23.立ち読みにもマナーがある
〜9割方マナー違反か?〜
以前は僕も「まあしゃあない」と寛大な態度を見せていた僕ではあるが……最近の「お客様」は、幾らでも立ち読みできるのが当然である、と思い込んでいるフシがある。
あのな、それはあんたが買うまで「商品」なんだ。
だからこそ、今回はそんな商品と、そのコーナーを私物化する連中を徹底的に攻撃する。あのなぁ、マナーっつうか常識っつうか、礼儀がないんだおまえらは!
余りにも書くべきことが多いので、小見出しで分けてどーんと書きます。
どうやら「お客様」には、基本的に「○○読み」と「○○返し」という特殊攻撃をお持ちのようです。どれかやってると気付いたら即刻やめるよーに。
[長時間読み/通い読み]
えー、これは小見出しの通りなんですが……最初に来る、ってことはジャブです。そう、これでジャブなのです。
特に長期休暇の学生、これが手に負えない。僕が勤務に入ってから、終わる直前まで……実に8時間以上立ち読みを続けた阿呆がいる。ここまでいかなくとも、確実に、最近の立ち読み時間平均はアップしている。以前は棚整理などをする(振りをする)とコソコソ逃げていたが、最近の学生はしぶとく、ビクともしない。罪悪感など微塵もないのだろう!
また、休みでない日は毎日かかさず立ち読みに来るOLがいる。僕はそいつを「伊藤くん」と心の中で呼んで社長さながらに小馬鹿にする気持ちでいる。せっかくの昼休みをそんなことに使っていいのかね、伊藤くん? という感じに。しかも、伊藤くんは一度も本を買ったことがない。そのうえ爪先を最下段の棚に置き、そこにある品物を汚したこともある。それでも伊藤くんは、会社の制服で毎日立ち読みだ……。
確かに「立ち読みは人を呼ぶ」側面もあるでしょう。でもな、限度があるんだこの遠慮知らずどもが!
[座り読み]
個人的に、ものすごく嫌いです!
ただでさえ、立ち読みは「商品だけど特別に中を見せてあげている」のです。繰り返すが、そこにあるものはあんたが買うまで商品なんだ。少しは遠慮して頂きたい。
なのに、そういう「より快適な」方法を求めるのはいかがかね!
堕落し過ぎだ! ここはあんたの部屋じゃない、公共空間である店の中だ! そもそも「立ち読み」は許可しているが「座り読みもOK」なんて誰も言ってねえだろう?
こういう個人的なこと抜きにも、座り読みは立ち読みより余計にスペースを取る。つまりは、邪魔なんだこの甘えッ子がよぉ!
[寄っ掛かり読み]
これも個人的に、もんのすごく嫌いです!
近くにある壁や、場合によっては、本棚に背を向けてそこに寄り掛かる行為……。だから、ここは「公共の場」です! あなたの私的な「あー俺疲れた」という状況など聞いていない。だから早く買って部屋で読めばいいだろうがこの野郎! ただでさえ甘い思いしてやがんだからこれ以上甘えてんじゃねえよ!
個人的なこと抜きにも、寄っ掛かり読みは壁を汚す。そのうえ、壁の止め具があんたの服に引っ掛かって壊れたりもします。なあ、その掃除と弁償をしてくれるのかい?
[乗せ読み]
本棚は基本的に、横から見ると斜めになっています。臆を上げ底にすることでたくさんの品物を見せられる。これは常識ですね。
するとその角度を、利用する馬鹿者がいる。そう、斜めになった本の列の上に自分の読みたい本を乗せ「手で本を持つ」という立ち読みの基本動作さえもサボる大馬鹿者が。
どうして、そこまで楽をしようとする? ノー・リスク、ハイ・リターンを求める? 甘え過ぎなんだ、立ち読みの癖に!
これは他の本を傷める行為です。あんたの楽はこっちの苦なんだそれを知れタワケモノ。
[他所読み/他所返し]
あれー? ここって週刊誌のコーナーだよねえ。何で漫画雑誌が置いてあるの? それにここなんて少年漫画コーナーなのに、成人雑誌が置いてある!……こんなこと、しょっちゅうです。
それは、くそ狭いコンビニに、無数の立ち読みの群れ(そのうち本当に本を買う人は1割弱)が押し寄せるからです。そうなると立ち読みしたいけどそのコーナーからは本を取るので精一杯、という状況になります。欲しければそのままレジへ行けばいいだけの話ですが……買わねえんだよな、どうせ。
そういうわけで、他のコーナーで立ち読みするわけです。
そのあげく、読み終わったらその場へポイ。
馬鹿にしてるのか。それを直すのは店員なんだぞ。おまえ達が余計な仕事を増やして、きちんと勤務している店員の仕事を余計に増やして店の回転を遅くしているんだぞ!(因みにきちんとした店員じゃないとそこまで気が向きません)
モノはもとにあった場所へ、
これはマナーとして常識です。あんたら、人の家行ったら勝手にモノ漁ってそのへんにポイ、ってしてるでしょ? それで戻したつもりでいるでしょ? そうかもともとがマナーレスのダメ人間なんだあんたらは!
[平積み返し]
これは「他所返し」の応用です。
コミック本など、ズラリと横に並んでいるわけだ。そりゃ横に並べないと取れないからね。CDを平積みにしている人なんかはよく解るだろう。はい僕です。すいませんたまに音楽聴くんです。
で、横に並んでいるものを取り出したら「お客様」は戻すのが面倒なようだ。片手で横並びのコミック本を押し分け、もう片手で戻すのだからね……ってそりゃ当然なんだけど、奴ら、平気でその横並びのコミックの「上に」乗せるんだよ! そう、平積みの状態にして!
あんたの部屋じゃそんなふうに並んでるのかも知れないが、ここは公共の場だ。いや、こんだけ繰り返したから別の言葉で言おう。その店のオーナーの私的空間でもあるのだから、ここはまったく「他人様の家」なんだぞ? 無礼だと思わないのかね!
そういう奴に限って、自分の部屋だけはきっちり整理されてたりするんだよね。自分の痛みの前に他人の痛みを知れ。
[曲げ返し/破り返し]
雑誌の返品処理などをやっていると、よーく「表紙が曲がった雑誌」があります。酷いものでは「表紙が破れた雑誌」などもあります。まあ極端な話、返品だからそれでも構わないんだけど……それらが売れ残った原因が、そういった「曲がり・破れ」にあると思わないかね?
それらを作っているのは、大多数は「お客様」です。稀に店員が陳列の際にやってしまうこともありますが、その絶対数は「お客様」の手によるものにはかないませんとも。
何度も言うけどね、それはあんたが買うまで「商品」なんだよ?
そういった破損を作ってしまったら、自分で買って責任を果たすのがマナーだろうに。まぁ、そんなマナーなんざ守ってるヤツ見たことないけどね。それよりも、外装は気にしないというありがたい人が持ってきた雑誌のバーコード部分が破られていて、ヘイコラ謝っていいわよ気にしないわオホホああどうもすいませんありがとうございます、って良心の呵責の末にバーコード手打ちで売ったりすることの方が多い。
逆に破っちゃったから、買わないのかもね。私利私欲にまみれた汚ねえあんた様は!
あ、そうそう、以前書きましたが「必殺ツバ返し」もありますね。てめえのモノじゃねえんだカネ払え馬鹿オヤジが。
……と、実にヴァリエイションに富んだ「立ち読み」ですが、ぜーんぶ「マナー違反」です。
というより寧ろ、これらの行為をする人は「人間的な」礼儀の欠陥があると言っても過言ではないでしょう。そして負担はぜーんぶ店に来る。なあ、あんたらはこれらの代償してくれるのかい?
こんな人らがいると、僕は割とマメにハタキを持って本をはたいたり、陳列し直したり、壁を拭いたりします。暇がないとできないし、すこーしの暇をかいくぐって、わざわざそれをやりに行くんだけど、それが店員による無言の注意だと気付かない奴が大半。立ち読みも、随分と態度デカくなったものだ。
立ち読みひとつで、その人の人となりが判ります。
さあ、近くの友人をチェックして、呆れて、永遠に別れてしまおう!
まあどうせ、チェックするあなたもどうせマナー違反なんでしょうけど。