晴山“会長”一秀

〜中学に購入した記念すべき一枚〜

キング・クリムゾン
『クリムゾン・キングの宮殿』

 言わずもがな、キング・クリムゾンのファーストにしてプログレッシヴ・ロックを勃興させた一大名作。唯一のオリジナル・メンバーによる作品でもある。その曲調は破天荒なものから、たおやかなもの、演歌調のものに荘厳なものなど多種多様。プログレに興味はあるけど手を出し兼ねている方はまず本作を。オリジナル・マスターを使った「ファイナル・ヴァージョン」も出ている。

 そもそも中学二年生の冬休み、お年玉で購入した初プログレ・レコである。当時元爺さん所有の5球スーパー蓄音機から抽出したMONOクリスタル・カートリッジ搭載のプレーヤーで聴き狂ったものである。その後、仙台へ引っ越した直後の火災からも何とか逃れ、そのまま永らえるかと思われたのだが、大学の同級生に貸し出したまあそのまま行方知れずとなっていたものである。
 そして世紀末、ふとしたことで知り合った友人から突然プレゼントとして頂き、現在に至るまでCD-R化されて何かの折に営業車内での愛聴盤となっているのである。
 さて無人島と言うからには電気が通っているとは限らない訳だが、元来怠け者の私は太陽光発電を設備する甲斐性も無いし、多分“Moon Child”以外はほぼ完璧に脳内再生できる筈であるから心配には及ばないのである(歌詞も内ジャケに書いてるし)。従って私としてはあのジャケで思いっきり「いやーん」とか言ってるゴットバー君を眺めながら一曲目のテンポに合わせて木刀で素振りをしエピタフに涙し宮殿の旋律に陶酔しつつスキゾイドな日々を過ごすことになろうかと思うが、それはそれで十二分に幸せなのだ。

 ところで何故『宮殿』を思いついたか言うと、件の友人が遠くロンドンで探し出してくれたと言うこのレコード、レーベルがアイランドの2ndプレスと言うオタクでベタな理由だのであったとさ。ごめん。

はれやま“かいちょう”かずひで
 なぜ会長なのかは秘密だが、とにかく会長な印刷業。「プログレオヤジ」という言葉を定着させた人物でもある。「プログレオヤジの憂鬱」でプログレへの熱い思いをたぎらせつつも、最近は「七郷少年剣道クラブ」に熱を注ぐ。ヘヴィ・ロック・トリオ「ふろヰ道」のギタリストでもある。