フリッパートロニクスを再発明した日本人
〜ある意味すごいかも〜
皆さん、「フリッパートロニクス」をご存知ですか?
簡単に言えば、何か音(フワーンってな感じのが多いか)を吹き込んでいたテープをずーっと回していて、そこにギターなり何なりの演奏を加える。そうするとテープの音と演奏が噛み合ったり噛み合わなかったりと偶発性が高くなり、インプロ要素が強くなる……という実験的な技法で、クリムゾンのフリップがやってたことです(たぶん説明不足)。
それについて、面白い話があります。
以下、水平線の間の文章は、Cinemaさんに寄稿して戴いたものです。
この話をしてくれたのは私の専門学校時代の恩師(キーボーディスト・作編曲家・シンセサイザー・マニピュレーター)です。
「再発明した人」というのは、その先生の知り合いのDJです。
DJといっても(これを見ている人の中には偏見を持っている人もいるかも知れませんが)クラブ等で皿を擦るだけの人ではなくて、アンビエントっぽいものもやる人だそうです(その先生にはDJの人達にインタビューした著作があります)。(普通の)楽器以外のものをプレイしているミュージシャン、といった位置で理解するほうが間違いが無いかも知れません。 DJの中には、イーノ、ワイアット、フロイド等に影響を受けている人達が沢山います。
ということで、その先生(仮にA氏)とそのDJの会話です。
DJ「Aさん、僕、新しい楽器を発明したんですけど」
A氏「発明? どんなの?」]
DJ「これ結構スゴイんですけどね、超アナログなんですけど。二組のオープンリールのテープをエンドレスにして、入った音が時間が経ってから再生されて、自分の音と共演してく、っていう感じのモノですね。スゴイでしょ」
A氏「……それってフリッパートロニクスじゃん」
DJ「え? 何ですか、それ?」
A氏「(しばしフリッパートロニクスの説明)」
DJ「え〜、そんな昔にもう既にあったんですか〜。知らなかったな〜……でもでも、僕の独創の所があるんですよ〜。これはスゴイっスよ」
A氏「……何?」
DJ「テープのリールが、自転車の車輪なんですよ〜」
A氏「……」
後に、ホントに自転車のホイールにテープが張られている機械が写った、ライヴ時の写真が送られてきたそうです(笑)。
しかし、自転車の車輪をリールに使っている、っていう事は、音の反復の時間がオリジナルのフリッパートロニクスよりも遥かに長くなりますから、既に機械自体が30分前後とかの長時間演奏を前提にしたモノなんですけどねぇ(笑)。
以上です。日本にも面白い(変な?)人がいますね〜。
とか言ってると、また買いたいアルバムが増えてしまう……(笑)。
いやー、似たようなこと考えてるなぁ、ってな人は時々いますけど、よもやフリッパートロニクスを自分で編み出してしまうとは……いまの世も、捨てたもんじゃないです(誰が捨てたんだよ)。
このように、面白い話題があれば皆さんどしどしご応募ください。採用基準は僕です(←そりゃ困った)。
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