以下は、トピックス1で論文を紹介した星野氏の友人にしてヴァイオリン奏者である「平澤仁」氏のリサイタルの演奏曲目解説パンフレットよりの抜粋である。平澤氏は根っからプログレがお好きなようで、プログラムにこんな「おいおいクラシック聴きに来る人にゃそいつぁ解んねえよ」ということを書いちゃったり、そのうえアマ・バンドに呼ばれてU.K.の“Caesar's
Palace Blues”や“In The Dead Of Night”のヴァイオリンを「まるでおんなじに」演奏するというスゴイ人だ。なのに星野氏が言うところでは、「東京フィルハーモニー交響楽団コンサートマスター」というような立場であるらしい。うーん、やっぱすごいのかも。
近々氏のCDもリリースされるそうで(発売したらこのページでお知らせする予定です)、いやはや、クラシックから影響を受けたプログレが逆にクラシックに影響を与えているかと思うと、何だか感慨もひとしおである。
プログレ以上に小難しいと思われがちな(そうでもないか。最近は割と「庶民のクラシック」的な趣も強いか)クラシックであるが「こういう面白い人もいるんだよ」という紹介である。うむ。
ヒナステラ:パンペアーナ 第1番(1947)
私とヒナステラの出会いは、中学生の頃であったろうか。当時、私はブログレッシブロックというものにいそしみ、ガンガンのロックよりむずかしいものを聴いているという優越感に浸っていた。特にエマーソン、レイク&パーマー(以下EL&P)というバンドがお気に入りで「恐怖の頭脳改革」などという今から思えば子供だましのようなタイトルのLPを聴いていた。その中に「トッカータ」という曲があり「よくこいつらこんな曲演奏できるな(よくこんな曲かいたな)」と感心したものだった。
数年後、アスペン音楽祭に参加した私はそこで、ヒナステラという作曲家のピアノ協奏曲第1番を聞いていた。なんだか退屈であったが、曲が4楽章まで進んだとき私は戦慄が走るのを覚えた。「おおっ。これEL&Pじやん!」そこではまさしくあの「トッカータ」によるピアノとオーケストラのバトルが繰り広げられていた。しかし後で「EL&Pがヒナステラだったんだ。」とふと気がつき、ずいぶんがっかりした。そして私は楽譜屋さんやレコード店でヒナステラという名前に注意を払うようになった。
(以下略)
なんと、そのヒナステラを収録した平澤氏のCDがとうとう発売! 詳細はこちらをどうぞ!