世界なんか私だけで終わればいい
| 「君は変わったね」とあなたは言う くだらないやりとりの つたない会話のなかで でも私には 世界を変えるほどの威力があった 私という小さな宇宙 その崩壊を 呼んだ あなたは何気なく私に真実を放つ その口にヒプノシスのチャックをしたい 喫茶店でひとり サティを聴きながら我を思う 私はわがまますぎるんだろうか 誰もが 自分の抱える過去と理想で 偶像を作り上げる 変わらない人間などいない 人は常に変化するものなのに あなたは私の変化を嘆く前に 自分の変化にも気付いて 移りゆく泡は絶えずその形状を変える 私は 自我を持ってはいけないのか 揺れ動く波に身をまかせてはいけないのか 私は 不都合と好都合の間で揺れている 世界中の快楽をこの手にしながら 世界なんか 私だけで終わればいい |