抗鬱日誌

〜変わっていく薬〜

 前項でも触れましたが、最初は「お試し期間」のようなものがあります。
 この人に合う薬はどれか? というものを、しばらくの間探り続けるのです。それには数回で合致することもあれば、数ヶ月経っても不明なままだったりもします。
 そのため、処方箋は種類が落ち着くまで時間がかかります。医師によってはやたらと多くの薬を試したり、最小限に抑えたりするでしょう。僕がお世話になったO医師は、後者でした。だからこそ最初は安定剤デパスだけで試してみたのですが、それでも僕の反応が「鬱」にあるので、抗鬱剤を少しずつ変えながら処方していきます。また、転院して医師が変わったことによって処方箋が換わりもしました。
 僕の場合は、大体、以下のように変わっていきました。


安定剤 抗鬱剤 SSRI
1. デパス(0.5mg)×3

2. デパス(1.0mg)×3 アモキサン(25mg)×3
3. デパス(0.5mg)×3 アモキサン(10mg)×3 パキシル(10mg)
4. デパス(0.5mg)×3 アモキサン(25mg)×3 パキシル(10mg)
5. デパス(1.0mg)×3 アモキサン(25mg)×3 パキシル(10mg)
6. デパス(1.0mg)×4 アモキサン(25mg)×3 パキシル(20mg)
7. デパス(1.0mg)×6 アモキサン(25mg)×4 パキシル(20mg)×2
8. デパス(1.0mg)×8 アモキサン(25mg)×4 パキシル(20mg)×2
9. デパス(1.0mg)×8 アモキサン(25mg)×6 パキシル(20mg)×2
10. デパス(1.0mg)×8 アモキサン(25mg)×6
ルボックス(25mg)×3
パキシル(20mg)×2
11. デパス(1.0mg)×8 アモキサン(25mg)×6
デプロメール(50mg)
パキシル(20mg)×2
12. デパス(1.0mg)×3
コントミン(25mg)×1
アモキサン(25mg)×3
ルボックス(25mg)×3
パキシル(20mg)×2
13. デパス(1.0mg)×3
コントミン(25mg)×3
アモキサン(25mg)×3
ルボックス(25mg)×3
パキシル(20mg)×2
14. デパス(1.0mg)×3
コントミン(25mg)×3
レボトミン(5mg)×2
アモキサン(25mg)×6
ルボックス(25mg)×3
パキシル(20mg)×2
15. デパス(1.0mg)×3
リスパダール(1.0mg)×4
テトラミド(10mg)×1 パキシル(10mg)×1
……
1. お試し期間
2. 「軽度の鬱病」と診断されたため
3. 副作用の眠気が酷かったので、アモキサンは慣れるまで軽くなる
4. 副作用に慣れたので、アモキサンの量が戻る
5. 不安症状が強いので、デパスを強くしてもらう
6. 鬱が余り改善されていないのでパキシルが強くなる
7. 一時回復に向かったが、ますます鬱状態になり全体量が増える
8. 不安傾向が未だ強く、自らデパスの増量を望む
9. 鬱傾向が強く、自らアモキサンの増量を望む
10. 鬱傾向が強く、自らルボックスの追加を望む
11. 鬱傾向が強く、自らルボックスの増量を望み、デプロメールを処方される
12. 転院し、増えていた薬を減らす方針になり、代わりにコントミンを処方される
13. 不安傾向が強く、コントミンの量が増える
14. 鬱傾向が強く、自らアモキサンの増量を望む、レボトミンが付加される
15. 快方に向かい、処方が軽くなる

 処方箋は、これからも僕の症状次第で、きっと変わっていくでしょう。抗鬱剤は外科の湿布や内科の散剤とは違い、「これだ!」と決めるのが難しいものなのです。