8月2日(木)


いざ、仙台



AM7:00起床

今日は仙台に行きます。牛舌を食いに行きます。日帰りです。

友達のお母さんが言うには会津から仙台に日帰りで行くには少々大変と言う事で8時出発となりました。

会津地方というのは盆地です。山に囲まれていて熱が逃げず、夏は暑く、冬は寒いところです。

軽井沢のような高原だと思っていて避暑地だとずっと思っていました。

こんな勘違いは僕だけ?

会津はそんなに暑くありませんでした。東京に比べれば湿気がなくとても涼しいです。

とても良いところです。

そう思っていたのは、仙台に行く前まででした。

会津地方から出るためには 必ず山越え をしなくてはならないのです。

猪苗代湖を後ろに巨大な山々が目の前に立ち塞がります。

来た時と同じように長い長い暗いトンネルを抜けると、なんと恐ろしいことに物凄い でした。

いやぁー、なんか怪しいと思っていたんですよ。

頂上付近を下から見上げるとやけにモクモク しているだもん。

元気に楽しそうに写っていますが、泣きたくなるくらい辛かったです。



ホント恐いですよ。わずか数メートル先はまったく見えないんですよ。

ということは、霧がどこまで続いているかもわからない。五里霧中とはこのこと。

前を走る車のテールランプを追いかければいいじゃないかと思うでしょうが、 恐怖 でそれすらついて行けない。

だいたい前を走る車を信用して 後ろをついて行くわけだけど、その前の車が誤って道を外れて崖から落ちたりしたら、 一緒にこっちも落ちるわけでしょ。

どんなに遅くてもマイペースで行くね!! ものすごくゆっくり走りなんとか霧から脱出しました。

霧が発生しているのは頂上付近だけでそんなに長くなく助かったのですが、

いやぁー、僕のバイク人生の中で1番恐い体験になりそうな出来事でした。




僕の乗っているバイクなんですが、カワサキの エストレヤ といいます。

250ccであんまり速くないバイクです。

その代わり燃費がなかなか良いです。リッター25から30ぐらいは走ります。

タンクには15L入るので1回の給油で300キロは走ります。

まぁ、それでも走っていればガソリンはなくなりスタンドで給油した時のことです。

マイバイクはノーマルからは結構カスタムされています。

タンク、シート、サイドカバー、メーター、ミラー、フェンダーなど変更され、 イギリスの旧車トライアンフのレプリカとなっています。(通称カワサキトライアンフ)

見る人が見ればすぐにエストレヤってわかるのですが、なかなか熱い視線を感じます。


本物と勘違い!?

特に旧車のレプリカだけあってオジサンにウケがよい。

ここのスタンドのオジサンもそうでした。

給油が終わり代金を払う際に声を掛けられました。

「これ、トライアンフ?」

「うん。トライアンフ!」

騙すつもりではありませんでしたが、説明をするのが面倒くさいのとオジサンの期待に応えて あげたかったのです。

オジサンはものすごく満足そうでした。




恐ろしい山越えをして福島市内に出てあとは国道4号をひたすら北上すれば仙台です。

この国道4号がかなり混んでて疲れる疲れる。

道自体はそんなに狭くはないのですが時間帯が昼近くともあって進みが悪いです。

都心の渋滞よりは空が広いせいか、空気が綺麗なせいかマシでした。

それにしても仙台は遠い遠い。


これまた東京人の勘違い。

会津まで来たので仙台はすぐ近いと思っていたらこれがなかなか遠いんですよ。

そもそも福島県があんなに デカイ なんて知らなかった。

会津は県の中央、西にあるのでそりゃ仙台は遠いさ。

8時に出発して駅周辺でちょっと迷ったりして到着したのは1時ぐらいでした。


仙台駅はデカイ!!

駅は写真なんかで見たことがあるんだけど、駅がデカイって言うか、仙台の町がデカイ。

さすが北の都。僕の感想としては上野駅に池袋を足した感じです。

大きなサンモールがあって(吉祥寺みたいの)それがメチャクチャデカイ。

知らない人は間違いなく迷います。 迷いました!!

お目当ての牛タン屋が見つからない。

最初は駅にバイクを停めて歩いて探していたけど見つからずバイクに乗って探しました。

商店街の定員さんに聞いたり、歩いている人々に聞き、1時間後発見。


味太助。有名店です。HPもあります。メニューは牛タン定食のみです。

ヘトヘトの僕等は店に入り注文をして、さぁ、出てきました!

定食は牛タン、キャベツの漬物、テールスープ、麦飯です。

まずはスープから。 う、う、美味い。 ものすごく美味い。

続いて牛タン。ここの牛タンは大きくて厚切りなのが特徴です。(仙台ではどこもそうなのかな?)

ウォー、美味すぎる。

この瞬間僕は肉類の中で牛タンが1番好きになりました。

この牛タンが麦飯に合うんだ。それにしてもこの店はなんて美味いんだ。

くどいようだが本当に美味い。

肉類の中どころではなくて今までの人生の中でナンバー1の美味さだ。

間違いなく人生に残る味だ。来たかいがあったよ(涙)。


・この感想は嘘ではありませんが、かなりの疲労ゆえの状況下での食事でのため何を食っても 美味い状況でした。そこでなかなかいい物を食した結果です。お腹が空いて疲れていれば何でも 美味しいです。でも実際かなり美味しいと思います。

(東京にも支店がありましてあの味が忘れられず水道橋店に行って来ました。 あまり美味しくなく高かったです。お薦めしません。やはり本場に限ります。)


食後の一服。


仙台にきた理由は牛タンともうひとつ。

以前に仙台の写真を見て絵を描いたことがあって、その場所に来て記念に写真を撮りたかったのです。

現在の時刻、午後2時30分。田舎は日が暮れるのが早いです。

仙台までの予想以上の遠さ、時間を考えると3時30分までにはここを出発したいです。

その場所なんですが、手元には絵も写真もなく、僕の頭の中の曖昧な記憶しかありません。

キーワードは 裸婦のブロンズ像。それから噴水、並木道、車道、遊歩道。

ブロンズ像以外はかなり不確かな記憶です。

牛タン屋を探したときと同様に道行く人々やお店の定員に

「ブロンズ像知りませんか?、ブロンズ像知りませんか?」

とひたすら聞き回るもあまりに漠然としていてみなさんわからず。

しばらくすると友達が、 「元ちゃん、あったよ。」

おー、噴水がある、目の前に車道、そしてブロンズ像!!

条件がなかなかそろってはいるのですが、なんかブロンズ像が違うんですよ。

男女2体のブロンズ像だったんですよ。と思ったら少し先にもブロンズ像が!

これも違う!いや、さらに奥にもブロンズ像が!!また違う。

確か両手を上げて、脚は開いていて....のはず。

結局この噴水のあるところ(公園)には四体あって全て違いました。


時刻は3時過ぎ。仙台はデカイ。そして知らない者にとってはどこもかしこも同じ道に見える。

サンモールだらけの碁盤目のような町。 見つかるのか?

あっちに行ってみよう。なにか違う。それじゃ、こっち。イメージと違う。

定禅寺通り。確かそんな名前もどこかで聞いた気がする。定禅寺通りを探そう。

道の名前さえわかっているのになかなか見つからず。


時刻は3時30分。定禅寺通り発見。

並木道、車道、雰囲気、イメージはかなり近いが、ブロンズ像がない。

仕方がない。バイクに乗って少し探して帰ろう。またあの トンネル が待っている。

バイクに乗って車道に出ると、 なんと発見!

やっぱり定禅寺通りだったのです。

遊歩道は車道の真中にあって、車が邪魔して見えなかったのです。

遊歩道は地面のタイルの張り替えで工事中で人は歩いてなく、とても目立たない状態だした。

ブロンズ像ありました。僕が求めていた物をついに発見しました。

見つけたらさっさと帰らなくちゃ。仙台滞在時間1時間30分。

定禅寺通り


来た道を帰りました。ただちょっと違ったのは結構カットビました。友達が速いんだもん。

最初のうちはひとりでトバシやがって、ちょっと待てよなんて思っていたんだけど、

いつの間にかこっちもスットバスのが楽しくなっちゃって2人でブンブンしました。

バイク自体は2人ともそんなに速いバイクではありません。(彼の方が僕より速いバイクではあります。)

それなので速いと言ってもイカレタほどのスピードは出していません。

安全なところでしかスピードは出していませんが、戦闘機のような気分でした。

ブーン、ブーン みたいな感じです。

そしてトラックやら車やらをパスしていきます。

2人のイメージは 爆撃機 でした。パスする度に星マークが増えていくような快感です。

基本的には安全運転です。

帰りも霧がありましたが、行きほどは恐くなかったです。でもトンネルは恐かった。



PM8:00帰宅

本日は非常に疲れた。走行距離は300キロ近く。(そんなには走ってないか?) 東京から来るときよりも走った。

帰宅後すぐ近くの銭湯へ。これがまた遠い。

田舎道トバシテ10−15分。近いって聞いていたのに!!

夜はすぐ寝ました。



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