東京国際ブックフェア2009

〜古本屋によるリポート〜

 行ってきました、ブックフェア。
 場所はこちら。東京ビッグサイト。

 電車で片道約2時間。はー、地方人には遠いわ。でも業者が近くのホテルとかも斡旋しているそうで、数日がかりする人とか泊りがけの地方から来る人とかも多いのだろうなぁ。

 店長と僕とオバサマの3人で行ったのだが、店長とは優待でコンヴェンションなどもあるためこの入り口でお別れ。あとはオバサマ、「Nさん」(いつぞやのエヌ氏ではない)と一緒に回ることに。一時は別行動で現地解散、みたいな話になっていたが、僕は極度の方向音痴&電車音痴なので、懇願してNさんと一緒に見て回ってもらうことに。ううう、大人なのに情けない。
 受け付けでパスをもらう。

 おおう、何だか立派な本屋さんから派遣されたような気分だぜ。
 鼻息荒く中に入ると……でげぇ。オラこんなとこ来ちまっていいんだべか。という感じ。ブースが無数に区切られ、百社以上の出版社や会社が展示・販売を行っている。かといって「いらっしゃいませ!」みたいな押し付けがましい雰囲気はない。業者の日なので、皆さんいたって冷静だ。一般の日だともうちょっと熱が入るんだろうか。でもこれぐらいの温度が丁度よくていい。
 ふらりふらりと歩いていると、筑摩書房のブースに辿り着いた。そこで僕は、「ついきのう」、「買ったばかり」、の『太宰治全集』があるのをNさんに言われて見付けてしまった……うああああん、一日遅ければ2割引で買えたじゃん!! 2,000円もお得だったじゃん!(このイヴェントの殆どの商品は2割引なのだ) と悔しがっても仕方ないので、これもきのう、『芥川龍之介全集』を読んでいて、巻末の出版案内で知ったつげ義春関係の本を探す……あった! やったぜ、これだけでも割引で注文もせずに買えただけでもありがてぇ。でも悔しいのは正直なところ。あーあ、ちょっと気が急いたなぁ。
 気付けば、筑摩だけではなく角川や新潮など、様々なブースが治ちゃんの特集に力を入れている。やっぱり生誕100周年というのは大いなるイヴェントなんやろか。映画のチラシはあるわ、作品は全部揃ってるわ、全集は2割引だわ……最後は(僕にとって)余計か。けど新装版の角川の「子供の写真の表紙」はどうかと思う。偉大なる文学作品っぽくねぃぞ。
 と、美術書のコーナーで、ミュシャの画集っつうか解説本を発見! 即座に購入してしまった。
 写真も許可してくれた「東京美術」さんのシリーズ本で、初心者にも愛好家にもわかりやすい美術案内本のひとつ。僕はかねてよりミュシャの画集があったらいいなぁ、でもひととなりもわかるといいなぁ、と思っていたので、これはスカバラシク歓迎すべきものだった。なので、即座に購入。いつでもミュシャの絵を眺められると思うと嬉しい。解説も読めるなんてグレイト。無論2割引。絵をスキャンして栞作ろーっと。寝る前に解説読もーっと。

 その反対側の京都のお店も美術関連で、ここではミュシャの絵葉書ブック(変な言い方だがその通りで、本の体裁だが取り外して絵葉書になるのだ)を発見。無論購入することに。ミュシャ馬鹿ですな。営業のお兄さんに「お名刺ございますか」と言われ、名刺交換とあいなって、「あ、仕入れ部長さんですか。仕入れってどういう仕組みなんですか? 今回は仕入れもなさるんですか?」と質問攻めにあう。ううう、肩書きだけの部長なんだよぅ。Nさんも販売部長なんだよぅ。3人だけだけど頑張ってるんだよぅ。と、しどろもどろしながらも一応大人らしくそれなりに対応する。商品も買ったので文句ねぇべ。だが竹久夢二の絵葉書ブック(やっぱヘンなコトバだな)もシリーズであるのになぜか搬入されておらず。うーむ、あれば買ったのになぁ。だがこれ、絵葉書として送るには惜しいだろう。こういう絵葉書をフツーに送れるような人に、わたしはなりたい。
 あ、あと、「にゃらん」の写真集も買いました。猫馬鹿なので、どのブースに行っても猫関係の本があると飛び付く。Nさんが呆れて「また猫ですか?」と言ってくるほどだ。
 と思えば、

 ねこがあらわれた。
 コマンド?
>しゃしんをとる

……握手しちゃった。何の宣伝だったのかもわからなかったけど、わーい猫だぁ、と握手した途端、ロー・ヴォイスで「……名刺ください」と言われたのでドびっくり。何かグッズを送ってくれるらしいので、腹部のポッケに名刺を入れる。Nさんもやっていた。

 といった具合に、非常に楽しかった(いや、もっと事務的なものだと思っていたのだよ)イヴェントであった。
 しかも戦利品は買ったものだけじゃない。販促物やチラシなど、タダでもらえるものもいっぱいあるのだ。
 そのなかでも棄てずに取っておくことにした宝玉を2点ご紹介。

 手塚治虫ブースで配っていた紙袋。これはいいでしょう! 表にアトム、裏に代表作4作がずらり。自分用にひとつ、お店の販促用にふたつもらってきたよ。Nさんもそのように。かなりの人気グッズで、これを持っている人がかなぁりいた。Nさんと「手塚の紙袋持ってる人がいたけど、あれは配ってるのかな?」「あ、ここに手塚のブースがある! 行ってみましょう」「きゃー! 持ってけ持ってけー!」となった。

 こちらは書評コーナーでも採り上げた、『日本人の知らない日本語』のうちわ。ひとつもらって、ブース内にある商品を見て「え? もう9刷? え! もう32万部!?」と驚いていたのだが、そんなに売れてるならいずれウチにも売りにくるでしょう、と販促用にもうひとつゲット。自分が目ぇ付けたものが売れてるのは審美眼が評価されたようで嬉しい。

 来年も参加したいなぁ。