ナスノミツル

〜インドはさすがお釈迦様の生まれた国〜

アムジャッド・アリー・カーン
『アートマ』

 アムジャッド・アリー・カーンは天才がひしめく現代インド音楽界の中でも、奇才の名を欲しいままにするほどの才能の持ち主。難しい楽器と言われるサロードを自在に操り、次から次へと新しいメロディを即興で繰り出す様はまさに音楽の神と言っても過言ではない。ユネスコ文化勲章、ユニセフ・ナショナル・アンバサダーシップ、世界経済フォーラムのクリスタル・アワード、ヨーク大学の博士号等、数多くの賞を受賞している。アムジャッドの音楽は言うなれば、人の空気、人の気持。シタールに似つつ、より柔らかい音色が楽しみどころ。心地よいメロディが楽しめる。かのチベットの指導者ダライ・ラマも彼のファンだとか。

 まじめに答えていいんですよね。ね? はい。では先に言ってしまいますね☆
 私が無人島に持っていく音楽は、インドのサロッド奏者AMJAD ALI KHANさんの“ATMA”という作品ですね、はい。私は根っから沢山の物を持つのがあまり好きでない、と言いますか、得意でないものですから、CDのコレクションも貯まると何年かに一度、まとめてブックオフに全部売っぱらってしまうという、音楽家の風上にもおけない暴挙に出る悪癖を持っておりましてですね、するってぇと当然の報いで結果的に愛着盤(そうですね〜、ピンク・フロイドの“アニマルズ”やイエスの“リレイヤー”、クイーンの三枚目あたり)は何回も買ってしまうことになる訳でして、不思議とこれが妙に自慢なんですが、変ですかね(笑)。まいっか…とにかくタイミングが悪いと無人島に持っていける音楽がひとつもない、なーんてことになっちゃいます。
 ところがざんす!
 一枚だけず〜っと持ってる愛着中の愛チャク盤があるんですね。それが上記の“ATMA”(アタマじゃないすよ。アートマ)ってやつでして、何故ならこれは深夜に(下手したら曲作ってる時とかに!!)しょっちゅうかけてる、というか小さい音で鳴らしてるやつでして、何年間聴き続けても全然飽きない音楽なんですね。ん〜たぶん聴くって感じじゃなくて、聴くことで自分を開くって感覚に近いか…インドはさすがお釈迦様の生まれた国だけあって、音楽も違いますよねぇ。音楽聴いてるかと思ってたら、いつの間にか自分自身の声を聞いてるんですものねぇ。おばさまもビックリよ〜。おっと人格が変わってきた(書いてるとよくありません?)。
 ま、そんなこんなで波の音と夜空に輝く満天の星のチョビンとインドの古典は相性よ〜し!! そういうわけですぅ〜。

なすの・みつる
 ALTERED STATES、elements、戸川純バンドなど様々なバンドやユニットのベースを担当し、セッションやインプロも数知れず参加する、言わば日本のヒュー・ホッパー。ほぼ毎日レコーディングやライヴをこなす超絶ベーシストで、メロディアスなものからアヴァンギャルドなものまで自由自在。そのプレイ・スタイルの最も特徴的な瞬間は、即興演奏における柔軟でログレッシヴで、エフェクティヴなアプローチにある。ブログはこちら