さようなら
| 私は、あなたの都合だけで生きている訳じゃない。 友の死にも碌に立ち会えず、 生きる糧すらも奪われ、 「言う事を利け」と機械にされる。 この世界はすべて、人と人との集合体。 それを理解していないのは、 私なのか? あなたなのか? 独り善がりな独裁者は、 気付けばひとり、裸で叫ぶ。 「俺は裸じゃない」 されど、周囲は誰もが笑い狂っている。 自分が王者であり、絶対的存在であると錯覚した あなたという道化師が裸で踊る事。 こうして皮肉な喩えを叩き付けられても、 あなたは決して、自分の裸を認めないでしょう。 それだから、何時までも気付けないのに。 何かあると、時化た物質で吊ろうとする。 人の心までは吊れない事、教わらなかったの? 以前にも、あなたは似た誤ちを犯したのに、 それを経験とし、糧にする力もないの? あなたはそんな自分の幼稚さを、 私を疑う事で曖昧に誤魔化してきた。 いろんな事を聞いている。 いろんな事を知らされた。 あなたが、忠実な犬だと馬鹿にしてきた「彼ら」から。 知らずは、あなたばかり。 あなたは、逃げてばかり。 何かあると、誤魔化してばかり。 どれほど、約束を破られたか判らない。 だからきっと、今度は私が破る番でしょう? あなたは、望んでいたんでしょう? あなた自身の手は汚さずに、 私が、自ら撤退する事を。 どうぞご自由に、予定通りに事を進めてください。 私は、あなたひとりじゃない大きなシステム内に居たと、 認識しているから。 尊敬できない人、 軽蔑しかできない人、 忠誠心もない人、 そんな人には忠誠など誓える筈もない。 恩や義理、あなたが与えていた心算の架空のシナリオ、 そんな台本が読めるほど、私は盲目じゃない。 恩知らず? 私が? それともあなたが? 偽証罪、詐欺罪、心的外傷…… それが、あなたが私に呉れた「恩」という存在。 無論、情報は戴いていこう。 新たな、そして決定的な罪の上塗りは嫌でしょう? ただでさえ、その手は嘘で汚れているから。 あなたの声は、もう耳にしたくない。 言いたい事が、言い残す事が有れば、 誰か人を通して伝えてください。 今まで、あなたがそうして逃げてきたように。 突然の手紙は、失礼で卑怯だったのかも知れない。 あなたが今日も逃げたから、こうしないと伝えられなかったけど。 すべてがうまくいっていた筈の私には、 あなただけが、傷害になっていた。 あなただけが、邪魔だった。 あなただけが、障害になっていた。 どうしても、私はこれ以上は腐りたくないから。 さようなら、 もう会う事も、言葉を交わす事も無いでしょう。 |