三原:「知ってます?ギターぶっこわしたりねぇ」
-----そうそう! あれ、スゴイ激しかった!
真木:「アンプ蹴飛ばして、こわしたりね」
三原:「とんでもないよ、本当に!」
真木:「それで当時のレコード会社からね、アーティストともあろうものが、楽器をこわすとは何事だ、と」
-----何でこわしてたんですか?
真木:「そりゃやっぱりステージの、ショーとしての見栄えがいいでしょ。迫力あるし」
------でも今まで、そういうグループなかったんでしょう?
真木:「日本ではね」
三原:「なかった、なかった」
-----外国では、あったんだ。
真木:「あの、フーが結構ね。 僕はフーの真似はしたつもりは、ないんですよ。 ロカビリーの歌い方を真似してて、じゃあ、どうやってやればいいかな、と思ったら、寝ころんでやろうと思って」
-----へぇ〜!
真木:「そうやってるのが、だんだんエスカレートしてきて、オックスの福井さんに認められて(笑)、それがもっと東京に来てエスカレートして、今度は、落ちるようになって、ステージから」
-----ケガしませんでした?
真木:「いや、あのね、意識して落ちてる時は、ケガしないんですよ」
-----あ〜!猫のようにピョンって?
真木:「受け身ができるんです。 でも全く不意に落ちる時ってあるんですよ。 線に引っ掛かったりとか、あと照明の器具にひっかかって、そのまま無意識にポーンと落ちると、おデコ打って、気がついたらホテルのベッドだった、とかね」
-----ホントに失神してたんですね!!
真木:「そう、あるんですよ。 いや、失神してるのは、本当に失神してるんですよ! あれ『失神』してるっていう言葉よりは、当時は『陶酔』してるんだって、貧血起こしてるんだ、って言ったんですけど(笑)」
-----立ち上がれなくなっちゃうんですか?ヘナヘナって、なっちゃって!?
真木:「『テル・ミー』って曲をやってて、僕は首振って、髪振り乱して歌うでしょ。 転げ回ったりとか、あっちへ走ってって、あおったり、とかね」
-----酸素が頭の中に無くなっちゃうんですね!
真木:「そう、酸欠みたいになっちゃうの! それでもう-----何だか息できなくなってきちゃって----そのままのびちゃってる訳、ステージで」
-----怖い!!
三原:「そんなことやってるから、オックスが、グループサウンズの火を消した訳ですよ」
-----えっ!火付け役と火消し役?
真木:「この前、ある番組で、そんなこと言われたんですよ。 僕らは違うんですよ、僕らオックスは、GSの人気を曲がりなりにも、1年半から2年は延ばした、という自負があったんですよ。 でもこの前、ある放送聞いてたら『オックスが火を消した』と言われて(笑)」
2002年4月28日 by Miki