一抹の夢


 今までの私は……
 一度は就いてみた都内のとある情報処理職を退き、自らフリーターとなり、その曖昧な社会的立場に悩まされていた。コンビニエンス・ストアでの日々を真面目に過ごしてしまったがために人間不信の気を帯び、そちらも退職。やがて強く希望する音楽関係の仕事に就きつつも、やがてそこさえも離れ、手に職も持たず未だ人間不信を払拭している最中でもある。
 しかしそこに、悔いはない。なぜなら、私が今までに培ってきた特質は、情報処理職やコンビニエンス・ストアには応用こそ利くものの、まったく適しているわけではなかったのだ。
 私の行動原点は「表現」であり「言葉」である。
 それは物心のついた頃から標榜し続けてきた「小説家への夢」、大学時代より本格的に漬かり始めた「音楽」などにより具現化される。私の本分は、機械化されたデジタル世界、狭い世界の最下級労働者などに於いてはその存在すらも皆無であった。
 それこそ生悟りではないか、とでもお思いだろうか?
 だが、人間の活動は殆どすべてが「思い込み」と背中合わせの「生悟り」によって発動しておるまいか?
「生悟り」を「悟り」に昇華すべく、自分の選んだ道を往くのではないか?
 私はどうしても、今までの、生活のために歩む泥の道に「悟り」の境地を見出せなかったのだ。
 今に留まるわけにはいかない、
 今ならまだ、間に合う筈……。

 ……………

 もし仮に、私ごときに一抹の望みを託さんと賭けてくださる方が存在するのなら、私はそれに応えよう。いや、正確に言えば、応じられるかも知れない。大見得は切れない。今の己れの程度を、痛いほど、理解しているから。
 だが、喩え生悟りであれ、解っていることは他にも幾つかある。
 ひとつには、つぼみのまま花咲かずして首落とさんとしていること。
 ひとつには、水と光とが与えられればいずれ花は開くこと。
 ひとつには、根を下ろす土なくばそれも叶わぬこと。
 ひとつには、コンクリートだけの土壌には花は咲かぬこと。
 ひとつには、花それ自体にはこれらを受け入れることしか叶わぬこと……。

 解ってるさ、
 甘えてるだけだってことは。
……しかし、ほんの僅かではあるが、そのうえ遅蒔きであったが、芽は生えた。詳しくは下記を参照されたい(拙サイト上には内容がなるべく重複しないように書き分けているので、雑誌は別個の存在としてお求め頂きたい)。

 さあて、ここからどうなるか。
 機会さえあれば、何にだって喰らい付いてやる。
 天野月子、elements、フロイド、クリムゾン、ジャパン、プログレ、ブリティッシュ、ジャズ・ロック、アヴァンギャルド、ニュー・ウェイヴ、ガールズ・ロック、J-POP、レヴュー、残骸処理、数合わせ……何だって来い。
 あなたの期待値ぐらいには、応えてみせます。

 以上で、夢想家のたわごとは終わる。
 あとに残すは、成果というより本人の記憶代わりの記述。


- WORKS -
(記名原稿のみ)

『CDジャーナル』誌
2002/5号 「新譜試聴記」
「DVD試聴レビュー」1点(BUCK-TICK『B-T PICTURE PRODUCT』)(訂正)
2002/6号以降毎号 「新譜試聴記」10点程度
2002/9号 「初CD化+再発盤」レヴュー1点(キング・クリムゾン『USA』)
2002/12号 「ジョージ・ハリスンの100枚」ソロ部分ディスク・ガイド
「DVD試聴レビュー」レヴュー1点(THE MAD CAPSURE MARKET'S『020120』)
2003/1号 「今月の推薦盤」レヴュー1点(天野月子『メグライオン』)
2003/2号 「DVD試聴レビュー」レヴュー1点(ヤプーズ『ヤプーズ計画 LIVE & CLIP + 2』)
「今月の注目盤」レヴュー1点(elements『freedom re captured』)
2003/3号 「初CD化+再発盤」レヴュー1点(PFM4作)
2003/4号 「今月の注目盤」レヴュー1点(COIL『COIL3』)
2003/5号 「今月の注目盤」レヴュー2点(Rie『One』 / オパビニア『オパビニア』)
2003/7号 「今月の注目盤」レヴュー2点
(藤原いくろう『キノー〜銀幕のピアノ〜』 / スーシ・フィルドガード『ホーム・スウィート・ホーム』)
2003/8号 「今月の注目盤」レヴュー2点
(土屋浩美『SOMEDAY』 / 内橋和久『FLECT』)
「DVD試聴レビュー」レヴュー1点(BUCK-TICK『PICTURE PRODUCT II 』)
2003/9号 「DVD試聴レビュー」レヴュー1点(ロジャー・ウォーターズ『ザ・ウォール〜ライヴ・イン・ベルリン』)
「今月の推薦盤」レヴュー1点(ウィリー・オテリ『スパイラル・アウト』)
……以降、ほぼ毎月レヴュー掲載(2004年6月号まで)


『GOLD WAX』誌
71号 「『THE WALL IN PROGRESS 1978-79』を検証する」
73号 「2001 BEST BOOTLEGS」
76号 「New Release Collector's CD Review」
83号以降毎号 「New Release Collector's CD Review」不特定多数
84号 *ロジャー・ウォーターズ特集*
「天才になろうとした秀才〜ロジャー・ウォーターズ私論」
『ファイナル・カット』レヴュー
過去作レヴュー×2(訂正)
3/28ライヴ・リポート
85号 「『DEMOS FROM THE FINAL CUT ALBUM』検証」
90号以降毎号 「ディスカホリック ノイローゼ(コラム)」連載開始
91号以降毎号 「音楽のある風景(読切短編小説)」連載開始
94号 休刊のためレヴュー、連載ほかいっさい終了(訂正)


ohers
2001/12/07 TVK 「Sony Music Access」 サイト紹介
2003/02/07 ローラン・プティ「ピンク・フロイド・バレエ」プログラム フロイド略歴を転載
2004/06 elements new album 宣伝資料転載
2005/10 ローラン・プティ「ピンク・フロイド・バレエ」プログラム フロイド略歴を転載


現在、古本屋店員の日常仕事と未だ自己満足の小説執筆のあいだに、ペン・ネームにて細々とライター業は続行中。