1960年代に若者の圧倒的支持を得たGSが、後年いかにして再発見されたかを、GSメンバーのインタビュー、CDリビューも含めて特集、とても読みごたえのある内容。8曲入りのサンプラーCD付。
CDリビューは20ページ以上にもわたり、これだけ多くのGSのCDがリイシューされてきたことに驚かされる。もちろん2002年9月21日発売の「オックス・コンプリート・コレクション」も紹介されており、その中から「オックス・クライ」と「真夏のフラメンコ」が、付録のサンプラーCDで聴ける。
GSの再評価に至る過程については、トップを飾る大森眸さんの「ヒストリーオブGSルネッサンス」に、わかりやすくまとめられている。 大森さんはもちろん、黒沢進氏、洞下也寸志氏、高護氏、中村俊夫氏など、GS再評価を支えてきた方々のご尽力に、改めて感謝の思いだ。
インタビューは、オックス、モップス、ダイナマイツの3大カルトグループ。
オックスファンとしては、真木ひでと(野口ヒデト)が、当時を語るインタビューは必読!です。
ライブアルバムの収録についても、メンバー本人の証言が載ることは、今までなかったのではないか。
写真はモノクロだが、5人のオフィシャルな1枚と「ガール・フレンド」キャンペーンでのステージ写真が掲載。後者は大阪近鉄百貨店の屋上で、手前に福井利男と野口ヒデト、オルガンのうしろでにっこり笑う赤松愛をとらえたスナップだ。白いタイツに編み上げブーツの衣装、「ビクター専属 オックス」の幕といい、時代を物語る貴重な史料となっている。
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2002. 8. 29 by Miki