VANPA

〜すべての条件を満たした67分〜

トッド・ラングレン
『未来から来たトッド』

 「天才」「奇才」「魔法使い」……とあらゆる賞賛を受けたポップ・ミュージックの神様の74年作品。アヴァンギャルドと親しみやすいメロディの完全たる融合は、天才の仕事としか言いようがない前作『魔法使いは真実のスター』の続編ともいえるもの。

 まず、脳裏に浮かんだアルバムを列挙してみる・・

イット・バイツ『ワンス・アラウンド・ザ・ワールド』
ケストレル『ケストレル』
BOX『JOURNEY TO YOUR HEART』
スティーヴ・ハケット『ヴォヤージ・オブ・アカライト』
坂本真綾『ハチポジ』
ZIGGY『HEVEN AND HELL II』・・

 これじゃ、ただの好きなアルバムだ・・「無人島であり余った時間を、少しでも有意義に過ごすための条件」を考えよう。

・バラエティに富んでる(私、飽きっぽいし、いろいろ聞きたい人なので・・)
・何度も聞ける深さがある・・(スリーコードのR&Rも大好きだけど・・)
・時間が長い(ビートルズの初期のアルバムとかは当然除外・・)

 この3つを満たすアルバムであることが重要だ。

 それに邦楽なら、言葉全部わかるけど、洋楽なら、何度も聴いて英語をマスターする楽しみもある。じゃぁ洋楽を選ぼう!
(話はそれるが、昔、不良にからまれた時に、デュラン・デュランの歌詞を英語で怒鳴って追っ払った・・という漫画を読んだことがある。無人島脱出の暁には、そういった芸もマスターできるわけだ・・)

 洋楽で「深い」なら、やっぱりトッドだ! なら『ハーミット・オブ・ミンクホロウ』かなぁ・・でも短いんだよなぁ・・、そうすると長いアルバムでは・・

 よし、『サムシング・エニシング』だ!

 え? 2枚組はダメ? 2枚組でいいならFAB4の『THE BEATLES(ホワイトアルバム)』も候補になるけど・・これは、ギターも一緒にあったら最高! 一緒に弾きながら楽しめるしね・・

 ギター持ち込み禁止かぁ・・・

 うーん・・・・・・・(考え中)

 あった! コレだ

 トッド・ラングレン『未来から来たトッド』

「まずはファンファーレで勝負?」のカオスで、寝ぼけた頭をすっきりさせよう。
 そして、「君は知っている」の美しいメロディに酔っぱらい、
「ザ・スパーク・オブ・ライフ」で幻想の世界へ・・

 秀逸なポップソング「夢は果てしなく」
 複雑怪奇な「天国は待っている/キング・コング・レゲエ」
 100点満点のポップス「それが愛なのか?」・・

 おおっ! 何度聞いてもスゲー曲ばかりだなぁ・・

 前曲での快感を「ギュルルル・・」というノイズで台無しした後、「ヘヴィー・メタル・キッズ」が始まる。ロック少年としての自分を取り戻そう。
「いつになったらわかるの?」で感傷的になり
「1984年の子供たち」で、大人数のコーラスに、CDに合わせて大声で歌おう・・

 初めてこのアルバムを知った1987年の思い出に浸ることも出来るし、
 無人島に持っていくための条件すべてを満たした約67分・・これでOK!

う゛ぁんぱ
 日本一のZIGGY研究サイト『VANPA'S ROOM』管理人。ZIGGYだけでなく音楽嗜好は歌謡曲からプログレまで多岐にわたり、漫画や文芸にも通じる多才な人。大のカラオケ好きで、特に80年代邦楽ロックを好む。「THE ALFEEへの偏見を解く会」会長(嘘)。