携帯電話との果てしなき戦い:07

〜連れの立場は?〜

 誰かとふたり、一緒にいて話している時に、携帯に電話がかかってくることはあるだろう。けど、そこで相手が「どんな対応をしているか」はチェックしておいた方がいいと思う。その人にとって自分がどう思われているのか、を判断するためにも。
 まず最悪なのが、無遠慮に「もしもしぃ?」と出て、相方に構わず話し続ける人。問題外ですねこりゃ。彼にとっては、あなたがそこにいても、急に「自分の世界」をそこに持ち込んで当然、ということになっている。その間、相方は煙草を喫ったり時計を見たり、特に何もすることができない。「この人には、自分は必要とされていないんじゃないか?」と疑ってしまって当然だろう。
 じゃあどうすればいいかというと、それは当然、その人次第だ。
 でもその前に、まず言ってほしい言葉がある。
「ちょっとごめん」
「ちょっとすいません」
 これだ。
 これからちょっと電話で自分の世界に入るけどごめんね、という断りを入れてほしい。というか入れて然るべきなんじゃないだろうか。だって、今は相方と一緒にいるんだし、会話中なのだ。それを中断してしまうことをまず詫びるべきじゃはないだろうか。
 そうやって電話に出た後は、かかってきた相手次第だろうけど、できるなら必要最低限度の会話で済ませるべきだと思う。話している間は、相方に「暇」を与えてしまっているのだから、それは手短に済ませるべきだ。そりゃあ相手が社長とか取引先で、相方より重要視してしまうこともあるだろう。けど、ごく個人的な友人からの暇潰し電話だったら、「ごめん、今ちょっと人と一緒にいるから」と切るぐらいのデリカシーは必要だ。時と相手によっては「敢えて出ない」態度も必要だと思う。本当に相方と一緒にいたかったら、そこに邪魔者が入ってほしくないでしょう?
「あ、久し振りの人だ!」って言われても、相方はその人を知らないもん。
「悪い、彼女からなんだ」ってことは、君は友人より女を優先するんだね。
「そうそう、あの時はさぁ」って、いつでもできるでしょ? そんな話。
 煙草、何本喫っただろうな……。注文はもうしてあるし、ここで本とか読んだら「あからさま」だし、何もできないよな……。
 そんなふうに、「誰かと一緒にいる時にかかってきた電話」は「何か」を計る基準にもなり得るんじゃないだろうか。

 だから、時折見かけるけど、ふたりでいるのに両者ともメールなんかに興じて無言で携帯電話をいじっている様は、すごく「薄い人間関係」の象徴に見える。
 それは「ひとり」でやるものだろう? 相方要らないじゃん。自慰行為の見せ合いしているみたいで、恥ずかしいよ。