ロマンティストは気難しい

批評家は創作もせずに
偉そうに非難する 駄作だと
そんな彼らは名画がお好き
誰しも好きと言えるから

批評家は表現者と勘違いして
傲慢に語る 俺は偉いと
そんな彼らは名画を貶す
自分に注目が集まるから

ありふれた情報をもとに
よくある感想文を述べて
それが批評だと騙る
表現の自由 万歳

奢ってもらったこともない
恩義はおよそ感じない
だけど執拗に僕を監視する
ロマンティストは気難しい

空想家は石碑の一片の詩から
膨れた感情を論理と誤謬する
そんな彼らは古典がお好き
既に評価を得ているから

空想家は自我の肥大に気付けず
自分を慰める 俺はすごいと
そんな彼らは新人は嫌い
自分では評価できないから

ありふれた妄想をもとに
よくある激情をぶつけて
それが正当だと騙る
思想の自由 万歳

奢ってもらったこともない
恩義はおよそ感じない
だけど執拗に僕を監視する
ロマンティストは気難しい

彼に小銭一枚ほどの善意があれば
飢えた聾唖者を救えるのに
彼自身 見えない 聞こえない
「俺に文句のある奴いるか」